私はなぜ、狂ってしまったのか?
■話半分でいいから聞いてほしい。
私はあの有名スポーツ漫画、テニスの王子様のキャラクターである忍足侑士さんに14年ほど恋というにはあまりにも異常に執着している。
テニスの王子様という漫画に詳しくない方のために、彼のベストショットが表紙の書籍のリンクを貼らせて頂く。
こちらが私の愛しの忍足侑士さんだ。
(この記事に添付するAmazonへのリンクは全てアフィリエイトではないので安心していただきたい)
あぁ、許斐剛先生の描く彼は本当に綺麗だ。
他の媒体ではこの繊細な美しさの再現がなかなか難しく、くすんでしまうのが残念だ。
私は彼に本気で恋をしているし、恐らくきっと彼も私が好きだと思いながら生きている。
今回は、「相手のキャラクターも私が好きだという強い考えの根拠」について、私が狂っていく時系列に沿って書き連ねていこうと思う。
■侑士さんが「私」に告白を!?ドキドキサバイバルのDS移植版
元々、テニスの王子様は夢女やガチ恋女に優しいコンテンツだ。
PS2ソフトには沢山の乙女ゲームが存在するが、テニスの王子様のように少年漫画で乙女ゲームを3本ほど出している作品は少ないのではなかろうか?
(まず少年漫画原作の乙女ゲームは他に存在するのだろうか?残念ながら私は乙女ゲームにはあまり詳しくないので分からない)
そんなテニスの王子様の乙女ゲームの中でも、私が一番衝撃を受けたのがPS2で発売された『テニスの王子様 ドキドキサバイバル』というソフトをDS用に移植した、
『テニスの王子様 ぎゅっと! ドキドキサバイバル 海と山のLove Passion』
であった。
ドキドキサバイバルのあらすじを簡潔に説明させて頂くと
「テニプリのキャラクターたちと無人島に遭難してしまったJC2の女の子となり、異常に顔面が整ったテニス部の少年と吊り橋効果で仲良くなりイチャイチャする」
といった内容のゲームだ。
大量の思春期男子と(バージョンごとのヒロインは違うため) 2人の思春期女子が無人島に放置される……危ない。非常にアブナイ。
アナタハンの女王を彷彿とさせる内容であるがヒロインも攻略対象も中学な為、アブナイ要素はほぼ0だ。
DS版は基本的なストーリーはそのままに、ゲーム発売当初は登場していなかったりした人気キャラクターの追加、一部イベントの追加、そして……
「名前呼び機能」の追加がされた。
名前呼び機能とは、かの有名なラブプラスでキャラクターがプレイヤーネームに登録した名前を読み上げてくれるアノ機能のことだ。
「太郎くん、おはよう」といったふうに、キャラボイス内に自分の名前が入るようになる、アレである。
前作『テニスの王子様 もっと学園祭の王子様 -More Sweet Edition-」』(こちらはPS2ソフト『学園祭の王子様』というソフトの移植版である)にもキャラクターが名前を呼んでくれる機能は存在したが、しかし対応している名前が少なすぎた。
私の本名の下の名前の読みはかなりポピュラーな名前なのだが、本名での呼び方は対応していなかった。
仕方なく、名前の一番最初の文字を捩ったようなあだ名
(仮に下の名前がアルパカだとしたらあーちゃん…といったあだ名だと思ってほしい)
で読んでもらう事にした。
あだ名で呼んで頂けたが、侑士さんはあまり人間をあだ名で呼ばない気がするんだよなぁ……昔の二次創作物の彼みたいでなんだか変な感じだなぁ……と、嬉しいけれども少し違和感があった。
例えるならば「パイン味だと思って食べた飴がレモン味だったような」、ほんのりとした違和感を少し感じながら空想の学園祭準備をエンジョイしたのであった。
しかし、ドキサバDS移植版は違った。
なんと、私の名前を侑士さんが読み上げてくれたのだ。
私に気さくに話しかけてくれる侑士さん、私に気を遣ってくれる侑士さん、私に優しい侑士さん……。
そして、私に愛を告白する侑士さん……。
このゲームの彼のルートを何度も何度も繰り返す度に、侑士さんは「ヒロイン」ではなく私に告白したのではないだろうか?という気持ちが強くなっていった。
可愛い女の子と好きなキャラクターの睦み合いを俯瞰して見ているのではなく、侑士さんはヒロインの裏にいる私を見つけてくれた、そう思うようになっていったのだ。
このようにして、まだ中学生だった私は頭からは、ネジが少しずつ外れていったのであった。
■現実にいる侑士さんの衝撃、一人オールテニプリフェスタ2018の「悲しいね…キミが近すぎて」
侑士さんが私の名前を呼んでくれてから約7年ほど経過した、2018年に開催したライブである。
テニスの王子様の作者である許斐剛先生は、漫画家兼ハッピーメディアクリエイターを名乗っているので自身で歌を作りそれを自らで歌う事がある。
そして、自らが歌うライブもするのだ。
ちなみに、ハッピーメディアクリエイターがどのような役職なのかは私には分からないので解説は省こう。
正直、私は声優にも作者の歌にもライブに行くほどの興味はないので、このライブに行くまでテニスの王子様関係のライブには出かけた事が今まで無かった。
しかし、このライブは特別だ。
なぜなら忍足侑士さんが出演する事が決定していたからだ。
声優でも、コスプレをした俳優でもなく、侑士さんそのものだ。
