3連勝で鹿狩りに臨むもゴールレス。でもでも、試合内容は今年一番の強度で白熱の試合展開でした!6/4VS鹿島アントラーズ。おまけでヨーロッパで早くも動きあったのでその辺も少々。
Ciao!!
ちょっと早めの台風の影響で大雨でしたが、皆さんご無事でしたでしょうか。
被害に遭われた方は心よりお見舞い申し上げます。
さて、我らが浦和レッズはJリーグ第16節で埼玉スタジアムに鹿島アントラーズを迎え撃ちました。
7連戦も後半に入ってきましたが、ここまで3試合を2勝1分け。
ACL明けを3勝1敗1分けの4戦負けなしの状態でこの日を迎えました。
出来れば、ここで宿敵を叩いて上位へプレッシャーを掛けたいところですし、それ以上に”鹿を狩る”っていうモチベーションは何よりも大きい。
スタンドはそんな熱で真っ赤に燃え上がっていました。((o(´∀`)o))ワクワク
対して、今季序盤、中々結果が出てこなかったように見える鹿島なんですけど・・・・以外とそうでもないですね。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン。
だって、開幕勝って、次川崎に負けてますけど3節は勝利。
そこから5試合未勝利でルヴァンに1個勝った後3連敗と言ってもカップ戦が4試合入っていてリーグ戦が4敗1分け。
3節までが2勝1敗だったので合計で2勝5敗1分けですか。
確かにスタートダッシュとまではいかないまでも別に驚くほど負けていたわけではないですよね。
2007年はこれ以上ダメなスタートから捲られたしな(;一_一)
そこから一気に5連勝して引き分け2つ挟んで7戦負けなし。
気付けば上位も見えてくる位に復活してるんですよ。厄介なことに。
出来れば、ダメダメだった時に当たっておきたかったですけど、でも、5連勝中でイケイケな時に当たらなかったのを運が良かったと捉えましょうか。
レッズのスターティングラインナップは、
GKに周作。
最終ラインが右から宏樹、ショレ、マリウス、明本の4人。
中盤が敦樹と安居。
2列目が右から大久保、関根、リンセン。
トップが慎三さんの4-2-3-1でした。
ここにきて初めての敦樹と安居のセットアップになりましたが、スコルジャさん曰く、岩尾の疲労を考慮したとのことでした。
2列目は広島戦の残り20分で相手を押し込んだセットアップでリンセンと関根を流動的に動かしていくことが予想されました。
続いて加島ですが、
GKに早川選手。
最終ラインが右から広瀬選手、関川選手、植田選手、安西選手。
中盤が佐野選手とディエゴ ピトゥカ選手。
サイドが右に名古選手、左が樋口選手。
トップが垣田選手と鈴木優磨選手の4-4-2。
一時、4-3-3や4-2-3-1を試してダメだったところから伝統の4-4-2に戻して一気に調子を上げてきた印象ですね。
特に中盤の2枚は強度、技術併せ持った厄介な2人でした。
そして、やはり鈴木 優磨でしょう。
柳澤選手の抜け出し、大迫選手のポスト、慎三さんの柔らかなタッチ。
黒崎選手のような高さ。
歴代鹿島のトップが持っていた特徴を高次元で併せ持つ恐らく今のJで3本の指に入るであろうストライカー。
ここを垣田選手というパートナーをケアしながら抑え込むことが出来るかというのがこの試合での一番のテーマだと思います。
さて試合を観ていきます。
試合は序盤から中盤でバッチバチのぶつかり合いでした。
どちらかと言えば、鹿島がボールを握る形になりましたが、レッズはコンパクトなラインと普段とは違って強度あるディフェンスで相手の進軍をブロック。
ロングボールを蹴らせてCBが跳ね返す流れになりました。
レッズ側の攻撃でいえば、インサイドが最終ラインに落ちないビルドアップでより前に人数をかけるコンセプトでしたね。
敦樹、安居が主にSBからボールを引き出して前へキャリーする形が多く見られました。
”SBにフィジカルを求めてインサイドは8番タイプのセットアップ”
ポーランド時代のスコルジャさんが志向していたフットボールはこれなので本来はレッズでもこれがやりたいのかなと感じました。
確かにボールキープという面で不安は残りますし、最悪の場合2CBで相手カウンターを受ける形になるのでリスクを伴いますが、そこはSB、インサイドが管理すればいいだけの話なので、是非これからも取り入れて行って欲しいと私は思ってます。
岩尾に強度があれば、それに越したことは無いけどね・・・・。
無い物ねだり。
試合は両チーム中盤での潰し合いが続くこと10分。
最初にゴールに迫ったのはレッズ。
安居がキャリーして左の関根へ。
