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2015.7.24 UNISON SQUARE GARDEN LIVE SPECIAL “fun time 724” at 日本武道館を今更振り返る

・はじめに

このタイミングで私が改めてnoteに記事を書こうと思ったのにはいくつか理由があります。1つ目は今のこの状況で大好きなライブに参加することが困難になり、いい機会なので過去に行ったライブを自分で振り返ってみたくなったということ。2つ目は他のSNSやメモに雑多に綴っていた事を1つに纏めたかったということ(noteはリンクや画像が貼れて便利ね)。3つ目は自分自身の経験したことだけをしがらみなく書き留めたかったということ(TwitterやInstagramではできないことという意味)。要するに自分が見返した時に楽しめるような文章を残しておきたかったんです。まあ誰も見てねえか。
noteに登録したのはずいぶん前なのですが、もし自分が記事を書くなら1番初めに書きたかったことはずっと前から決めていました。今回は自分の人生で1番心に残っているライブ、UNISON SQUARE GARDENの初武道館公演であるfum time 724について。5年の時を経て当時の自分が経験したことや感じたこと、メモに残していたことを今更振り返りながら、ただただ自分が読み返してほくそ笑むための文を書いていこうと思います(長いよー!)。

・物販

2015年7月24日金曜日、大好きなバンドの初武道館公演。仕事が忙しく月末かつ週末という最も休みづらい日にどう頑張っても全休は取れず、仕事を放棄して無理やり半休で退社しました。午前中は全く仕事にならず、ソワソワして物販の状況ばかりチェックしていました。なんなら1週間くらい前から緊張して仕事も上の空でした。ダメな大人です。ふとTwitterを見たら武道館周りを一周する程のグッズ列が伸びているとの情報。嘘やん。武道館のグッズ販売は事前に通販があったのですが今回は会場限定のグッズやガチャがあったこともあり、まあユニゾンの物販だし長くとも2時間くらいで買えるっしょと事前通販は利用せず仕事終わりのその足で身一つで九段下に降り立ちました。完全にやらかしました。ペットボトル1本だけ持って並んだ物販、買い終えるまでになんと4時間以上。しかも途中からいわゆるゲリラ豪雨なるものに襲われ隣のビルの避雷針に落雷し前後をカップルに囲まれてぼっちで並ぶ4時間。そしてどんどん売り切れていくグッズたち。心が折れそうになりながらも開場時間ギリギリでなんとか物販テントに滑り込みました。Tシャツはほぼ全種類、会場限定のラババンも売り切れており(のちに再通販がありました。ありがたい)完全に心が折れる5秒前みたいな状況に一筋の光、いやパン。「おまえ…生きてたのか…?」。なぜかぶどうぱんくん(fun time恒例のしょくぱんくんというギターボーカル考案のサイコなキャラクターに武道館の玉ねぎが頭に乗っかって更にサイコな事になってる会場限定キーホルダー)としょくぱんくん3D iPhoneケース(しょくぱんくんの顔面にスマホを納めさせていただけるというサイコなスマホケース)の2つは在庫を大量にこさえていたのかありがたい事に売り切れておらず、もうおまえさえいれば何もいらないとばかりにパンを大量購入しました。なおこの後に数回引いたガチャはスーパーボールと付箋が被りに被りここで見事に心が折れました。

↓ガチャの当たりが欲しかったです

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↓ぶどうぱんくん

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↓しょくぱんくん3D iPhoneケース

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↓当日唯一売れ残っていたので着用したTシャツ(脇汗めっちゃ目立つ)

