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甘いもの好きな私はどこへやら。

ショッピングモール内の甘味処の前を通ると、甘い匂いがマスク越しにも伝わってくる。その甘ったるい匂いに、私はつい嫌悪感を抱いてしまった。別にその時体調が悪かったわけでもなく、ゴキゲンも至って上々であった。なのに、どうして。「どうして甘いものが好きではなくなってしまったのだろうか」。

時は半年前。某ファミリーなマートで購入した大きめのプリンが乗ったプリンアラモード。スイーツの中でプリンが1番好きな私は、購入するやいなや我が家へとまっしぐら。家に帰って私はスプーンを取り、おもむろに袋からプリンアラモードを取りだし、蓋を開けてプリンを頬張った。「あ〜なんて幸せなんだ!!」 大きいプリンを大きな口で一口、二口、三口と食べ進め、半分を平らげたところでふと感じた。「あれ、もうプリンいらないかもしれないな。」 一度口にしたら一気に飲み干してしまうほど大好きなプリン。私は、その大好物であるプリンを半分を食べきったところで、一旦「残す」という選択をしたのだ。このような選択をしたのは、今までの私の中のスイーツ食べ食べ記憶を辿っても、この日が初めてだと思う。忘れもしないこの時から、私はそれまで大好きだったスイーツが「魅力的なもの」として感じられなくなったのだ。

それからも私の発症した「甘いもの重く感じちゃう症候群」は治まる気配もなく、コンビニスイーツをはじめ、お店で出てくるスイーツやお菓子(チョコ、クッキーなど)の類のものも、好んでは食べなくなった。(食べたいと思う時ももちろんあるが、その頻度は激減した気がする。)

「甘いものとか、マジ無限にいけちゃう卍」とか言ってた頃が懐かしく思えてしまう今日この頃。私は、甘いものが「苦手になった」のではなく、「少ない量でも満足できる」ようになったのだと思っている。スイパラとか行っても元取れる気がしないな。だって今ではケーキ2、3個で満足できてしまうんだもの。

年齢を重ねると味覚が変わるってのは、あながち間違いではないのだな、そのことに私は気づいた。嫌いだった苦い緑茶はいつの間にか口に合うようになっているし、なんならお茶を買う時も緑茶ばかり買ってしまうくらいには好きになった。家にいてもずっとお茶ばかり飲んでるし。味覚の変わりようったらありゃしない。

好きなものは、好きなままではいられなくなることもある。逆に、嫌いなものがいつの間にか好きになっていることもある。わからないものだ。


なんとなくエッセイ調になってしまいました。笑 こういう文体で書いてみたい気持ちになったから、ついつい。


今日のところは、こんなもので。

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