関根はこれをダイレクトで中へクロス。
これにリンセンが飛び込み、頭で合わせますが早川選手にキャッチされました。
やはり、リンセンが慎三さんと2トップで左が関根、右が大久保になる時間が多かったです。
ここから鹿島がポゼッションの優位からサイドを深く攻めて立て続けにCKを奪取。
迎えた24分。
この試合最大の決定機が鹿島へ。
右からのCK。
これを跳ね返すんですが、ペナルティアーク付近でピトゥカ選手がセカンドボールを胸でコントロールして右足。
ブロックするんですが、転がった先にはフリーの鈴木優磨選手。
これを右足ダイレクトで合わせますが、立ちはだかった周作。
ニアサイドをケアしながら、中央からファーに飛ぶボールをしっかりとフィスティングしました。
そこからは本当に相手の隙を窺う時間が続きましたね。
それでいて、両最終ライン共に素晴らしい集中力で穴を見せず、どちらも崩すことなく時間は進みました。
レッズとしては攻撃になっていたのは43分にリンセンが相手のコントロールミスを掻っ攫ってシュートまで持っていたシーン。
これは上手くヒットせず枠には飛ばせませんでした。
後は47分に左サイドを関根とインナーラップしてきた明本で深くまで侵入して中へ折り返したシーン。
この折り返しが名古選手に当たってゴール方向へ飛び、ポストを直撃。
跳ね返ったボールも名古選手が体を張って外へ出しCKに逃げられました。
正直、攻めと言った攻めが見られない前半でしたが、今までの試合より数倍試合としては面白かった。
スピード感があって、相手も当然、攻めてくるんですけどそれと同じかそれ以上の迫力が攻守に渡って視られたと思います。
当然、その一番の要因は安居の中盤起用ですね。
そのおかげで前線にリンセンを起用することが出来て、相手への圧力を掛けられました。
やはり前にクオリティがあるアタッカーを置く方が相手にかかるプレッシャーは大きいんですよね。
もちろん、常にリスクを負っていいわけではないので、バランスを重視した従来のフォーメーションも悪いわけではないですけど、これから先を考えた時にボール回し専門の司令塔タイプが生き残る未来はちょっと無さそうなので、そこに重きを置いたフットボールスタイルからは早々に脱却してほしいと思います。
慣れ親しんだものに執着する傾向がミシャの時から顕著なのでスコルジャさんやチーム、フロントというよりは選手に強くお願いしたいですね。
前半終わりでリンセンを下げて岩尾を投入し、普段のフォーメーションに戻すんですけど、これで更にゴールに迫るのは難しくなりましたよね。
ハッキリ言って、このフォーメーションは守りを固めたり、バランスとって時間を進めるには適していると思いますが、ゴールに向かう迫力に乏しいのは今までの試合で周知したとおり。
やはり、この試合でも停滞しました。
逆に鹿島はボールは握れなくなりましたけど、サイドが活性化してました。
特に樋口選手。
今まで鹿島で一番嫌な選手と言えば土居選手だったんですけど、同じくらいに嫌ですね。
良く走るし、ボール技術はもちろん、鹿島らしい体の入れ方やファウルの貰い方が染みついてます。
後半からは右サイドに移ってシンプルにどんどんクロスを上げてきて面倒なことこの上なかったです。
そして、59分に鹿島もメンバー交代。
ここで土居選手が出てくるわけですよ。
更に名古選手に代わって仲間選手が入りました。
かつて鹿島には野沢って選手がいたんですよね。
上手くて、速くて、それでいて凄く地味な仕事人。
忘れた頃にパッと出てきてアシストされたり、点取られたり。
それで負ける。
決して、内容は悪くないのに一瞬の隙でやられる。
そんな選手でした。
土居選手は生まれ変わりみたいな選手ですよ。
顔はイケメンですけど、プレースタイルは地味です。
上手くて速いですけど、決してエースではない。
相手や味方の影に隠れて、一瞬で出てきて決定的な仕事をする。
何で誰も見てないの?ってレベルで急に出てくるんですよ。
更に今は樋口選手っていう3代目までいる。
こちらはスローな展開にしてしまって攻め手が無い時に勝負手を切られた気がしましたね。
そんな中、レッズも動きます。
66分。
関根に代えてモーベルグ、慎三さんに代えてカンテを投入しました。
うーん。
確かに今日の慎三さんはゴール前にボールが来なかったので正直、トップの仕事にならなかったですね。
これは慎三さんのせいではないので仕方がない。
ただ、ここで関根も一緒に代えてしまったのは勝ち筋が無くなったかなと思いましたね。