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・本編

開場時間を少し過ぎて、いよいよ日本武道館に入場しました。トイレでTシャツ(例の脇汗が目立つやつ)に着替え客席へ。座席は下手寄りアリーナ後方。ステージに目を向けるとスクリーンも装飾もなく、ただ大きくバンド名とロゴだけが描かれただけのシンプルなステージセット。UNISON SQUARE GARDENはこの日を『何気ない記念日』と称していたのだけれど、これを見てああ、本当に彼らはいつも通りのでもちょっとだけ特別なライブを今日ここでするんだなと思いました。この時に少し緊張が解れた気がします。ライブの内容についてはMCまで含めたほぼノーカットのDVDが出ているのでそれを見るといいんですが(Blu-ray販売いつまででも待っています)、主観丸出しでダラダラと綴っていきます。

18:30過ぎ、青い光に包まれて絵の具が流れる。ちょっとだけ特別なこの日の絵の具はいつもは流れないフルコーラス。『1人きりじゃ行けないトコへ2人で行こう』と幕が上がりました。
1曲目、誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと。田淵さんがファンクラブの会報誌で「武道館でライブをするなら1曲目と最後の2曲とアンコールの3曲は2年前から決めていた」と言っていました。個人的にこの歌は始まりの歌だと思っていて、それを武道館公演の1曲目に持ってきた意味がきっとあるんでしょうね(新世界ノートの001のこととか)。見たことのないあの場所へ、ここからようやくスタート。
斎藤さんお決まりの「ようこそ!」からの2曲目はリニアブルーを聴きながら。節目のライブにはよく演奏されてる印象の曲。会場の熱の上がり方がすごかった。オタク、キメでのリズムの取り方みんな揃いがち。3曲目は冒頭ボーカルから入るアレンジのMR.アンディ。普段一体感至上主義に否を唱えているバンドのライブでそれぞれが自由に楽しんだ結果起こる不思議な一体感は美しいなと、たくさんの人が手をあげて一斉にクラップしている景色を見て思いました。
その後はため息 shooting the MOON(2Aでくるっと回る田淵さんかわいい、最高以外の言葉が出ない)、マスターボリューム(ギターソロかっこよすぎ、最高以外の言葉が出ない)とゴリゴリ尖った曲が続き語彙がなくなり最高しか言えなくなりました。語彙はもともとないです。
マスターボリューム終わりで挨拶が入ります。

「UNISON SQUARE GARDENです!」
「今日は長いよ〜!自由に楽しんでってくださいよろしく!」

挨拶に被せてサンポサキマイライフが始まりました。映像で見ると冒頭バッチバチにウインクしてる斎藤さん。「ハイッ!」っていうお客さんの掛け声の揃い方も凄かったな。あとスーパーロードリーダーの巻き舌が最高ですね。この時の間奏のバカテクギター好きです。
ちなみに「今日は長いよ〜!」と入りで斎藤さんが言っていたこの言葉の複線というか繋がりを5年後に回収するのがたまらないんです。この話はまた別の機会に。

7曲目ワールドワイド・スーパーガール、この曲は田淵さんを見てるのが楽しい。うさ耳かわいい。貴雄さんの雄叫びで更に上がります。サビのコーラス、音源の方も好きだけどこっちもいいですね。そしてこちらも楽しい曲、like coffee のおまじない(冒頭は普通に「Get ready!Tokyo!」でした)へと続いてとにかく楽しくて楽しくてあんまり覚えてないし語彙もなくなり最高しか言えなくなりました。語彙がないので何回も同じことを言います。


そして9曲目、おそらく会場にいた3割くらいのお客さんはこのイントロを聴いて「その曲やるの!?」と思ったかと思います。そうです、これが後に語り継がれる「アナザーワールド詐欺」です。というかあれもう絶対アナザーワールドだと思うじゃん?ちょっと声出ちゃったもんね。しかしそのイントロの後に続いたのはなんとスカースデイルでした。アナザーワールドのセッションからのスカースデイル。今考えるとめっちゃくちゃエモいですね。エモいってもう死語ですか。ラスト3人でユニゾンして歌う所がとても好きなんですが、「UNISON SQUARE GARDENが武道館でユニゾンしてる」という冗談みたいな事実に感動してました。スカースデイルは本当に美しい曲です。
そしてその後に披露されたのがシュガーソングとビターステップです。イントロがかかった時、会場の温度が2℃くらい上がったような気がしました。計ったかのようなリリースのタイミングもあり、披露が期待されたこの曲は意図的にこの位置に置かれています(後に田淵さんもインタビューでおっしゃってました)。お客さんが自由に飛び跳ねていてその振動が身体にも伝わりました。武道館という記念すべきライブでここまでただひたすらに楽しいという感情だけを持ち続けてきたけれど、こんなにたくさんの人が何気ない記念日のお祝いに駆けつけたんだなと思ったら初めて涙が出そうでした。

