アラサーになるまで東京で生きてきて実際に遭った痴漢?についてまとめる
※性被害経験のある方は閲覧をご注意ください
はじめに
配信で「自分は痴漢に実際にあったことがあるけど~」って気楽に話しているけど、気楽に話すから軽視されるのかもしれない?と思ったので、実際どんなものなのかをまとめておく。
周りの友達の話を聞く感じ、自分は東京で生きてきたアラサーとしては平均的な被害だと思う。
多くもないけど少なくもないよね~みたいな。
それくらい普通に被害に遭うんだよ、というののまとめ。
もしかすると、「痴漢」って言い方がもう軽視されてるのかも。「YAMETE」みたいに。
今度からは「性被害」って言った方が良いのかな……何か適切な呼称はありますでしょうか。
幼少期
最初の被害は幼稚園の頃で、人生で初めて股を触られたのは知らない男性だった
場所は住んでいたマンションの下の道路、三輪車に乗って遊んでいた
とにかくとても痛かった、怖くて動けなかった
そのあとしばらくして、その人が居なくなってから、家に帰ろうとマンションの階段を上がったら待ち伏せされていた
その場で男性器を見せられてグロくて赤くて白かった
「お母さんとお父さんには内緒だよ」と言われたのと、私は何かとても悪いことをしてしまったのではという罪悪感と、得体の知れない恐怖で、親には言えなかった
当たり前だが犯人は野放しになっている
それ以外にも公園で遊んでたらずっと脚を触ってくる人とかも居た
そういう人は親が来る気配を感じると気付いたら居なくなっている
幼稚園でもプール遊びのために裸になるとき、男子が女子の股を触る遊びが流行ってて、すごく不快だったのを覚えてる
でもみんな笑ってたので私も笑ってた
小~中学校
その次は小学校の時の美容師の先生だった
「しおりちゃんはかわいいから早く彼氏作って処女卒業しな」「一度体験すると戻れなくなるよ」「気持ちいいし女の喜びだよ」って親がいない時だけを見計らって何度も言ってきた
親も信頼してる人だったから、これも成人するまで言えなかった
今もその人は現役で美容師している
小学校ではスカートめくりが流行っていて、よく捲られたけどもう慣れていたので何の反応もしていなかった
体育で着替えをしている最中にわざと男子がドアを開ける遊びがあって、いつ開くか分からないドアに注意を払いながら急いで服を着替えていた
高校
高校に入って電車通学になってからは頻度が増えた
満員電車で降り際にお尻を鷲掴みしてきたり寄っかかるふりして少しずつ膝枕に移行してくる人が多かった
みんな普通の人に見えた、というか顔すら覚えていないモブのような人たちだった
家に帰るために夜道を歩いていたら、自転車で後ろから追い越された人に、通り過がりにスカートを捲られてお尻を触られた
当時ちょうど「女子高生コンクリ詰め事件」を知った頃だったので、怖くて身体が硬直してしまって声すら出せなかった
その人は大学生くらい?で普通の格好をしていた
私が痙攣のような動きをしていたからか、何度か変なものを見るように振り返って確認してきた
舌を噛み締めた状態で固まってしまっていたので叫べなかった
その後しばらく舌は腫れていて生活が不便だった
数分してやっと落ち着いてから親に電話をかけて迎えを頼んだが、夕飯の準備が忙しいとのことで迎えに来てくれなかった
私は怖くて無意識に「本当は何でもなかった」と思い込もうとして「通りすがりでちょっと掠っちゃっただけだったのかも!」って笑いながら電話を繋いだまま家に帰った
その人も前述の痴漢も全部、当たり前に野放しになってる
その頃から自己防衛のために「痴漢なんて大したことない」と思うようになった
自分の傷に気付かないように、「たかがこの程度で騒ぐなんてみっともない」と思って笑い話にしていた
痴漢されて泣いて登校してきた後輩とかも「慣れてなくて可哀想に」と思うようになった
大学
大学時代は実は案外平和だった
女子ばっかりで固まって行動してたのと、派手髪だったので近寄られなかったのかもしれない
あ、平和と書いてしまったけど電車の痴漢は引き続き定期的にあった
比較的平和という感じ
社会人
社会人になってから、髪色も戻してオフィスカジュアルな服になった
私がヒールで歩いているというだけで最寄りの駅前で酔っ払いに怒鳴られて追いかけられた
誰も助けてくれなかったから慣れないヒールで逃げるのに必死で靴擦れになってしばらく痛かった
新卒研修の外部委託の先生にぶつかりそうになったとき、「あやうくお胸を触るとこでしたねw」って冗談で言われて、これも気持ち悪かったけどそんなものかと思った
エンジニアとして就職してからもチームで1人だけ女だった私は、「初めての女性メンバーだから緊張する」と上司に言われた
他の人は普通に苗字で呼ばれるのに、私だけ「『私さん』はこのタスクをやってね」って一人称を弄られていたので、暫く一人称を『自分』にしていた
メンターの先輩にはすぐランチに誘われた
開口早々彼氏居るの?って聞かれて、居ますと嘘をついた
私の退勤時間に合わせて退勤してきて、断っても私の最寄り駅で降りて、家まで着いてこようとするから、退勤後は暫く女子トイレに避難する生活をしてた
現在
バーチャル自宅に引き篭っているので平和!
まとめ
思い出せる範囲で書きました、抜け漏れあると思います
こういう経緯がありまして、私は東京に住むにあたり、オートロック無しのマンションは怖くて住めない
1階に住んでいた大学の先輩の、ドアをガチャガチャされたという経験を聞いてから2階以上にしか住めない
初夏の暑い夜も窓は開けられないので早い段階から冷房をつける
カーテンは開けない、洗濯物は浴室乾燥で乾かす
暗い道は一人で歩くのが怖いので遠回りでも明るい道を歩く
どうしても人通りの少ない道を歩く際は夕方頃から人とすれ違う度にスマホを握りしめていつでも通報する覚悟でいる
公園の横とかは「ここで引きずり込まれたら助けを求めるのは無理だな」と半ば死を覚悟する気持ちで足早に通り過ぎる
道路脇に軽バンが止まっていたりするとできるだけ遠くを歩いて、その後家に着くまでずっと後ろの気配に怯える
マンション下に着くとまず後ろを振り返り、オートロックも閉まるまで見守り、エレベーターでは必ずドア横に立ち、家の鍵を開ける時にまた後ろに人が居ないか確認し、鍵を開けると素早く中に入ってドアを勢いよく閉めて速攻鍵をかけてチェーンもする
私は背が高くて服もカジュアル寄り方なのでまだマシで、背が低かったり可愛い系統の服が好きだったりする友達は、もっと酷い目に遭ってる子もいる
なので東京では割と普通のアラサーだと思う
何らかの参考になりましたら幸いです
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