普段のスコルジャさんは後半の残り20分から25分でアクセル踏んで一気に捲るっていうのが基本線です。
なので、より決定的なカードをここまで残しておくのが特徴だったんですけど、この試合に関して言えば先にそれを使ってしまっていたのが痛かった。
ここまでの交代カードが岩尾、モーベルグ、カンテ。
カンテと岩尾は先発組で出ることがまだ想定できますけど、かといって前半はリスクを負わないのが常なのでそもそも攻撃の手数が増えずにカンテが効果的だったことはありません。
モーベルグもそうで、先発で出た時はまるで良い所がなく途中交代されてます。
言ってしまえば、カンテとモーベルグを使うのであれば、岩尾はいらないんですよ。
速く分厚い攻めをするのに岩尾はプレースピードが合ってないからです。
これは去年からずっと変わりません。
多少強引でも中に入れてガチャガチャやってもぎ取る選択肢が岩尾がいると成り立たないからです。
この交代も特に試合に影響をもたらさず、鹿島も73分に樋口選手を下げてカイキ選手、広瀬選手に代えて常本選手を投入。
樋口選手を下げてしまったことでプレーが単発になった印象ですね。
前節の広島もそうでしたが、外国籍選手は確かに強力ですけど、いかんせんハマらないと守りやすさを与えてしまいますよね。
広島は野津田選手、鹿島は樋口選手がいた方がはるかに守りにくかったと思いますよ。
レッズは33分に大久保と安居を下げて隼平とオギを投入。
この交代で少しだけレッズは攻撃にアクセントが付きました。
トップ下に入った隼平、左アタッカーに入った明本、左SBのオギで左サイドを攻め込んでクロスという攻撃を連発。
92分にはオギのクロスをカンテが打点の高いヘッドで合わせますが、これは早川選手が素晴らしいセーブで防がれました。
96分にはセンターサークル付近で隼平とピトゥカ選手が揉めて両選手と宏樹となぜか激昂していたGKの早川選手選手にイエローが出されましたが、激しさはありましたけど、内容的にはクリーンで終了。
この試合をレフェリングしたのはプレミアのアンドリュー マドレイさん。
選手から”ノーストレス”など賞賛声が出ていますし、観ているこちらとしても基準がしっかりしているし、選手としっかりとコミュニケーションを取っていて改めて世界のレベルの高さを感じさせられましたね。
プレミアでも誤審があるといいますけど、やはりプレースピードに差がありますからマドレイさんからはどこか余裕のようなものが感じられたほどでした。
日本の審判達は上層部も含めて、もっと外にどう見られてるか考えた方がいいと思いますよ?
鈴木優磨選手の木村主審に対するドヤ顔は褒められたものではないですが、審判サイドが批判する事柄でもない。
むしろ、発端となったことがどうしてそうなったのかの説明や木村主審を初めとする審判たちのレフェリングに対する責任、試合での自分たちの役割の再確認、選手たちやチーム、サポーターに対する態度などへの指導、処分の公表などが為されなければ、選手はともかくサポーター達は審判への不信感を拭えず、結果としてちょっとしたことで罵声を浴びせますよ。
決して、サポーターや選手の下手に出ろと言うのではなく、自分達はこういう視点でプレーを判定した。その結果がどうだったというのをどんどん発信していった方が相互理解に繋がると言うだけの話で、ただただ審判は守られるべきでリスペクトされるべきだと言うより、よほど建設的だと思いますがね。
さて、ちょっとここで日本から離れまして、ヨーロッパで早くもストーブリーグの話題が飛び交ってますね。
まず、マドリーから。
エース、カリム ベンゼマと大金叩いて獲得したエデン アザールの退団が決定的だそうです。
試合にほとんど絡んでいなかったとはいえ、契約が残っていたアザールが契約解除に至ったのは双方にとっても重畳だと思うんですけど、ベンゼマの退団は衝撃的でしたね。
念願のバロンドール獲得、つい最近のインタビューなどからもう1年はマドリーでやるものだと思っていたところだったので、恐らく中東へ旅立つものと思われる今回の退団劇は意外としか言えませんね。
これでマドリーは既に退団を発表しているマルコ アセンシオ、マリアーノ ディアスにアザール、ベンゼマと前線4人の退団が決定。
残っているのはヴィニシウスとロドリゴのみでローンでの獲得が決定的のホセルを入れてもたったの3人。
指揮官であるアンチェロッティはベンゼマ退団に衝撃を受けていると共に補強の必要性を訴えています。
話題に上がっているのはトットナムのハリー ケイン。
