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マレーシアうろうろ記録

タイで無職になった私は転職時間確保のVISAランと次職有力候補地視察でシンガポールを訪れるため、ついでにマレーシアに来ていた。今回は前回の続き。まだの方はこちらからどうぞ。写真を多めにするので、一緒にマレーシアをうろうろした気分で読んで欲しい。

回るだけが旅か

6月7日朝6:00。私はKL Sentralのインド料理店にいた。
お腹が減ったのでホステル周辺をブラブラしていて見つけた店だ。インド人が群がっていたので彼らを掻き分けて注文する。

カラフルなリトルインディア

”Give me something.”
(なんかちょうだい。)
忙しそうな店員は空いてる席を顎で指した。
”OK. 2 Pharatta.”

ちょっとローカルすぎる店に入った。周りのインド人は私を見て、「なんでお前いるの?」とでも言いたそうだ。

すごく忙しい

しばらくするとパラッタ2枚と豆のカレーが出てきた。箸もフォークもないので彼らに習って右手で食べる。熱いし汚いがこの食べ方だとより美味しく感じる。
隣のインド人が美味しそうにお茶を啜っていたので自分も注文する。

甘すぎ

さて、これからどうしよう。シンガポールにはあまり長く滞在できないので一泊ほどできたら御の字だ。そしたらこちらであと3泊4日ほど過ごすことになる。シンガポール同様、私はマレーシアについても何も知らない。有名な観光地とかあるのだろうか。

そこで思いついた。

私の在学していた学部は国際関係の授業が多いことから海外旅行が好きでマレーシアに来たことのある友人もいた。彼ら彼女らがinstagramにアップしてる場所を回って同じポーズの写真をとり、彼らに送ったらいい暇つぶしになる。

大体3ヶ所。Batu caves、スルタンモスク、ペトロナスツインタワーが人気らしい。

まずはBatu caves。電車で1時間くらい。
カラフルな階段と光さす洞窟が綺麗だ。

おっきい
キレイ
人間様のエビセンを食う猿

次はペトロナス。
実際見た方が写真より迫力がある。

ライトアップがかっこいい

最後はスルタンモスク。ブルーモスクとしても有名だ。
電車で1時間。駅から徒歩1時間くらいだ。

青い空に映える白いモスク

モスクを探索していると不思議と楽しく無くなってきた。
なんでだろう。これだけ行きたいところに行って写真を撮ったり、美味しいものを食べたりしているのに。
転職の疲れか、贅沢のしすぎで感覚がおかしくなったのだろうか。

とりあえず、ここでも友人と同じ格好で写真を撮ろう。
そこらへんの人に写真を撮ってもらうよう頼むと日本人だ。

夫婦に見えた30代ぐらいの男女二人組は日本国内で喫茶店をチェーン店展開する経営者仲間だった。海外展開を目指してマレーシアを視察にきているのだという。ハキハキと早口で話す二人は、のんびりと穏やかなモスクに似合わない駆け抜けるような風を纏っていた。

「こんな時期の昼間からモスク観光する日本人なんて珍しいですね。」
女性が私に話しかける。しっかりとした真の通った目だ。
「ハハ、お恥ずかしい。先日BKKで失職しまして。慰安旅行中です。」
「お若いのに、チャレンジャーですね。」

モスクを一通りみると3人で同じタクシーでSentralまで戻った。
タクシの中ではこれまで行った場所や、仕事の経緯。これからどこにいくのか、おすすめのスポットなど情報を交換した。
タクシー代は全部出してもらった。ありがたい。
名前も互いに聞かなかったが充実した時間だった。
さっきまで感じていた不快感はなんだったのだろう。

ただ観光地を回ることはもちろん楽しい。その地の風や歴史に触れるだけでもとても有意義な時間だ。でも私が旅行で求めているのは「出会い」なのかもしれない。旅に出なければ絶対出会わなかった人と交わす会話やそこからの気付きこそ、私にとって旅の醍醐味かもしれない。

チャイナタウン

2日目の宿はチャイナタウンで取った。
Bukit bintanから2、3駅のこの地域は観光客向けにおしゃれに整えられ、バエ写真を求めて女性達が血眼でスマホを構える。

天気にも恵まれた

私も喫茶店に入って適当に注文する。

めっちゃ甘い

宿の店主はシリア出身だった。最初リトルインディアに住んでいたが、インド人が騒がしいのでチャイナタウンに越してきたのだという。彼にはとても世話になった。

”Japan is very peaceful country.  Japanese always nice person. Not noisy. Kind, civilized. But expensive. How is your trip?”
(日本はとても平和なところだ。日本人はいいやつばかりだ。騒がしくないし、親切で文明的だ。でも物は高い。お前の旅はどうだ。)

ドバイにいた頃の懐かしい訛りの英語だ。
タバコを吹かしながら、落ち着いて淡々と話す人だ。

アラブ系で日本を悪く言う人は見たことがない。

"Thank. I enjoy it well. Im gonna visit SG after tomorrw via bus."
(ありがとう。楽しんでいるよ。明後日にはバスでシンガポールに行く予定なんだ。)
”Nice. Don’t forget prepare Arriving(Arrival)card. Some traveler forget  registration and they back here.”
(いいね。arriving cardを忘れるなよ。たまに忘れてここに戻ってくる旅行者がいる。)

アライバルカード?
詳しく聞くとシンガポールの入国2日前までに入国審査の申請をオンラインでしなければならないという。危ない。入国できなくなるところだった。コロナ以降導入された入国フローだそうだ。

この登録には注意が必要だ。
シンガポールArrival cardの申請は無料だ。偽サイトではカード支払いを求められることもあるという。気を付けてほしい。

この店主には宿の屋上にある隠れ家barも教えてもらった。観光客や仕事終わりの女性達がワイングラスを傾けていた。
私もビールを頼んで楽しく飲む。
メールを見るとシンガポールの会社から内定通知が届いていた。

さていよいよシンガポールだ。

あまりメリハリのない内容だけれど最後まで読んでくれてありがとう。
次回もお楽しみに。


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