シンプルが一番難しい
どんなに綺麗な言葉で飾ったって、シンプルな言葉の伝わり方には到底及ばない。
言葉を重ねれば重ねるほど、陳腐になっていくことも少なくないし、みんなに届けようとすればするほど、誰にも届かないものになってしまったりするものだ。
…そんなことを1週間に1回くらい思ったりするのだけれど、今日がまたその日だった。
職場内でやりとりしていた際に、同僚が、私の資料の明確化されてない部分を指摘してくれたのだけれど、要所要所私が何も考えていないかのように言われて。
(まぁ、そこまで進めて考えてなかったけどさぁ…)ってモヤモヤした気持ちになりつつ、まぁたしかになぁと聞いていた。そんな中で出てきた言葉がコレ。
「シンプルなものって、考え尽くされたものですからね!」
わかっとるわぁ!!!!!!!!笑笑
私が日頃どれだけシンプルにしようと頑張ってるか…ともはや舌くらいまでは出かかったけれど、大人なので「参考になります〜」と返しておいた。私の言葉は、まだまだシンプルになりきれていない。
とまぁ、「シンプル」の難しさと素晴らしさを改めて考えているのだけれど、この命題で真っ先に思いつくのは、『もののけ姫』のキャッチコピーじゃなかろうか。
かのレジェンド糸井重里さんが50案提案した末に決まったのが、「生きろ。」というコピーだった。
このシンプルさに、物語の強さや儚さや希望や絶望が凝縮されている。内容が気になるコピーだし、見た後に噛み締められるコピーである。
きっと、多分まだ私は言葉との距離があるんだろう。言葉に真摯に向き合って、向き合った末にあるそれらと対峙できるような私でいたい。
そんなことをつらつらと思う火曜日の帰り道であった。