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合法的オタ活ノススメ〜推し香水をオーダーした話〜

三十路の誕生日。親友からのプレゼントは、まさかの「推し香水」オーダーができるギフトポイント。

「推し香水」とは、ネット上で香水を少量販売しているceles(セレス)が行なっているサービスのひとつ。

あなたの推しをイメージした香水をお試しサイズでお届け。香りを通して、あなたの推しをリアルに感じ、推しへのたゆまぬ愛と情熱を深めてみませんか。

サイトには、こんな紹介文が掲載されていた。魅惑過ぎない?!?!?!愛と情熱深めたくならない?!?!

肝心の香水は、日本フレグランス協会の資格をもったプロのスタイリストが、800種類以上の香水の中から推しのイメージに合った香水を選んでくれるんだとか。なにそのオタク冥利につきそうなサービス。面白そうじゃないか…‼︎というわけで早速、注文。

私の中で、1番の推しといえば「嵐・松本潤」であるので、「松本潤」でオーダーすることにしました。
(ちなみに、私の神は、BUMP OF CHICKENの藤原基央様である。香水はつけてなくて良い。藤原基央からエロい香りしたら、全人類が恋しちゃうから。いやもう恋してるか……悩)

検索した印象で、二次元の推しを想定してオーダーする方が多い印象でした。三次元の推しをどう定義するか、興味津々で注文したのでした。


松本潤の香水事情

とはいえ、悲しいかな、三次元には「本当につけている香水」というものが存在してしまう。

"実際"の松本潤様は、3種の香水を混ぜて使っているらしい。上級者すぎんか…。(出典:フジテレビ「VS魂」2021年12月16日放送回)
King & Princeの岸くん曰く、「なんか、柔らかくて、華やかな、お金持ちの方の…こってりめの超いい香り」らしい。

めちゃくちゃ分かる(誰だよ)。潤くん、香りモノ好きなのは随所で教えてくれるのだけど(お香にハマってるとか)、「どこの〇〇」とかは名言してないのよね…。それで経済動いちゃうのを自覚してるからねぇ…。さすが、我らが松本潤様…。

…とはいえ、解釈するのは自由なので、好き勝手にオーダーしましたとも、ええ。笑


「推し香水」のオーダー法

「推し香水」をオーダーする際、必要なのは、①推しの名前②推しについての情報。
ただし、②は必須ではなくて、②の記載がない場合はリサーチしてセレクトしてくれるのだとか。

▼以下、申込画面


意地悪で、試したがりな私は、①のみ書いたもの/①と②を書いたものの2種類をオーダー。
言わば、「世間の解釈する松本潤」「私の定義する松本潤」です。その違いを楽しむことに。到着をワクワクした心持ちで待ち、オーダーから約4日後、ついに香水が届きました。


①世間の解釈する「松本潤」

名前を書いただけで、届いた香水が、ブルガリのプールオムソワール。
名前を書いただけなので、以前もオーダーがあったかも知れない。だって松本潤だもの(自担に甘い)。

たしか、何処かで過去にブルガリの香水を愛用しているのが、噂になっていたことはあると思う。ブルガリ、めちゃくちゃ"分かる"んだよな…。

トップ ダージリンティー、ベルガモット
ミドル パピルスウッド
ラスト アンバー、ムスク


松本潤を定義する上で、絶対ムスク系の香りが入ってくると思ったけど、案の定、ムスク系の要素を持つものだった。あれだけの色気を表現するには、ムスクは不可欠よね…(シンプルに艶やかなムスクの香りが好みなだけ)

肌につけると、ふわっとなじみ、爽やかさともに広がる、どこか物憂げな香り。それでいて清潔感と苦味のある"男性的なエロス"を内包しており、万人受けする、王道で華やかな香りという印象でした。好きな香りでした…!ずっと嗅いでたい…‼︎‼︎笑


②私の定義する「松本潤」

次は、私が特徴を書いた、松本潤の香水の方。
何文字でも良いと言われると何文字でも書いてしまうのがオタクだけれど、「客観的に松本潤の魅力を伝える」ということを意識して、私なりに短くまとめてみた。

…これが客観的かとか短いかとかは置いておいて、まぁ私なりの思いの丈をお送りした。

その結果、届いた香水が、Byredo のGypsy Water。

トップ: ベルガモット, ジュニパーベリー,
    レモン, ペッパー
ハート: インセンス, アイリス, パインニードル
ベース: アンバー, サンダルウッド, バニラ

正直、最初、紙につけて香りを嗅いだとき、鼻を抜ける強烈なバニラの香りに「ちょっと苦手かも…」とたじろいでしまった。

けれど、肌につけると、一変、レモンの爽やかな香りと甘いバニラ感が私を包む。めちゃくちゃ、心地よい。艶やかで、直接嗅いだときより、柔らかで優しい香りがした。でも可愛らしさもあって、それがいやらしくなく、凛とそこに立っている感じ。「自分がまといたい香り」だった。私が松本潤に抱いている感情が、「恋愛」ではなく「尊敬」で、「松本潤に抱かれたい」というよりは「松本潤になりたい」という、私の根底にある感情を見抜かれた気がした。なんだかときめいて、どこか、ゾッとした。笑


「松本潤」を2種オーダーした結果

どっちも好きだし、どっちも「松本潤」でした‼︎笑 どちらも好きな香りでよかった…!笑

次元の違う彼に恋する友人は、推し香水から「推しの新解釈」をもらったと言っていたけれど、私が香水から得たのは、「推しの再定義」というところでしょうか。

私が推しのどこが好きで推しているのか、そんなことを考えるきっかけになったし、"推しの香り"をまとうことで、推しの魅力を改めて感じる機会になりました。
"推しの香り"を合法的に嗅ぐという、田山花袋の『蒲団』みたいな背徳感があるのも、このオーダー香水の魅力です。

推しのいるアナタ‼︎セレスで推し香水を試してみてはいかが。なんだか心が跳ぶような、合法的なオタ活がそこにありますよ…♪


追記

「推し香水」については、語彙力豊かな「最高純度のオタク」のレポが、とても素敵なので、「気になった方は、こちらもあわせてお読みください笑

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