待ちに待った開幕。”期待”のち”不安”な試合展開。3/18 Vs FC東京

こんにちは。
2023年シーズンが始まりました。
いやー、昨シーズンがW杯の都合で早めに終わってから長いようで短かった3か月。
色々ありましたが、待ちに待った開幕戦を迎えました。

結果から言って0-2の敗戦。
それもスコア以上の完敗でした。
東京にここまでの差を見せつけられたことは今まで無かったので正直、落胆は大きいです。

前半のようにハイプレスをかけた結果、掻い潜られて失点というのは仕方がないと思います。
これはポステコさんが横浜での1年目で良くやられていたことで、新しいことを始める時に生じる仕方がない歪みですから。

ですが、この日のレッズの後半は前半とは打って変わってラインが下がり、押し込まれ、押し込まれた挙句の失点なので全く言い訳が出来ない力の差を見せつけられたことになります。

試合後のコメントでスコルジャ監督も”前半と後半に見せてはいけない二面性が出てしまった”とコメントしていますが、正にそれですね。

メディアやSNSでも散見されていますが、後半は去年のレッズだったという声が多いのも問題です。
ハッキリ言って、去年のリカルドレッズは不安定な失敗作でした。
良い時は短く、悪い時は続いたのもネガティブな印象を植え付けた一因でしょうが、とにかくミスを恐れるフットボールだったと思います。
ドリブルでの仕掛け、ミドル、スイッチを入れる勝負パス、それに連動する周囲のポジションや動き。
全てにおいて上位チームと大きな差を感じました。

私は何度も言っていますし、改善が見られないのでこれからも何度も言いますが、その原因はひとえに中盤に岩尾と小泉を共存させているからだと思います。
岩尾はキックの精度は高いです。
プレースキッカーでもあり、昨シーズン、レッズで最もアシストを記録した選手でもあります。
ですが、それだけです。
アシスト数に関して言えば、別に岩尾でなくても代わりはいます。
先に述べたミスを恐れる一番手で、リスクを負うことを極端に嫌がる選手です。
原因は自分のフィジカルレベルが低いことを認識していて、カウンターを喰らったときのリスクを減らすこととしか思えません。
全体的にJリーグのトップレベルでプレーできるレベルのフィジカルレベルではありません。
足は遅く、コンタクトにも向いていません。
この選手を中盤に置くのであれば、当然、脇を固める選手はそれを補える強度が必要です。
2000年代のミランで活躍したピルロを中盤底に起用した3セントラルのようにガットゥーゾ、セードルフ、アンブロジーニのようなフィジカル自慢がいなければ、彼のような選手を輝かせるのは困難です。
しかし、リカルド監督もそうでしたし、スコルジャ監督もそうですが、4-2-3-1では中盤が2枚です。
これでは最初から穴を提供しているようなものではないでしょうか。
次に小泉です。
こちらはボールロストを恐れる2番手ですね。
ポジションが前の時点で罪は岩尾より重いです。
プレシーズンに小泉が順当な仕上がりを見せているとメディアでも取り上げられ、去年の悪癖から殻を破ったかと期待を寄せましたが、開幕戦を見る限りでは昨シーズンのままのようでした。
とにかく、確実に通るであろうパスしか出さない。
ある名DFが一番怖い選手はどんな選手かと言う質問にこう答えました。
”確率ではなく、ゴールをとにかく目指す選手。”
反対に怖くない選手はどんな選手かいう質問には”確実に勝つ勝負しかしない選手”。
小泉は正に後者ですよね。
”受け手の動きが悪いからパスが出てこない”と言う声も間違いじゃないですよ。
何でもかんでも勝負のパスを出せと言っているわけではないです。
でもね、パスの出し手が”これは通る可能性が低いから、ロストしたくないから出さない”なんて考えで相手をこじ開けられるとは到底思えないんですよね。
小泉はカウンターの時くらいしか裏に出さないですよ。
これは間違いないです。
そして、それではスコルジャ監督の理想はぜっったいに完遂できません。
レフポズナンの試合を見て、いや、今やヨーロッパのオーソドックスともいえることですが、SB裏にボールが入っていかなければ、攻撃の主戦場であるサイドで主導権は握れません。
小泉が存在する理由はそこに時間をかけずにボールを配給して前に行くことですよね?
いいじゃないですか。
パスの成功率が低かったって。
たった1本通るだけで決定機ですよ。
ボールをこねればこねるほどゴールに迫る可能性は減っていく。
そんなのどこの国を見たって明らかです。
ポゼッションして勝つクラブなんて現代サッカーではいないんですよ。

私は小泉はともかく岩尾はベンチからも落とすべきだと思います。
昨シーズンの良かった時機なんてほんの数試合だけでしたし、中盤はチームの根幹です。
昨シーズンは今までのチームを支えてきたベテランをごっそりチームから放逐すると言う暴挙に出たために岩尾は必要なピースでしたが、今季は興梠 慎三がレッズに帰ってきてくれました。
チームが道に迷ったときの先導者になる存在は別にいるので、決して外せない選手ではないんです。
阿部 勇樹氏のようにチームを奮い立たせる絶対者であれば、話は別ですが岩尾はそれには荷が重すぎます。

これからのレッズを思えば、伊藤 敦樹、安居 海渡に中盤を預け、ベンチは柴戸 海に任せてほしい。
そうすることが、これから先、未来のレッズに必要なことだと思うからです。

ある意味期待通り、結果には期待できない新シーズンが始まりました。
順位は気にしませんよ。
残留さえしてくれれば・・・・。
一個ずつ、一歩ずつ新しいレッズをスコルジャ監督のもとで作っていければ、もうそれでいいです。

フロントさんには自分たちの吐いた言葉を贈りたい。
”ブレることなく”、スコルジャ監督を支えてあげてください。

そんな希望と落胆を味わった2月3週目の土曜日。


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