そのまま勢いは止まらずセッションを挟んで特徴的なギターリフが始まり23:25。間奏の23:25のキメからのソロいいよね。熱を保ったまま12曲目天国と地獄へ。ここでようやく演出らしい演出が入ります。火柱が上がるというシンプルなものですが、このバンドのライブではとても珍しい光景で客席からは大きな歓声が上がっていました。リズムに合わせて方々から火柱が上がっていたのですが、アリーナ後方寄りの私のいた場所でも炎の熱を感じたので、ステージにいるお三方はかなり熱かったんじゃないかな。

ここでMC。
360°ぐるっとステージの後ろまで入っているお客さんを見て「三十路3人の後頭部はどうですか。20周年で誰か帽子かぶってたら察してください。」という斎藤さん。10周年最後の記念すべき日、つまり昨日何してたと思うか客席に問いかけ、「ぼく、きのう、おうちを、ひっこしたんですよ」と何故か全部ひらがなで変換したくなる口調で正解を発表してました。武道館の前日に引越しをすれば新居に住んで初めて出かける場所が今日のライブになるというしょーもない理由(本人談)で昨日引越すことを決めて、「わたくし、ただいま、はじめてのおでかけ中です」と笑いを取っていてさすがでした。外さないですね。
「11年やってこれですよ」と自虐の流れから「ではそんな続けてきた10周年の歌を」と始まったのはプログラム continued。フルカラープログラムはもちろん、センチメンタルピリオドと同じセットリストに入ることでより生きる歌詞。高性能のヘッドフォンで耳を塞いで世界の音を閉ざしていたあの日から4000日くらい歩いて、世界の音が聞こえるようになった彼らが歌う今の歌。ハイトーンな声が突き抜けるようなサビが心地よかったです。でもこの曲はもっと大事な位置に置いてもよかったような。「何気ない」というフレーズとかかっているのかな。セットリストの天才が考えた答え合わせをいつかしてみたいです。

ここからバラードパートへ。光のどけき春の日に(やると思わなかったから不意打ちでびっくりした、めっちゃいい曲)、クローバー(アルペジオとコーラスがきれい、めっちゃいい曲)、harmonized finale(この曲は大きな会場が似合う、めっちゃいい曲)とゆったりした曲が続きます。当時のメモを見返してもここではいい曲しか言えなくなってますね。語彙がないので。バラードも本当にいい曲しかないんですよ、UNISON SQUARE GARDENって。

「せっかくの記念日なのでメンバーにも喋ってもらおうと思います」と斎藤さんがリズム隊へMCを振ります。

「今日せっかく特別な日だからドア to ドアで会場に来ようと思って。会場にくるのに値段もそんなに変わらないからタクシーじゃなくてハイヤーで来ようと思ったけど悩んで結局いつもの緑色のタクシーで来たら、会場入りした時に物販で並ぶお客さんの前に登場する羽目になりすごい見られて。ハイヤーで来なくてよかった〜!」と話す貴雄さん。「後ろでドラムたたいてるだけであいつ何様って思われるじゃん」という貴雄さんが非常に貴雄さんらしくて笑いました。その後「自分自身もユニゾンに救われている、いつもありがとね」と話しているのを聞きながらこちらこそありがとうございますと言いました、心の中で。
田淵さんはいきなり「おみくじ(発音はお→み↑く→じ→)を引いたわけ」といきなり話しだし、「1月から12月まで全体的にすごくいいことが書いてあったのに7月だけ言葉に注意って書いてあった。やかましいわ!神様だの仏様だのに言われなくても言葉に注意なんて身をもって知ってきた。11年経った私が言えることは、みなさんも言葉には気をつけてください。田淵智也でした」と小噺みたいに話して最後「なんか落語みたいだね!」と締めてました。でもほんと、言葉には気をつけたほうがいいですよね!