プレミアでNo1の安定感を誇るゴールハンターに対して既にマドリーは条件提示を済ませており、スパーズのオーナーであるダニエル レヴィも退団するにしても国外移籍を希望していることからこのビッグディールがまとまる可能性は低くないとのこと。
あと噂に上がったのは、インテルのストライカー、ラウタロ マルティネスとケインと同じトットナムのリシャルリソンです。
前者は今季CL FInal進出チームのエースであり、W杯チャンピオンでもあるアルゼンチン代表。ライバルであるバルセロナがずっとマークし続けてきたストライカーであり、4年連続で二けた得点、昨季、今季と連続で20ゴール以上を記録しています。
年齢も26歳と最盛期に差し掛かった年齢。
マドリーに入ることで更にゴール数増加が期待できる選手ですね。
後者はアンチェロッティのエバートン時代の教え子で、こちらもセレソンでレギュラーのアタッカーですね。
ラウタロよりもプレーエリアは広くサイドでも起用されています。
今季は鳴り物入りでタイトルを狙うスパーズに加入もコンテ監督の信頼を得られず不満爆発。
メンタル面での波が激しい印象ですが、ハマった時は手が付けられないタイプで操縦方法が分かっている百戦錬磨のアンチェロッティが指揮している間は十分期待が出来る選手だと思います。
ただ、どちらも100億円以上の移籍金が想定されており、現実味は低いですね。
ケイン獲得が無いとなるとマドリーのトップターゲットは来夏のハーランド獲りになるのは間違いないので、そこまでの繋ぎとなる選手に多額の移籍金を払うとは思えません。
最後にPSGのキリアン ムバッペ。
シティのハーランドと共に新たなNO.1プレーヤー争いを繰り広げている若きフランスのエースは、昨夏に既定路線とまで言われたマドリー入りを蹴っ飛ばし、PSGと契約延長したものの、今季は悲願のCLも早々にノックアウト。
リーグは制したもののチームの主役はメッシに完全に奪われてしまいました。
そんな彼は来年夏に切れる契約の延長OPを行使しないと既に明言しており、来夏はフリーでの移籍となることが濃厚。
PSGとしては高額投資に見合う移籍金を獲れるラストチャンス。
オファーさえあれば交渉のテーブルに付く可能性は非常に高い状況です。
マドリーへの想いは変わっていない様子のムバッペサイドをマドリーの会長であり、昨夏に恥をかかされたフロレンティーノ ぺレスが許すかどうかが最大の焦点ですね。
ジュード ベリンガムという今後10年を約束してくれる19歳のインサイドを獲得し、中盤は20歳のエドゥアルド カマヴィンガ、23歳のオーレリアン チュアメニという非常に若いスカッドをトニ クロース、ルカ モドリッチを擁しながら確保しているマドリー。
前線もヴィニシウス、ロドリゴは共に23歳ですから、これから更に成長が見込めるスカッドになっています。
最後にミランから。
ゴッドであるズラタン・イブラヒモビッチが引退を発表しました。
今季限りでミランからの退団は決まっていたイブラですが、現役続行すると聞いていたので、プレーは続けるんだと思っていましたが、ミランでの引退を決断したそうです。
思えば、もう2年半も前。
崩壊の危機に瀕していたロッソネーリに救いの手を差し伸べてくれました。
正直、ミランじゃなくても良かったと思うんですよ。
以前いた時のようなクラブではないですし、タイトル請負人としての輝かしいキャリアの有終の美を飾るのに当時のミランがふさわしいとは到底思えない状況でした。
しかし、イブラはグチャグチャだったというドレッシングルームの雰囲気を一掃し、根性を叩きなおし、若い選手に自信と勝者のメンタリティを叩き込んで降格争いまでしていたチームを1年半でスクデット獲得するまでに押し上げてくれました。
その代償は大きく昨シーズン終了と同時に手術。
イブラのおかげで掴んだCLの舞台に立つことはありませんでした。
ですが、その大舞台でもチームメイトたちは奮闘。
ベスト4まで勝ち上がることになり、カンピオナートでは不安定な戦いに終始しましたが、最終的にはラッキーもあり4位。
来季のCL出場権も手に入れました。
今後もミランは現行の健全な経営と強化を継続していけます。
全てはイブラ カタブラの魔法のおかげです。
ズラタン イブラヒモビッチ。
誰よりもプライドが高く、誰よりも器の大きいフットボールの神の1人。
そのプレーをもう見れないのは悲しいですが、彼がもたらしてくれたものに感謝感謝です。(人>-<)
次回は6/7 天皇杯2回戦関西大学との試合をレビューしていきたいと思います。
ではでは、ごきげんよう。Arrivederci(。>ω<)ノ゙