見出し画像

ACL開幕。完全アウェーの武漢で苦しみながらもドロー。キラー、カンテのアディショナルタイムのスーペルゴラッソで勝ち点1をもぎ取り成功。9/20 VS 武漢

Ciao!!
朝夕は段々と秋めいてた気温になってきました。
とはいえ、昼間は30℃超えがまだまだ続くようなのでもう少しの辛抱ですかね┐(´∀`)┌

さて、レギュレーションが変わってUEFA同様秋スタートとなったACLが開幕。
レッズは前年度王者という名誉なんだか不名誉なんだかという出場資格でプレーオフに進み、見事勝ち抜け。
GL参加となったわけですが、レッズと同組となったクラブは韓国の浦項スティーラーズ。
ベトナムのハノイFC。
そして、今回対戦となった武漢三鎮となります。

初対戦となる武漢ですが、2020年3部優勝、2021年2部優勝、2022年1部優勝と一気に3年連続優勝、それも2年連続で昇格年度優勝している昇り調子なチーム。
レッズに在籍、2017年ACL優勝に大貢献してくれたラファエル シウバや現在町田所属のアデミウソンなども在籍していたなど、Jからの戦力流入があったクラブですね。

この日のスターティングラインナップは以下となっています。

前節京都戦から変更点が最終ラインにマリウスに代わって岩波。
オギが右に回って、左には大畑が入りました。
2列目も右に高橋をおいて、小泉を左に回ってましたね。
トップもカンテや慎三さんではなくリンセンが入りました。

注目ポイントとしてはやはりGL初戦、それもアウェーなので勝ち点を落とさずに割り切って戦えるかでしょう。
6試合あるとはいえ、負けてしまうと相手に勝ち点3が入ってしまうのは大きな損失になります。
最低でも引き分けで勝ち点1を持って帰る。
そのための意識を持てるかどうかがGL突破に繋がると思います。

さて、試合を見ていきたいと思います。
入りからレッズがボールを保持し、相手がプレスをかけるという展開。
武漢は自陣に入りながらもコンパクトなラインを築いていて前向きでボールを奪う機会が最初から見られていて、レッズとしても楔のパスが尽く相手に引っかかって嫌なネガティブトランジションになるケースが最初から見られていました。
そして、いきなりそれが結果に繋がってしまいました。
前半10分。
ジンシャオビン選手がバイタルエリアセンターでトップのアジズ選手とワンツー。
エリア外でしたけど、コーナーに蹴りこまれてあっさりと先制されました。

(#゜Д゚)ノあれだけ寄せが甘くてコースも開いてればそりゃ決めますよ!!

簡単にビハインド背負った状況になりましたけど、そこまで焦った雰囲気は感じられず、引き続いてボールを保持する時間が長くなりましたが、やはりどこか簡単なミスが散見する試合展開でした。
パスは回っていました。
しかし、ぽんぽんと調子よく回っても楔撃ち込もうとするとミスが出て、戻るの繰り返しで中々糸口はつかめないもどかしい展開でした。
それでも、25分。
ミドルゾーンの岩尾から相手最終ラインに並んでいたリンセンに縦パスが入ると反転。
ディフェンス2枚かわしてエリアに持ち込むと最後は右のアウトで狙いますが、これはGKの正面でした。

京都戦はエリア内でのファウルを見逃され、フラストレーションが溜まってその後のチャンスをことごとく潰したものの、やはりリンセンのコンディションはかなり良いように見えますね。
入りの寄せの速さもそうですが、ディフェンスとの駆け引きが非常に見えていて、動きのキレもかなり良いように思います。

更にその2分後。
今度は一回セットしてから。
大畑からの戻しをかなり前に上がって相手バイタル入る位で受けたショレが楔。
これを安居がフリック。
反応した敦樹がラインの裏へ抜け出してエリア左に侵入。
中にはリンセン、高橋がいる状態でしたが選択はマイナスの折り返し。
ワンツーの形で戻ってきたボールを安居が左で狙いますが、これはファーサイド、ゴール左ポストを叩きゴールならず。
安居は終了間近のアディショナルタイムでも岩尾のFKをファーサイド飛び出して折り返しを試みるなどいつになくアグレッシブな姿を見せてくれたと思います。

終盤に猛攻を見せたものの前半は0-1のビハインドで折り返しとなりました。
レッズはハーフタイムで岩波、高橋、大畑を下げて、マリウス、関根、明本を投入。
これで右SBに明本が回って右から明本、ショレ、マリウス、オギの最終ライン。
関根はそのまま高橋がいた右サイドに入りました。
対する武漢もインサイドのフーチャオ選手がイェンディンハオ選手に交代しました。

そして、この交代がハマります。
54分。
ショレから右に開いた安居へ。
オーバーラップしていた明本が中から右サイド駆け上がるとそこに縦パスが入り、右サイド深くまで侵入。
パス&ゴーで安居もフォローに入って右サイドで2対2の状況。
左利きの明本が戻るように持ち出してディフェンス2枚を引き付けてサイド深いところで安居へ。
これを安居がダイレクトで中へクロス。
これに飛び込んだのはリンセン。
ドンピシャのタイミングで飛び込むと打点の高いヘディングでゴール左に突き刺して見事に同点。

明らかに調子が上がってきたリンセン!!