この後斎藤さんが「こんなにバラバラの3人だけどこの3人でしか作れない音楽がある。この3人でバンドを続けていく限りは最高の音楽を鳴らし続ける自信があります」と話し、会場は大きな拍手が起こりました。
そして17曲目シュプレヒコール〜世界が終わる前に〜へ。節目の武道館でこのMCの後この曲をやるのはとてもずるいです、泣いてしまいます。絵の具→001からスタートしてここへ繋がるのめっちゃくちゃエモいですね。エモいってもう死語ですか。

次に始まったのが桜のあと (all quartets lead to the?)で、いやテンションの差よ、となりました。オタク、キメでのリズムの取り方揃いがち。もうみんなでわざと揃えてるでしょ。この突き抜けたポップさがすごい。そして19曲目徹頭徹尾夜な夜なドライブで臨界点を突破しました。楽しすぎて汗びっしょびしょだし体感は秒でした。この曲の照明好き。
20曲目シャンデリア・ワルツ、怒涛のセットリストの流れで息切れしたのかこの曲の感想メモには『さいとう花道めっちゃ歩く』としか残ってませんでした。

ここからドラムソロ。
以前武道館の演出で空でも飛ぶ?みたいな話もでてましたがなんとドラム台ごと上昇し天空のドラムソロへ。鈴木貴雄さんはついに神になりましたね、おめでとうございます。天を仰いで演奏する絵がめちゃくちゃかっこよくて後光が見えました。手数すんごい。その後ステージの奈落みたいな所からベース→ギターボーカルの順にソロに合わせて迫り上がって登場した時は2015年で1番笑いました。セッションもびっくりするくらいかっこよかったです。

セッションから息つく暇もなく場違いハミングバードへ。めっちゃ走る田淵。冒頭に特効でドーンと爆破があったのですが、私が見た限りでは斎藤さんが一瞬ビクっとなっていました。他に誰も言ってなかったから幻覚かもしれないです。それにしてもめっちゃ早い場違い。それこそ弾丸のような勢い。このスピードのままガリレオのショーケースが始まります。ここのメモには『さいとうたぶち花道めっちゃ走る』としか書いてませんでした。楽しすぎてお客さんがみんな叫んでた思い出しかありません。

そしてラスト、センチメンタルピリオド。3人が向き合って演奏するのを見たらこみ上げるものがありました。本編ラスト2曲のガリレオからの流れが1stアルバムのワンマンライブと同じなんだそうです。その頃から見てきたお客さんはもっともっと感慨深いだろうなあ。型には嵌まりたくない捻くれ者の天才が配置したパズルのピースのはまり方は美しいです。あとここで客電がパーッと付いてお客さんの顔が見渡せるくらいに明るくなりついに本編が終わるんだなーと思いました。3人の顔もよく見えた(いい顔)。

・アンコール

機材片付けにきただけですんで、とヒョコヒョコ登場した田淵さん。

「九段下のこの会場には個人的に並々ならぬ思い入れがあって、自分の音楽でこのステージに立つ時がきたら言おうとしていたことを5年前から準備してました。ダサいねーボーカルでもないのに!でも今日はやっぱりやめておこうと思います。占いに言われたからじゃないんだけど。やっぱり10年とか11年とかで言っていい言葉ではないので今日は隠したままで終わろうと思います。でも喋り出してしまったので気の利いた一発ギャグでも残せればと思ったんですが。11年間君の好きなロックバンドはたくさんの人に愛される曲も世の中が求める曲も書いてこなかったしこれからも書くつもりもありません。だから君が友達に勧めるとか、親に勧めるとかそれ自体は嬉しいことなんだけど、大体の確率でろくなことにならないから期待しないでほしい。これは僕が保証します。だけど君が好きなロックバンドは、他の誰がなんと言おうと絶対にかっこいいから自信持っていいよ。これも僕が保証します」

