目が覚めた
今年が終わってしまうまで一カ月を切った。
そのタイミングで決めたことがある。
私は、新しい物語を書かなくてはいけない。このままじゃ終われない。
若くはない。もしかしたら数年後に指が動かなくなるかもしれないし、目が見えなくなるかもしれないし、頭がぼんやりしてきてしまうかもしれない。老いとはそういうものだ。
だから「書こう」と思っているものを早く頭の中から出してあげないと終わってしまう。人生が。
私はここnoteを、受賞しても出版されなかった作品たちの置き場所にしようと思って使い始めた。アクセスなんてなくたっていい、とも書いた。それは誰にも読まれなくてもいいという意味ではなくて、偶然、誰かに読まれれば嬉しい、という願いのようなものだった。
だけど、一作を書き終えようとしてようやく、自分の本音に気づいた。
そうじゃない、私は、私の作品をたくさんの人に読んでもらいたい。
受賞した作品はコンテストには二度と出せないから、投稿サイトに載せても意味がない、だからnoteの片隅にひっそり置かせてもらおう――
けれどそれもだめだったんだ。閉じられている。私が、閉じている。
誰にも読まれていないことを心地よいと思うnoteの環境で、これ以上大切な作品を投稿するわけにはいかない。
私は私を惨めにさせることの天才だ。そうやってこの先も、私を傷つけることを、私は許してはいけない。
この先は自分が活動している場所で投稿しようと決めた。
それからもうひとつ決意したことがあるが、それはまた次の機会に書こうと思う。
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