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各月にやったこと

前のNoteを書いたのが10月の中旬で、そこから3ヶ月間丸々記事を書かなかった。というか、特段書くことがなかった。今に至ってもやはり特別に何かあったわけではないが、Noteを書かないと自反内省が疎かになりそうで怖い。

シンガポールに来てから各月に仕事や私生活に関して行動目標を定めて過ごしているので、今回はこの振り返りをしていこうと思う。

安全で整った環境であるからこそ、こういったチャレンジに意識的に取り組めるのが、この国に来てからの日々で気に入っているところだ。

『サボって結果を残す』ー10月

10月の行動目標は仕事に関するものだった。以前のタイでの生活の中で「本気で生き続けることの危険さ」を学んだので、最小の力で最大の効果を発揮する方法を学ぶ時間に当てたかった。弊社ではもちろん勤務態度も見られるが数字が取れるのは大前提だ。逆に数字が出るのであればその手法は問われない。簡単に下のようにマトリックスを組んでみた。

私個人の目線から見た時に嬉しい順に数字を振ると下のようになる。

そして、ここに発生しているいくつかの軸を書き込む。
労力と結果が相関するとすればオレンジの軸に多くの結果が帰着する。
かつ、オレンジの軸が左上に行けば行くほど社会的美徳として語られやすい。「努力した者は報われる」という価値観の軸だ。
一方、青の軸は「効率性の軸」だ。左下に行けば行くほど少ない力で多くを成した事になる。

10月の頭にこれを書いた時にとても単純だが妙に諭されたところがあった。
どんな結果であっても「頑張る」ことが「サボる」ことより良くなるケースってほぼないということだ。唯一、労力と結果の相関が強くて「3を2に変えられそうな時」だけ頑張ればよい。

これに気付いた私は今与えられている仕事を可能な限り細分化して、それぞれ必要な労力とそこから出る最も良かった場合と悪かった場合の数字を大体にまとめた。そして、それぞれの仕事に関して労力と結果がどれくらい相関するのかを考えて、ここの相関が低そうなものに関しては徹底的にサボることにした。

10月が終わってみて、仕事の結果はこれまでより良かった。その割に結構楽ができた。一つ勉強になった。

しかし、何かやり残したような気もする。

和太鼓の演者が本当に「きつい」のと「きついふり」をしているのとでは迫力が違うと思う。今の仕事は別に数字が出ていれば良いのだから論点がずれている気もするが、「無条件に命懸け」という美徳が私の中には根を張っているのも同時に感じた。

『同僚と仲良くなる』ー11月

11月は小学生みたいな目標を立てた。
入社してから(これも前職からの反省で)可能な限り社内の交流は避けるようにしていた。変に交流を広げて相手に貶められて、また転職しなければならないのは嫌だ。仕事も私は自分の世界に入って集中したい派なので、特段交流の必要もなかった。

しかし、段々寂しくなってきた。社内で私はいつも独りぼっちだ。
社内の他の仲間たちは楽しそうに一緒にランチしたり仕事が終わってから飲みに行ったりしている。もしかしたら、彼らとなら出し抜いたり裏切ったりし合わない楽しい関係が築けるしれない。

ランニングするくらいしか楽しみがなかった

とてもタイミングが良いことに、11月の頭に同僚Mと飲みに行くことになった。Mはとてもフレンドリーで模範となりそうだったので何か教えてもらえそうだと私から誘ったのだと思う。

Mに自分もフレンドリーな感じになりたい!と共有すると色々アドバイスをくれた。

服装はスーツでなくてもいいのだから私服にしてみたら?
猫背をやめてOpen!な感じで!
自分から話かけに行ってみたら?