こんなん泣くでしょ。もうこの言葉が好きすぎて全部文字起こししちゃったもんね。DVD見ろよって話だよね。文字数増える増える。UNISON SQUARE GARDENの1番のファンである田淵先生の言葉の説得力ってすごい。

アンコール1曲目、3 minutes replay。世界が変わる夢を見た、と再び始まっていくことを感じさせる曲。kid, I like quartetへと続き、Populus Populusの冒頭2曲が繋がる。
そして「またねっ!」との挨拶のあと始まったのが武道館最後の曲、フルカラープログラム。私はこの曲が本当に大好きで、この日はきっと聴けるだろうとワクワクしていました。そして私も含めたこの会場にいた多くの人はきっとこの曲がラストだろうと思っていたと思います。
ラスサビ前、灯りが落ちて暗闇に浮かぶピンスポット。斎藤さんがマイクを横に外してアカペラで歌います。絵画のような、それだけで一つの作品みたいでした。

涙キラキラ西の空に光る モノクロでは説明できない 完全無欠のロックンロールを

斎藤さんは声量で圧倒するタイプのボーカリストではないかもしれません。でもこの時、静寂の中に響き渡るマイクオフの力強くて美しい生の声はゆっくりと広がっていき武道館全体を優しく包み込んでいました。歌声の持つ力というのかな、よくわからないけど。私にはあの瞬間が全てだったような気がします。
最後のMCで「経験したことのない気持ちです。本当にやってよかった」と涙声で話す斎藤さんを見て、涙が止まりませんでした。感情をあまり表に出さない斎藤さんが珍しく震えた声で話しているのも驚きました。武道館の少し前に出演されていた番組(西川兄貴のイエノミ)で「あいつ(田淵さん)絶対泣きますよ」と言ってたのに自分も泣くんじゃん!と。これ映像で見るとそこまで泣いてるようには見えないんですけど当時はそう思ったんですよね。事実は知らないです。

「UNISON SQUARE GARDENが目指しているのはいっぱい売れることとか、もっとおっきい会場でやるとか、そういうのは結果としてついてくるものであって目指していくところではないと思っています。僕らがなりたいのは、僕らにとって大事なみなさんの大事なバンドであり続けたいです。またツアーで会いましょう。今日は楽しかったですありがとう!」

よく武道館には魔物がいるとか成功とか失敗とか言うけど、客側からしたら正直その基準はよくわからなくて。でも最後のこの斎藤さんのMCを聞いた時に、この武道館公演は成功したんだなと思いました。本当に行ってよかった。


