陽キャラ【ありのまんまでいいじゃないvol.27】

私は心の底まで美しくありたいのだ。
少年の頃に思ったのだけど、歳を重ねるということは清濁を併せ持つことなのだ。
だから美しさだけではやっていけない。
けど泥に塗れた美しさもあると思うのだ。
そう思わないと生きていけないからね。

陽キャラと陰キャラという言葉が10年くらい前から存在している。
私はとっても嫌いな言葉なのだが、代用できる言葉がないから泣く泣く使おうと思う。
最近音楽のトレンドを見ていると、明らかに陽キャラの類の人が陰キャラぶるというか憂鬱ぶっている。
お前絶対女の子からキモいって言われたことないだろう。って言う若者が悲しい顔して歌っている。

時代とはいつも大衆によって作られるものだからしょうがないのかもしれない。
とんでもないイケメンみたいなやつが3%くらいいて、程よく可愛い女の子から相手されなかった経験をしているやつが80%くらい、ガチでキモいって言われたことあるやつが10%、記憶の片隅に残るか残らないかで静かにしていたやつが7%くらい。
私の独断と偏見に満ちた教室の男の子達の割合論はいかがだろうか？
あながち間違っていないと思う。
若者に売れるものが作りたかったらこの80%に向けてコンテンツを作ることが大切だ。
この80%の人間はキモいと言われた層とか静かにしていた層のことが目に入らないから、陰キャラぶる傾向がある。
3%のイケメンと自分を比べてヒロイックな気持ちになれるのだ。
すごく幸せそうで羨ましい。5年くらい前まで私はこの辺りの人間に生まれたら良かったと、自分の出生を悔やむこともあった。
脱線してしまったのが、キモいと言われてきた10%にいた私からすると、80%の奴らなんてのは明らかに陽キャラなのだ。
なのに最近のロックシーンは彼らが憂鬱な感じを出している内容の音楽が多いから僕にはあまり届かないのは自然なことなのかもしれない。
まあ彼らにも彼らの憂鬱があることを僕は知ることが出来ないから、こんな難癖のような主張は的外れなのだろう。

私のような教室の日陰ものにも優しくしてくれてちょっと好意を持ってしまう女の子はだいたい野球部出身かサッカー部出身と結婚するように音楽の歌詞もこんな風に流れていくのだろう。
私と同じ日陰ものの学生はどうか気を強く持ってくれ、断られてもいいから勇気を出して気になる女子を遊びに誘うといい。
断られなかったら楽しい時間を過ごせるし、断られても未来の財産になるよ。

脱線したが、陽キャラの憂鬱さが分からないというボヤキだ。
読んでもらった中悪いが画面を閉じたら忘れてくれると助かるな。