右と左くらいはわかる男のタイ節約生活費
タイに来て1ヶ月過ぎた。最初は何もわからなかったのだが、右と左くらいは分かるようになった。今回はこの10日間の振り返り。ちなみに右はขวา(クワー)左はซ้าย(サーイ)だ。
Wifiを諦める
9月1日、ついにWifi設置のエンジニアがやってきた。これまで延期に次ぐ延期で2週間近く待たされていたのでこの日を待ちわびていた。エンジニアは私と同い年くらいの二人組だ。私が日本人だと知ると「ヤクザ!Like!」と言って腕に彫られた十字架の入れ墨を見せてきた。ヤクザは十字架の入れ墨いれないだろ、と思いつつ彼らの作業を見守ることにした。
しばらくすると片方が「ドリル、OK?」と聞いてきた。もう片方は今にも厳ついドリルで壁に穴を開けようとしている。これはまずい。賃貸に穴を開けたら怒られるに決まっている。彼らを大慌てで止めて訳を聞くと、このコンドミニアムではネットのケーブル契約ができないので光ファイバーを通すのだという。困った。一度彼らには帰ってもらうことにした。
オーナーさんにも相談したが、やはり穴あけはマズい。色々考えてSIMカードのモバイル契約をアンリミテッドにすることにした。高く付くだろうと覚悟していたが月300バーツ(1000円ちょっと)だという。半年使ってもWifi設置より安いではないか。最初からこうすればよかった。こうして私のネットライフは守られた。
節約生活
今の私にとって現金はとても貴重だ。日本の銀行には貯金があるのだが、こちらでタイ口座を開くまでクレジットカードしか使えない。口座はVISAが出るまで開けない。給与も月末までもらえない。月末まで3万円(7000バーツ)で暮らす必要がある。その間VISAの費用や光熱費もここから出る。
計算するとなんとか大丈夫そうだ。しかし、お金とは硬く財布の紐を締めていてもスルリスルリと無くなっていくものだ。今後の生活を考えても節約の癖はつけておいて損はない。
削るとなるとやはり食費だ。これまで屋台で出される50バーツ前後の食事が最安値だったが、さらに安い袋詰めの食事が売っていることを知った。この形式なら30バーツ、安ければ20バーツで腹一杯食べられる。
新しい形式の食事をするとなると、再び何が美味しくて何が不味いのかわからなくなる。加えてこういった屋台は移動式なのでその都度居たり居なかったりする。こうした、ゲリラダンジョン感を私は結構気に入っている。
インスタントコーヒー
コーヒーについてはいずれ別に記録したいと思っている。資金と時間にゆとりがあればバンコクのコーヒー店紹介とかもしたい。今回取り急いで紹介したいのは家で飲むコーヒーだ。
本当なら豆からドリップしたコーヒーを家で用意したいのだが上記のような節約生活なのでそういうわけにいかない。
インスタントコーヒーを用意するのにもケトル、カップ、インスタントコーヒーが必要だ。家には何もないので揃えなければならない。日本の実家で望めばいつでも美味しいコーヒーが飲めた環境は非常に恵まれていたのだと気づく。
カップはそこら辺のお店で40バーツで買った。
問題はインスタントコーヒーとケトルだ。UAEで飲んでいたネスカフェゴールドブレンドは一瓶250バーツもする。インスタントコーヒーは下手なものを買うと不味くて飲めたものでない。しかしここは我慢。120バーツのクラシックブレンドで妥協した。
ケトルはもっと問題だった。そもそもどこで買えるのかわからない。普通に電化製品屋にいくと富裕層向けのT-falとかが出てきて1000バーツ前後する。打開してくれたのはトンロー隣のエカマイにあるBig Cエカマイというスーパーだ。ここはなんでも安い。食品はもちろん、日常雑貨、電化製品、なんでも揃う。ケトルも200バーツだった。最初は安過ぎて心配だったがちゃんと動く。
有り難さは失わないと気付かない。
さして美味しくも無いはずのコーヒーがとても美味しく感じた。