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#01 2020年の振返り、仕事のこととか
過ごした時間や環境は人それぞれだろうけど、この一年を「大体年初に予定(予想)していた通り過ごせたわー」なんて人がいたらお目に掛かりたいもの。人生40年も生きていると色々なイベントもあったし、全くの予想外の展開に目を白黒させたこともあった。例えば95年の阪神大震災とオウムの諸々、11年の東日本大震災なんかは記憶に大きく残っているけど、現在進行形で起こっているこの状況は、局地的な天災・事件ではなくほぼ全世界・個人に影響が出ている、その状況が10カ月以上続いている、という点において過去に経験・見聞きした何とも比較が出来ない異様な状況と感じています。
仕事の節目のこのタイミング
経営コンサルタント、という職業を自称し出した(業界に籍を置くようになった)のは2006年の新年からなので、この年末で丸15年になります。コンサルタントという仕事の面白さは、自分が為すべきことやそれを決定する環境が短期間で激変することにあるのだろう、というのが自分の認識だ。クライアントもテーマもチームメンバも変わっていくのが当然の中で、「クライアントに価値を提供する」というゴールに如何に早く正確に辿り着くのか、毎度毎度それの繰り返しと言えばそんなもんと言えなくもない。
長らく、どんなテーマ・どんなクライアントであっても期待に応えるコンサルタントでありたい、と思う中で幅広く経験を積んできた。
テーマ
経営戦略・経営計画・事業戦略
新規事業・新会社設立・M&A
PMI・BPR
新規事業PMO・全社システム再構築PMO
業務分析・業務量調査・人事制度・要員計画 etc...
クライアント業種
銀行・証券・リース・カード・政府系金融
鉄道・航空・旅行代理店・百貨店・飲料
電力・ガス・地方公共団体 etc…
実は、今年仕事の上ではひとつ大きな決断をしていて、クライアント業種をとあるBtoCの領域にフォーカスすることになり、その部門に6月から異動をしたのだ。なぜこの時期にBtoCなのか、というのはまた別の機会に置くとして、要はこの状況を直撃している業種がクライアントなので今年は一年本当に色々なことを考えさせられました。
今感じているのはとても大きな無力感で、こういう局面になるとFeeを前提としているビジネスモデルである我々は本当に出来ることが少ないんだなぁ、と思うことが多くて、仕事のモチベーションを保つことが本当に難しい一年でした、というか今も悩んでいます。来年どうするか(どうなると読むのか)という所まではまだ考えが及んでいなくて、正直もやもやしたままの年末年始になっています(苦笑)。
ちょっと違う話題
しかし今年は旅行しなかった(出来なかった)一年だったな、と。去年の今頃は十数年ぶりのソウルで遊んでたわけですが、今年は結局一回もパスポートを使うことが無かったな、と。ここ数年の傾向からいくと、日常(主に仕事)の中で溜まってくる滓のようなものを海外の空気を吸うことで排するようなカンジだったのがこの状況なもので。それどころじゃないってのは分かっているんだけど、これは大きなストレスだったな、と。
そんなこんなもあり、年明け以降は本格的にワーケーションスタイルを取り入れていこうかと考えています。週単位で拠点に出来そうな所を幾つか見繕っている所です。なんのかんので仕事の急用は避けきれないので、どうしても東京へのアクセスは考えねばならないのですが、気分転換しつつ暮らしていければと思う次第です。
話題をちょっと戻す
現在進行形で起こっている状況をどう捉えるか、ってのが結構な曲者だと感じていて、特に事態の理解とリスク認識の差は結果として11年のあの時のように身近な人々との間にも亀裂や分断を生じさせていると感じていて、それが自分にとっては物凄くストレスなのです。箸の上げ下ろしまでをお上に決めてもらおうとは思っていないけど、それにしても情報が足りなかったり中途半端に感じることの方が多くて。
もちろん、一面的に何が正しいと言える状況ではないのだろうけど、それにしても先が見えないことも含めて分からないことへのストレスは10年前を思い出させますね。来年はあの出来事から10年になるのか、というのはこれを書いていて気付いたことですが、10年前の出来事が地方移住の直接的な切っ掛けだったことを考えると、今回の事態も自分の生き方や将来を考える上で大きな転機になりそうだなと感じます。
今年はなかなか振返っての明るい話題ってのもなかなか頭に浮かんでこない、なんだか残念な一年だったというのが個人的な総括です。また何年か後に読み返した時のためにこの感覚は記しておきたいと思ったのでした。
今年もお世話になった皆さま、ありがとうございました。
実は九月に身内に不幸があったので年賀の挨拶は控えさせて頂きますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。