これで行けるかと思った矢先の4分後。
58分。
ボール回しを狙われました。
マリウスから左のオギに出た所でプレスで嵌められて出しどころに苦しむとフォローに来た岩尾のところで狩られました。
奪われた流れ右サイドからマイナスで折り返し。
アジズ選手のシュートはショレがブロックしましたが、セカンドボールを拾ったダヴィドソン選手を明本がブロック。
ボール自体は周作がキープしたんですけど、武漢は猛抗議。
VARからOFRになり、PK献上。
この時点で明本に代わってカンテが入りました。
関根が右SBに入り、リンセンとカンテが縦型2トップみたいな形になりました。

PKはダヴィドソン選手が自ら決めて武漢が勝ち越し。

ここからのレッズは同点に向けて攻め込むんですけど、先制されてからとは打って変わって完全に落ち着きを無くしてましたね。
縦へ速く攻めようという意識で楔を撃ち込んだり、中に放り込んだりするんですけど、全く息が合わず。
ガッチリとブロックを組んだ相手を崩せずに時間ばかりが経っていきました。
81分には岩尾に代えて慎三さんを投入するも打開には至らず。
しかし、10分のアディショナルタイムに入ってからの93分。
ショレが持ち上がって、右の小泉に開くとシンプルに左足でのクロス。
これを中で敦樹がフリック。
リンセンがトラップして右足で狙いますが、これは3人がブロック。
しかし、こぼれた先にいたのはなぜかクロスが入るタイミングで中にいなかったカンテ。
セカンドボールに走りこんで左足一閃。
素晴らしいスピードでゴール左上隅という神様コースを撃ち抜いたスーペルゴラッソ炸裂で見事同点。

このカンテ。
昨年、Cリーグ滄州雄獅足球倶楽部在籍時に武漢相手に1試合4ゴールをマークしているキラー中のキラー。
この日も勝ち点3まであとアディショナルタイムというところまでこぎ着けた中国王者を奈落の底に叩き落してくれました。

コンスタントに能力発揮しているカンテ!!



結局、これで試合は終了。
ACL2023-2024のGL初戦は2回のリードを奪われるという苦しい展開ながら外国人2人のゴールで勝ち点1をもぎ取る結果となりました。

試合終わっての感想はですね。

やっぱり経験って大事だよね。 ウンウン(´・ω・`)

ってことですかね。
5月に2022年度大会優勝したとはいえ、GLはタイ、決勝トーナメントは準決勝まで埼スタと相手の本拠地に行ったわけではなく。
そこから更に代表経験のある江坂やUEFA CL経験のあるユンカーが抜け、ACL経験のある慎三さんや関根がベンチ。
出ている面子でちゃんとACL戦ったことあるのが周作と岩波しかいなかったんですよ。
出てた選手の中でA代表の敦樹の他に世代別代表でも入ったことあるのが大畑だけ。
ショレはCL、リンセンもEL経験者ですけど、やはりその他の選手の国際舞台での経験不足が如実に出たと思いますね。
それくらいに小泉

ロスト目立ち、球離れの悪さから悪いネガティブトランジション誘発の小泉。

岩尾

ビルドアップは良かったものの、対プレスの弱さと足元の拙さでPKに繋がる痛恨のロスト。

オギ

勢いはあるが精度の低さは変わらず。止まった状態での選択肢に乏しく失点に繋がるミス。

明本

コンディション不良なのか持ち味活かせず。PK献上後、交代出場で途中交代の緊急事態。

は酷かったと思いますし、直接的な苦戦の原因になってしまいましたね。
やはり、普段とは違った移動、スタジアムの雰囲気、芝という環境面。
相手のプレス強度や動き方、足の出し方の違いがあったんでしょう。
明らかにやってはいけないミスが多すぎました。
ですが、それも仕方がないこと。
誰にでも初めてはありますし、彼らを出さずして誰を出せばいいのかというような状況なんですから。

こんな状況に追い込まれていることをフロントはどう思って見ていたのか聞いてみたいですよ。┐(´∀`)┌

何だかんだとありましたが、絶対に落としてはいけない初戦、それも突破の直接的なライバルになり得る相手との試合で勝ち点1はまずまずポジティブな結果だったのかなと思います。
ただ、もう片方の試合で浦項スティーラーズがアウェーのハノイFCに4-2で勝利したのでハノイFCには2勝がマストになりましたね。
次節は10/4、埼スタでのハノイFC戦なのでキッチリと準備してキッチリと勝ち点3を奪って欲しいと思います フレーヾ(゚ー゚ゞ)( 尸ー゚)尸_フレー

さて、次回は9/24 アウェーのガンバ大阪戦をレビューしていきたいと思いますので皆さまよろしかったら見てやってください。
ではでは、皆さまごきげんよう。Arrivederci(。>ω<)ノ゙

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?