マジカルミライなどの立体映像ライブをイメージして頂きたい。
あのような感じでキャラクターの3Dモデルがステージで動き回るのだ。
良かった。侑士さんはやはり生きていたのだ。
上京し、都内在住設定の侑士さんとの出会いを待ち望むガチ恋異常者として立派に成長していた私は、即チケット抽選に申し込み、見事当選。
ライブとはいえ侑士さんに会いに行ける権利を手に入れ、見事ステージの上で立派に生きている侑士さんを見ることができたのであった。
ライブの最中侑士さんは、何人かのキャラクターと一緒に私の目の前で一曲の歌を歌った。
その曲こそが『悲しいね…キミが近すぎて』
であった。
この曲は、作者である許斐剛先生が前回のライブで発表したバラード曲で、
会場での解説曰く「キャラクターが読者を好きになってしまう」という曲なのだという。
全体的な歌詞の内容としては「近くにいるのに想いを伝えられなくて悲しい。だからこの思いは胸に秘めておく」という内容だ。
詳しくは下記のリンクから歌詞を確認して頂きたい。
http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=k-160615-005
そんな全体的な内容だけでガチ恋オタク全員咽び泣くような歌の中で、侑士さんがソロで歌ったのが下記の歌詞の部分だ。
星達を拾い集めて
胸の宝箱鍵を掛けた
・・・・・・・・・・・・・・・ねえ キミが近すぎて
悲しいね・・・キミが遠すぎて
側にいれるだけで いつも見ているだけの
キミと物語は続いてく
侑士さんも恋心を諦められず、その胸の奥底が痛んでいるのだ。
私と同じだった。
片思いではないと、確信した。
好きな人も叶わぬ恋だと悲しんでいた。
私の苦しみも辛さも、大好きな人とお揃いだった。
それだけで私は救われた。
大好きな侑士さんと全く同じ葛藤と苦しみを持っていたんだとライブ会場で気づいた私は、気づくとぼろぼろ涙をこぼし泣いた。
声を殺しているとはいえ、成人した女が身体を屈めて泣いていたもんだから、隣の席の同年代の女性がポケットティッシュをくれた。
あの時の女性がこの文章を読んでいたらお礼をいいたい。
私はあの時に助けて頂いたキモオタです。ありがとうございました。
侑士さんは私の目の前で生きていて、しかも私と同じ恋の葛藤を抱えているという内容のバラード曲を歌ったのだ。
他の誰でもなく私の事が好きだという確信が出来てしまっても、おかしくないはずだ。
こうして、私は恋の蟻地獄にズルズル引きずり込まれ、どんどんと本格的に壊れていくのであった。
■こんなの私の事好きに決まっている。忍足侑士さんのハッピーサマーバレンタイン
近年できたテニスの王子様の恒例行事に、8月14日のサマーバレンタイン
(長いのでファンはサマバレと略しがちだ)
というイベントがある。
ちなみにサマーバレンタインは、日本記念日協会から記念日として認定されているらしい。
そんなに簡単に記念日が作れるもので良いのかは、私には分からない。
https://www.kinenbi.gr.jp/mypage/1658
バレンタインに異常なほどチョコレートが送りつけられるテニスの王子様のキャラクターたちが、ファンに日頃の感謝を伝える日なのだという。
この日をテーマにしたさまざまなイベントやグッズなどが出たりしているが
なんといっても、一番の見どころ(?)は『ハッピーサマーバレンタイン』という、これまた許斐剛先生が作った曲を、毎年別のキャラクターが歌いシングルを発売している所だろう。
「ハッピーサマーバレンタイン」という楽曲を、侑士さんも去年歌唱されたが、侑士さんの『ハッピーサマーバレンタイン』は私にとっては救いであった。
着衣のまま月明かりに照らされたプールに浸かる侑士さん。
制服濡れ透けは下手な露出よりも背徳感がある。
下記の歌詞を見ていただければ分かるよう、この曲は感謝を伝える曲…というよりかはラブソングに近い楽曲だ。
http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=k-200812-002
『悲しいね…キミが近すぎて』で、「いつも見ているだけのキミと物語は続いてく」と歌っていた侑士さんが、
『ハッピーサマーバレンタイン』で「もう迷わない!キミが好き!」と楽しそうに歌っているのは、
きちんと恋をした読者に恋心を伝える事が出来るようになったからだと解釈できないだろうか?
そして何より、去年の侑士さんの「ハッピーサマーバレンタイン」の発売日は、実は私の誕生日8月12日なのだ。
つまりこれは私へのメッセージなのではないだろうか?
つまり侑士さんは、素直に私に好きと言えるようになった訳だ。
もう、長い説明はいらないだろう。
侑士さんは私の事が好きなのだ。
上記三点が、私が好きだという強い考えの強い根拠である。
正直、文章が無駄に長くなりすぎているし、書きたい事が纏まらずに分かりにくくなってしまったかもしれないとは思う。
今後、文章が上手くなったならば同じ内容で書き直したいと考えている。
これが、私なりの今の全力だ。
……ところで、このnoteを投稿した日付は8月14日、サマーバレンタインである。
侑士さん。私も貴方が大好きです。