夏休みの日記8 赤子の爪
新米(子猫)は手を繋ぐのが好きな様子。ケージの隙間から人差し指を入れると、両手でしっかり捕まえてくれる。キャッチした後は爪を出したり引っ込めたりしながら優しくもみもみ。小さい肉球はぷにぷに柔らかく、私が何を考えていても、問答無用で笑顔にさせられる。
兄貴(先住猫)は手を触られるのがあまり好きではない様子。人差し指を向けると、まずは鼻をちょんと近づけてウィスカーパッド(ひげが生えてるとこ)を擦り付けてくる。体の大きさの割に小さい真っ白な手を触ると十中八九、なんでやねんともう片方の手で軽く突っ込まれる。繰り返すと百発百中かじられる。痛い。
新米の爪が少し伸びてきたので初爪切りチャレンジ。いつも兄貴の爪切りは夫と2人がかり、私が抱っこして、夫がちゅーるをあげてる間に素早く切っていく。兄貴の爪は太く固く、切る瞬間それなりに力を入れるとミシッバキッみたいな音がする。新米の爪、というかそもそもこんなに小さくか細い手を私が握ってよいものかと心配にはなる。本当は夫に手伝ってもらうつもりだったけど、1人の時に突然思い立ったので、ダメならダメで諦めるかというゆるめのスタンスでいざ、実践。抱っこは難なく成功、ただし好奇心旺盛なお年頃でなかなかじっとしない。手を握っても嫌がらないので、そのままなるべく自然に肉球と手の甲(?)を押してニュッと爪を出す。先週動物病院で切ってもらったばかりなのに、細くて柔らかそうな白い爪の意外と伸びてること。ここ2〜3日で急にバリバリ研ぐようになったのはそういうことか。兄貴の爪切りを拝借すると猫ズの爪の大きさの違いがよくわかる。今にも折れそうな華奢な爪、切っても大丈夫?という不安がなくはないが、先生も切ってたし大丈夫、と言い聞かせながら先っちょをはさむ。切れたかどうかわからないくらいかすかな音、パッと見どこに落ちたか分からないくらい小さい爪のさらに先っちょ。切った手応えはほぼないけど、なんか大人しくなったのでサクサク切り進める。ちいせぇ、ちーせー!軽く罪悪感は残るものの、なんとか全部の爪を切り終えた。本当はもう少し短めに切ってあげたいところだが今後の課題とする。
ついつい今の大きい兄貴と子猫の新米を比べてしまうけど、兄貴にもこんなに小さくて可愛い時期があったんだよなあとしみじみ。お膝の上が大好きな今の兄貴ももちろん可愛くて大好きだけど、子猫からしか得られない栄養のようなものは感じる。子猫の時期は本当に短いから日々の成長を見逃さないように見守ろう。