ひととき融資はリスクが高くて割に合わない
どうしてもお金が必要になったけど、カードローンは安定した収入が必要ですし、過去に金融事故を起こした人は5〜10年は審査に通りません。
そこでインターネット掲示板やSNSを使った個人間融資を利用するという人が増えていますが、そこに大きな危険が潜んでいることはあまり知られていません。
SNSや専用掲示板で個人融資を持ちかけて借り入れをするという手段がありますが非常に危険です。まずこのような掲示板に書き込みをしている貸し手側の8割以上は闇金業者と言われています。個人情報だけを取られて実際に融資を行ってもらえなかったり、保証料や手数料という名目で法外な利息を要求されたり、女性の場合はわいせつ目的の被害に遭う可能性も十分にあります。
引用:「ネットの掲示板など、個人融資の相手を探す」
個人間融資は犯罪の巣窟となっていますが、その中でも女性が気をつけなくてはいけないのが「ひととき融資」です。
ひととき融資は肉体関係が発生する融資方法ですが、とても多くのリスクがともないます。
肉体関係を条件にお金を貸す「ひととき融資」
インターネットの掲示板やSNSで「融資をしてほしい」と書き込みをすると、それを見た人が「融資します」と応じてくれるのが個人間融資です。
カードローンのような審査もなく、手軽に借りることができるということで、若い人を中心に利用者が増えています。
最近では、「ひととき融資」で元自治体職員が有罪判決を言い渡されるニュースがありました。
個人間融資では貸す側が金利や返済期限などを提示して、お互いが同意したうえでお金の貸し借りが始まります。
このときに金利を低くする代わりに、様々な条件を付けてくることがあります。
例えば「自分の代わりに携帯電話の契約をしてほしい」「利息はいらないから銀行口座を開設してほしい」といった条件をつけてきます。
明らかに犯罪絡みだとわかりますが、お金が必要な人は簡単に応じてしまいます。このほかにも「返済まで継続的に肉体関係を持つこと」を条件にすることがあります。
この肉体関係を約束に融資を行うのが「ひととき融資」です。
それって犯罪では?と思うかもしれませんが、借りる側が18歳以上なら、お金を貸す条件に肉体関係を求めても法的には問題がありません。
借りる側は低金利で借りることができ、貸す側は性的欲求を満たすことができるため、お互いの利害が一致しています。
このため、ひととき融資を要求してくること自体は問題ありません。
ところが、ひととき融資は肉体関係を要求されるだけでなく、もっと大きなリスクが潜んでいます。
ひととき融資に隠れた危険性
強要するわけでなければ、お金を貸す条件に肉体関係を求めることは違法ではありません。
ところが、実際には肉体関係を持ったことで、お金を借りた側が弱い立場になります。例えば裸の写真を撮られてしまい「インターネットでバラまかれたくなかったら、お金を払え」と要求されることがあります。
低金利での融資を約束していたのに、金利を引き上げられることもあります。
個人間融資の場合には金利は自由に決めていいと思っている人もいるようですが、出資法により個人間であっても年109.5%が上限に決められています。
これを超える融資は、お互いが同意していても違法です。
ところが弱みを握ったことをいいことに、法的金利の何倍もの金利での貸し付けをしてくるという被害が多発しています。
きちんと返済できれば被害はそこまでで終わりますが、ひととき融資を行っているのは闇金業者などが多く、完済させないようにあれこれと手を打ってきます。
その結果、延々と利息だけを払い続けることになり、さらに肉体関係も継続するという状態になってしまうわけです。
逃げようとしても、ストーカーのようにつきまとってくることもあります。こうなってしまうと、自分だけではどうしても解決できなくなります。
ひととき融資から抜け出せない場合には弁護士や警察に相談する
お金が必要になったときには、正しい判断ができなくなるのが人間です。
ひととき融資にリスクがあるとわかっていても、「自分だけは大丈夫」と思って、肉体関係に応じてしまい、そこから被害が広がってしまいます。
相手がどのような人なのかわからないわけで、犯罪に巻き込まれるリスクもあるわけですから、どんな理由があっても肉体関係には応じないのが基本です。
とはいえ、すでに利用してしまって、高金利の融資や望まない肉体関係を要求されている場合には、すぐに弁護士や警察に相談しましょう。
そんなことをすると、自分の写真などがバラまかれてしまうと思うかもしれませんが、弱みを握られている以上は、自分から動かなければ何も解決しません。
時間が解決してくれるどころか、時間が経てば経つほど取り返しのつかない状態に追い込まれます。
実際にひととき融資を行っていたとして、逮捕される人も出てきています。法外な金利でお金を貸すことは認められていませんし、望まない肉体関係を要求してくるのも違法です。
それらの行為を弁護士も警察も放置することはありませんので、まずは相談することからはじめましょう。
利息代わりの肉体関係は割に合わない
そもそもという話になりますが、利息代わりに肉体関係を持つというのは、金額的にまったく割にありません。
カードローンを使って10万円を年18%の金利で1年借りたら、利息は約1万円にしかなりません。1万円のために体を売るというのは、どう考えても損をしていますよね。
10万円を返さなくていいというのであれば話は別ですが、ひととき融資の場合には借りたお金を返さなくてはいけません。
それをするくらいなら、水商売や風俗のアルバイトをするほうがよっぽど安全かつ効率的に稼ぐことができます。
水商売や風俗のアルバイトをおすすめするわけではありませんが、借りるのではなく稼ぐほうが健全です。
冷静に考えれば利息代わりに体を差し出すのが、おかしなことだとわかってもらえると思いますので、安易に手を出さずに別の方法でお金を調達してもらいたいところです。