・あとがき

『もしも足りない色があるならわたしが持ってるよ 1人きりじゃいけないトコへ2人で行こう』

『まだ見たことのないあの場所へあの場所へ行きたいのです』

『それでもまだちっぽけな夢を見てる ちゃんと世界の音もちょっとは聞こえてるよ』

『ひとりぼっちで絵の具を混ぜた この空の行く先を占うような いつの間にかパレットは無限に世界を彩り始めていた』

『世界が始まる音がする』

『高性能のヘッドフォンなんで世界の音も聞こえません レインボウ、未完成』

『世界が変わる夢を見た』

『どうせなら、この際なら虹を作ってみよう モノクロでは説明できない完全無欠のロックンロールを』

散りばめられたキーワードが繋がるこの日のライブのセットリストがたまらなくてこの話で3日くらい飲めそうです。今でも余裕でそれくらい語れます。
『モノクロの世界にいたひとりぼっちの主人公が音楽と出会い夢を見て、その世界にフルカラーの虹がかかり世界が始まる』というストーリーが見えるようなそんなセットリストでした(妄想なんで構わないでください)。
あとオリオンをなぞらなかったのが意外。ユニゾンオタクでお馴染みニッポン放送の吉田アナが武道館後に代々木のZher The ZOOで『勝手にオリオンをなぞる』というオールナイトのDJイベントをやっていて、オリオンはそこで供養されたみたいです(斎藤さんが吉田アナのラジオにゲストで出た時に「行こうかと思ってました」と言ってたイベントですね)。次の日も仕事だったので行かなかったんですが、DJ陣のラインナップを見て次の日仕事休んででも行けばよかったなと少し後悔。実質田淵パーティー。そしてTシャツを作ったのにやらなかったお誕生日の歌ね。さすが先生、捻くれてる。

UNISON SQUARE GARDEN初の武道館公演は、何気ない記念日と称しただけあって本当にいつも通りのライブだったように思います。ちょっとだけの特別と、どんな時も変わらないしこれからもこのままずっと続いて行くという強い想いが入り混じったライブでした。
自分にとっての1番のライブってもちろん人それぞれあって。その理由を見つけるのって難しいなと感じました。いつも通りだったねとか何も変わらないねとか、そんな事ぜんぶひっくるめて理由なんてつけられないくらい私にとってはこのライブが人生の1番なんですよね。最高でした。今でもあの場に戻りたいです。
田淵先生が今回の10周年の武道館で隠しておいた言葉は20周年の同じ場所で聞けると勝手に期待しています。その時まできっとロックバンドは続いて行くし、きっとたいして変わらない。そんなロックバンドを好きでいてよかったと今でも進行形で思っています。

・おまけ


この日はちょうどフジロックと同じ日だったんですよ。音楽関係の人に武道館をやるって話すと「その日フジロックなんだよね」と言われるって斎藤さんも話してました。みんなフジロックよりユニゾン武道館来てよ。

↓そんな中いろんなバンドからお祝いのお花がたくさんきていました。武道館ってすごい。盟友BIGMAMAとピロウズ先輩からも。

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↓武道館の入り口に申し訳程度に貼ってあったポスター、急いで入場したため焦って撮ったのかブレてて臨場感ある

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↓作りすぎたわりに思ったほど売れなかったのか会場で投げ売りされていたDUGOUT ACCIDENTの販促ポスター。物販に並んでいる時もCDブースのお姉さんが「直筆サイン入りシート付きです!ぜひ!」って叫んでました。1秒も並ばずに買えました。

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・セットリスト

01. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
02. リニアブルーを聴きながら
03. MR. アンディ
04. ため息 shooting the MOON
05. マスターボリューム
06. サンポサキマイライフ
07. ワールドワイド・スーパーガール
08. like coffee のおまじない
09. スカースデイル
10. シュガーソングとビターステップ
11. 23:25
12. 天国と地獄
13. プログラム continued
14. 光のどけき春の日に
15. クローバー
16. harmonized finale
17. シュプレヒコール〜世界が終わり前に〜
18. 桜のあと
19. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
20. シャンデリア・ワルツ
-ドラムソロ〜セッション-
21. 場違いハミングバード
22. ガリレオのショーケース
23. センチメンタルピリオド
-ENCORE-
24. 3 minutes replay
25. kid, I like quartet
26. フルカラープログラム

・ライブレポート


・さいごに

当時のメモを見たりDVDを見て思い返したりしながら軽い気持ちで書き始めたらびっくりするくらいの長文になり自分でも引いています。文章ぐっちゃぐちゃで読みづらっ。でもこうやって1つのライブにフォーカスして振り返るのもライブに行けない今とても楽しかったのでまたやろうと思います。誰も見てない前提で書いてますがうっかり最後まで読んでしまった方、ありがとうございます(よっ暇人!)。







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