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【ニート】普通に憧れたので、無職をはじめた
どうも、普通じゃない特別なホームドリーマーの白鹿かかおだ。
わたしが中学生だった頃「普通」な人間に憧れた。
憧れた理由は単純で、
アニメの主人公が「普通」という称号を掲げていたからである。
魔法少女、学園異能バトル、異世界転生などなど。
主人公は普通の少年少女、人間であった。
俺の名前は、高坂京介。近所の高校に通う十七歳。自分でいうのもなんだが、ごく平凡な男子高校生である。
俺が朝目覚めて夜眠るまでのこのフツーな世界に比べて、アニメ的特撮的マンガ的物語の中に描かれる世界の、なんと魅力的なことだろう。
中学校を卒業する頃には、俺はもうそんなガキな夢を見ることからも卒業して、この世の普通さにも慣れていた。
画面から観える主人公たちは、ずっと生き生きと生活していた。
彼らが「普通」であるならば、普通は最高に魅力的で、ワクワクもんの人生じゃないか。
そう、わたしは憧れていたのだ。
だから学校生活では、肘を付き窓を眺め、授業中に睡眠をとっていた。
決して、わたしが退屈だったとか、寝不足だったとかではなく、憧れていたのだ。
「普通」の仮面を被った
小学校の頃は、物作りが好きでよく工作をしていた。
それに、友達と遊ぶのが好きで、うるさい生徒だったと思う。
中学生に上がると、みんなが大人びて静かな時は静寂に、うるさくする時は爆音に。メリハリができるようになっていた。
だから、その場所の「普通」をロールプレイする毎日。
学校で生活していると「普通」の仮面が取れなくなってきて、静かに過ごすことがデフォルトとなった。
「普通」の人生を選択したいか
おじいちゃんやおばあちゃんたち、お年寄りは言う。
「普通の人生を送ることは難しい」
「普通の人生を送れたら、それは幸せである」
確かにそうかもしれない。
今のわたしがまさに邪道である。
しかしそれが人生における、至上の幸福なのだろうか。
わたしには、分からない。
だって、20年しか生きていないのだから。
何なら、邪道のわたしは自宅警備員であるのだから。
挑戦し続ける人生は「普通」じゃないのか
個人主義のこの世界。
挑戦しないで生活ができていたら、それは幸福を通り過ぎて、神様の祝福を与えられた神徒だろう。
受験という挑戦。
就職という挑戦。
起業やブログ運営。
世界には、挑戦という選択肢で溢れている。
つまり「普通」に生きていたら、人生丸儲け。
「普通」「普通」って、みんな言うけれど。
そんなに便利な言葉じゃないはずだ。
1言でアナタの人生は「普通」でよかったねって。
それで人生を語っていいのか。
葛藤や挑戦はどこいった。
ま、わたしは「普通」じゃなく、「特別」だ。
何故って、わたしは「普通」の主人公だから。
無幻のゲームプレイヤー。
真実に目を背け、現在を生き続ける。
休息を愛する無職である。
最後に
皆さんは「普通」に生きて、「特別」な主人公になってください。