などなど。どれも簡単そうだが意外とできていないことばかり。
早速ユニクロに私服を買いに行ってカジュアル目な格好で出勤する。
猫背もやめて眉間のシワをとって機嫌よく過ごす。
自分からも一日3人に話かけると決めて、声をかける。
最初は「調子どうですか?」とかアホなナンパみたい内容だったが、日を重ねると話題も豊富になった。

11月の終わりには

「別人のようだ。」
「実はオモロイ人だった。」
「最初は怖い人だったけど今はちいかわおじさん。」

などなどのお声をいただくようになった。
11月から一気に生活が色付いた。
Mには頭が上がらない。

みんなと仲良くしましょう

『コスト度外視の火力ぶっぱ』−12月

10月に効率重視の働き方ができたので、今度は「本気で」やったらどうなるのか試してみたくなった。

12月は年末年始も迫り、社内全体にゆるい雰囲気が流れ始めた。みんなクリスマスとNew year Holiday で頭がいっぱいのようだった。無論、私も年末年始の帰省が楽しみだった。これだけ色々あった一年を経て自分の目には日本がどう映るのか楽しみだった。

しかし、仕事は仕事としてまだあるわけだ。ここで本気で仕事に打ち込めれば周りとの差をつけられるのではないか?

だとすれば、ここは勝負所だ。
手法に論理はいらない。

もちろん効率重視の手法も武器の一つとして導入して数字だけ追い求めた。
全力で仕事しても、同僚と仲良くなったおかげで息抜きが楽しかった。

同期にTという男がいる。Tはできる男でいわゆるエース的存在だ。
これまで私はTにどの数字でも勝ったことがなかった。

勝つなら今しかない。

12月は本気で彼の首を取りに行くつもりでやった。

仕事納めの28日、Tの数字の一歩手前で私の成績は止まった。
Tが1位で私が2位。
悔しいが彼がいなければ12月の私はここまで数字を伸ばせなかっただろう。
来年への宿題を残して私は日本での休暇を迎えた。

『卒煙』ー1月

いつからか、私は喫煙者になっていた。
タバコは結局3年くらい吸っていたことになる。

この間2回ほど禁煙にチャレンジして失敗している。
もう一生吸い続けるのでもいいかな、と思うタイミングもあった。

でも、どうだろう。
今は良くても10年後、20年後。

タバコを続けていた自分と、ここでやめた自分。
どちらが幸せな生活を送っていそうだろうか。

健康、生活、お金。

よいことも、わるいことも積み重ねれば大きくなる。

3回目の禁煙にチャレンジすることにした。

「禁煙」の辛さは終わりがないことだ。仕事やランニングのようにここまで頑張ればおしまい、という基準がない。

「禁煙」ではなく「卒煙」という考え方があると知った。
タバコはこれまでは必要だったかもしれないということを認めた上で、これからはタバコの助けがなくても大丈夫な自分になる、ということだ。

また、卒煙は何度失敗してもいい。ニコチン依存は中毒なので自分の意志の強さが通用しないタイミングはどうしてもあるという。失敗して吸ってしまっても、自分を責めることなくまた対策を考えて「タバコを止める!」という意志だけは曲げない。

毎度だが、最初の1−3日は地獄だった。
手の震えが止まらない。
寒気がひどく、理由もなく強烈な不安感に襲われた。
正直仕事どころではなかった。

一週間たつと落ち着いてきた。
それでも街中で喫煙所を見ると、脳が反応した。
コーヒーも飲むとタバコを吸いたくなった。
この際だったのでコーヒーとお酒も1月中は可能な限り避けることにした。
知り合いに禁煙をしていることを伝えて、退路を断つ。

今、4週間目が終わろうとしているが丸一日タバコのことを全く考えない日も増えた。以前の禁煙が28日で失敗しているのでまだ油断できないが、これまで一本も吸っていない自分を褒めたい。

タバコをやめて、味覚が変わった。甘いものが好きになった。

ランニングのタイムが劇的に上がった。5分/kmだったタイムは4分前半で走っても息切れしなくなった。

寝つき・目覚めが良くなって、肌の調子もよい。
ポジティブな思考も増えた気がする。

もう私の人生にタバコは必要ない。

『よいお店を知る』ー2月

せっかくシンガポールにいるので2月は国内のバーやレストランを勉強する期間にしようと思う。昨日今日と色々回っただけでも洒落たお店を知ることができた。可能な限りお店の人と話して、彼らのおすすめの場所を聞き出す。

お金には限りがあるので財布と相談しながらにはなるが、少し値の張る所にも行ってみたい。禁煙で浮いた資金が役立つ。

タイでの大冒険と比べるとNoteに書くほどの事でもない日々だ。
とても楽しく暮らしているので報告までに。

最後まで読んでくれてありがとう。
サボらずまた書くので楽しみにしてくれたら嬉しい。

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