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十⭐︎A.⭐︎口⭐︎亥

答え合わせができる創作なんて無意味、秒針程度の衝動なんでしょう、試せないLIFEをリハーサルで踏み躙って、狂ったときだけ目の底が冷える。焦がれた視界に酔えばまた指の腹に針がひっかかってる。
使い古した羽衣は買い取れない•お守りの中身って空っぽ•誓いのキスと類似な数珠 の三部作でお送りしましょうか


認められない自然性も、拭えなかった少女性も、星に祈るほど大層でない願い事なら水盤に浮かべて用済みになれば下水に流す。なめらかな情報の咀嚼と、どれだけの希望を折れば私が形を保てるのでしょう。どんなに凝らして羽織っても強くなれるのは一瞬、いつまでも海の亡霊が僕を嗤っている気がする。手をかけた贖いならやっぱり肉体なんて燃やしてしまった方が良かったかもしれない。醒めた星のような貴女を見る、顧た私の手を束子で洗い流す あわに血が滲むほどに私のかわいいは進化していく 
涙は誰にも見つからないで 君がここに来ないなんて始めから分かりきっていた嘘の中で一縷でも忘れてしまえたなら最悪な幸せなんだ

漬かった夜がちらつく 先にたどり着いた川の果て。神様の麓で向こう岸を睨む 銀貨のような月が麓を照らす。破れた麦餅屑を紙袋から流し込んで、胃の底がやけにあつく燃えている。舌がぱちんと弾けて、ちぎれた肉が宝石に変わる瞬間を見るためだけに生きているというのに。(だとしても消えることもない)深層心理に過信する、肥えた愛が現実を僻んでいる 余白を肌触りの悪いシーツに溶かして、うまく使いこなせない。夢とか希望とか安易な銷魂 安直にヘイトかますとかダッさい本ト。伝えては隠して並べれば殺されてそれでも諦め悪いとか…趣味が悪くて好きだな
取り止めのないことを考え続けてそれは何も考えていない人だし短長揃って何かが欠けてる。薄明かりの朝に微睡むほどにも腐りきれない粘膜が僕のシャランで蠢く、キューピッドは誰に御縁を乞いだの?

かなしみが無ければ経験は生まれないと思っている、経験が無くとも成長はできるかもしれないけどそれじゃ成熟は出来ないことも知っている。マザーテレサの名言じゃないけど。何かを得ようとして、抗おうとして、手元に残る空虚と欺瞞ばかりを見つめている、いつか過去を愚鈍なかなしみで塗り潰さないように丁寧に理想の解体に取り掛かる、熱は冷めない 透けていく心臓も紛いなき様でしょう、忘れてしまったとしてもときめきは本物ずっと真っ直ぐに生きていくだけ哀しみ慈しみ愛おしみ穢れた魂でなかったことにはしたくない。
だから並びも紡ぎもしない言葉を書く 

沈黙に宿す賢さなんて軽薄な値札と、それでもわざと傷つけてしまうから口を縫い付ける
手に入れた必要な幸せの個口だけが人生ではないよ
“し”でしか満たされない道連れのいのちを川に流すには成長しすぎてしまった
なんも分かってねえやつに本当によかったね!とかいわれてもてめーのメシウマためにわたしのあらすじを報いのない過去に据え置くなという気持ちになる、掘り下げられるあらすじとなあまりに粗いのですが、というかなんも分かってねえやつに掘らせる隙を与えてる自分なんなんだって感じですが。なんも分からなくても抱きしめる、ことすら加害になることがあるけど脅えたいなら黙って屍を引っ提げるしかないんですよ、多分数珠繋ぎみたいなもんなので。何も分かってないやつ以上に何も分かってないのはもしかして…普段以上に浮き上がった鎖骨を撫でて香ばしい木蓮の匂いに堰を一つ。またひとつ優しさで信念を見限る

エゴい野望が鏡を磨きあげる 挫折が集ってこの町を腐らせたのね 惰性のコーヒーとひもすがらなクリームソーダで向き合う 幸せはいつも滑り落ちていくなんて手放してヨガるきみの性癖でローマでジェラートも食べれちゃうんだって、もっと最悪が欲しいのになんでも手に入れられる青い付着が邪魔をしてる やっぱり最低だ
この冬最後の君に届くなを削れた喉だけが憶えている、許せない/許さないことばかりなのに 仕方ない で片をつけて僕だけが赦されない、斜に構える癖を舌先で結んだ蔕で誤魔化している
あなたの記憶から彷徨う罪が消えないようにと望んで、上京先の下町で肉体を蝕ませるのだ、どんなに気持ちいい破滅を拭う、綺麗に生きてるあなたと死にたい

善意の裏返しは欺瞞と見せかけて高慢だな〜と、人にプレゼントを選ぶたびに考える(更にわたしは他人へのプレゼント選びがかなり好きという押し売りを添えて)たがためで気持ち良くなってるんじゃんな、やっぱ類友はイニシアチブかもしれん知らんけど。ストレス発散投げる人形!鉢植えの向日葵!手縫いのクッション!上手の勝手が分からないんだからそりゃセンスも信じられませんね、あげないのもエゴだし“あげる”って捉え方が感に触る、正解は気まぐれだし…死人に口なしなので。なんでこっちがいつも貰われる側なんだよ、とかしょうもないプライドで絶対に呪いはとかないよ、100年後には星になる(とみけかけてオゾンやも)消耗させないからしょうもないだけ、気づいてる? こういう時に絶対は役に立つんだけどそこまで視野狭くもなくなってきたよ、穏便に誰も傷つけないにはなーんもしなきゃいいのにそもそも人体生きてるだけで有害、それでも私は他人からの贈り物が嬉しいんだから、可愛いものです


土砂降りの記念写真に少しだけ悦に入る自分が嫌い
五行にまとめた本音を鈍感に託けて無かったことにする、あんなにも愛おしかったのに。備忘録のお裾分け、私なりを護って蔑ろな愉悦、蹴りつける黒いビジューも遠い浜に沈んでいるから大丈夫よ、東京湾も黒い波も君も全部同じ海に溶けている、死にゆくことが大人になることなら私はずっと子供がいいのに嵩ばる理性が重力に遵う、しゃらくせえ鎮痛剤で全然誤魔化せない林檎の味、腐りかけた食材だらけでも言わんけど 僕らのかんけいはその程度だから

忘れられない坂道、登り切った聖堂はハリボテでした、歪んだ木の枝でほほえむ少女を横目に道玄坂のプールで洗礼を受ける、花びらを見て花びらだと思うだけならとど詰まってしまう
睫の一つすら透明感を求められる、涙だってお手製のきらめきで散らして、天使の欲望と絶望は相性がいい、やり直しの効く悪夢、抱いた筈の映像が麓で消えてしまう 宙ぶらりんな過去が僕の僕でなさを引き抜いていく 嫌いを増やしていくために生きてるんじゃないでしょ 
誰も知らない校舎でいつか本当の光が全てを飲み込んでしまう最後の日が来るからそれでも忘れないって誓ってほしいだけよ 

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