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パーソナリティの見える質問を考える

「私は○○な人間です」、そう、ズバッと言える人はそうそう居ないのかもしれない。

けれども、博識で造形の深い人を見るにつけ、そういう名刺を持っていない自分に、自己嫌悪してしまう。自身はそこで胡座を書いているだけなくせに、嫉妬の炎を燃やしてしまうのだ。「考えるより行動せよ」そう自分に言い聞かせても、臆病な私は中々行動しないから、タチが悪い。いつからだって勉強できるのだから、つべこべ言わず取り組め、である。

私は、余計なバイアスをかけずに、ちゃんと識る必要があるなと随所で思う、今日この頃である。


さて、知識を深めるため、色々な人(もの)と関わる中で、刺激的な新しい出会いもある。そんな時に、その人の人となりが見えるような質問を、自分の手札として持っていられたら、それは何か強みになるよなぁ、そんな事を考えたりしている。

そう思うのは、以前、ラジオ「朝井リョウ・高橋みなみのヨブンのこと」において朝井リョウさんが日本のアイドルと海が海外のアイドルの質問される事項の違いを話されていたことに起因している。

そこでは、日本のアイドルは異性の好きな仕草はなどといった当たり障りのない質問ばかりで、そこにパーソナリティーが見えないということを話していた。

では、どういう質問だったらパーソナリティが出るかと考えて、朝井さんはひとつの良い質問を導き出していた。それがこちら。

コンビニで1000円で何を買うか


この質問だったらオタクが集まって2時間語れる内容じゃないかと話していた。確かに買う内容はバラバラだろうし、面白いなぁと思った。

アイドルに限らず、この質問は、パーソナリティが見える質問で面白いと思ったのです。誰かとこの議論で盛り上がりたい。


なにかのタイミングで、その人をより知りたいと感じた時、私だったらどんな質問がしたいかと言うことを考えてみたので、書かせてください。

1つ目は、オススメの本は?という質問。これはこれは関ジャニ∞の番組で、「人生で最も影響を受けた本」を紹介し合うコーナーで、彼らが紹介していたのを聞いたときに非常に面白いなぁと改めて思って、そのように考えました。また、そのような発想が起点となったコミュニティに参加させてもらったこともあります。(読書会コミュニティ)

この質問は特段「本を読む」ということが趣味でない人にも聞くと思考性が見えて面白いなと思います。(実際、関ジャニ∞の安田さんは写真集、丸山さんは自身が掲載されたベースの特集雑誌をオススメされてました。なお、村上さんが挙げた『いまこそ、感性は力』、大倉忠義さんが挙げたのは『人間の格』(ともに芳村思風著)が放送直後から注文が殺到し、共に緊急増刷となったという、オタク的面白話もあります。ジャニーズ凄い(笑))


あとは……、1億当たったらなどという質問はどうだろうか。夢ある話題だけれど、これは友人などに聞いてみても、案外みんな現実的に「貯金」と答えるので、質問としてはあまり盛り上がらないような気がします。現実辛いね。


自分を童話の登場人物でたとえるというものもありかもれない。これは、それなりに、盛り上がるかもしれません。私だったら、浦島太郎のタイや桃太郎のキジなんかを想像してきます。自分で想像しているのに主人公じゃなくて何とも言えないサブキャラなのが、なんだか、私らしいなと思ったりする。

他には自分を動物に例えるといような質問。これ、案外難しくて、動物を如何に知っているかを試されている気がする。動物話はわりと共通言語で話せる気がするので、悪くはないと思うけれど。


そんな中、私が最もお勧めしたいのは自分をスパイスに例えるとという質問。これは、会話の中で、カレー好きの友人がそのような問いを投げかけてくれたのだけれど、カオスだったけれど。とても、楽しかった。ちなみに私はクミンらしい。クセのある感じがそれらしいとのこと。うむ。


自分や相手の好きなことやもの人に例えるとと言うのはありだろうなと思う。
好きなアイドルのメンバーだったら誰っぽいだったりとかそういうことだ。ジャニーズ好きの友達と、「自分が実際ジャニーズだったら、メンバーの誰と仲が良いか」を小一時間語ったこともある。不毛だけど、最高に楽しい時間だった。


……こうやって考えていくとパーソナリティーを表現するというのとても面白い。色んな角度でもっと色んな人を知って、それを何かに昇華できたらそんな嬉しいことはないなと、ありふれた部屋で画面に向き合いながら考える昼下がりであった。

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