十周年御礼企画、に際してのつぶやき。
祝と呪は、同じ語源だそうです。
いわれてみればみるからに似ているし、作品を創っているとき、切々とそのことを感じます。
“怒りを込めた祝詞”と、“愛を込めた呪詛”は紙一重表裏一体で、
受け取ってくれたひとがどちらであるかを決めるもののようにも思います。
つくりあらわすひと、或は、すべての生きとし生けるひとたちが、
切実にこえにして、伝えよう・贈ろうと試みるとき、
いつだって、そこには祝と呪がある。
例えば、ひとりひとりの名は、祝と呪、そのものですよね。
調べてみれば案の定、どちらの言霊にも本来、祈りの意味がありました。
祝と呪のことばは、自然、詩であるでしょう。
生きとし生けるひとたちは、等しく詩人に違いないなあ、と、改めて、確かめる日々です。
さて、
シックスペースは、十周年、という、有難い節目を迎えました。
無力ながら、切実に、オイノリ(祝と呪)を掲げつづけてきたと、自分自身が誰より認めています。
あまりにも沢山の恩をいただき、縁に支えられ、支えられ、支えられまくって続けることができました。
まだまだまだまだ精進です。かわらずかわりつづけます。
実は今年、本当は、特別に表立って企画はやらなくてもいいかな、と、はなしていました。
節目には節目なりのパワーがあるのか、いい意味で激動が続き、柔らかく俊敏にありたいタイミングが重なっていて。
無理に、いま、形を創るのは、逆に不誠実かもしれないと思ったからです。
とはいえ。
逢いたい・遊びたい・有難うを伝えたい。それも本音。
元来のお祭り好きの性分であるし、せっかくだし、ぴったりだし!ということで、
昨年に引き続き、お祭り騒ぎのイベントを開宴することとなりました。
カフェバーシックスペース、
“朱夏粋興祭”
この企画で創る場は或る意味では
作品以上に、日常とダイレクト地続きの場で、しかも恐れず云えば商いの場ですので、
流石に、呪、の言霊を冠するのは気が引けます。
今回は
~祝盃の巻~
と冠し、
ミニイベント出場パフォーマーの方たちへも共通して、
『祝』
をテーマとして提示させていただきました。
〖祝〗 (祝) シュク・シュウ・いわう・ほぐ・はふり
すきな読み方で、すきな解釈で、すきに発想をひろげ、作品・パフォーマンスを行ってもらえたら嬉しいなあ、と思っています。
酔って興じて遊んで騒いで、
誰しもの日常の根っこにありふれて繋がっている、祝詞、で満ちた祭にしてゆきたいです。
ご一緒できたら最高です。
お祭りの詳細は、下記画像のリンクからご確認ください。
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