【スプナー・インタビュー企画】vol.5 おねむりん倫理さん_インタビュー
Spoonとの出会いは、
応援しているアーティストから。
Spoonを始めたきっかけは、KEYTALKというバンドメンバーのひとりが、個人でラジオ配信するって言ったからですね。
「Spoon、なにそれ?」ってところから始まり、それを聴くためにアプリを入れないといけないってことで、インストールしました。
ーということは、「聴き専」だったんですね。
そうですね、元々、その人の配信を聴くために、入れたわけなので。推しバンドの配信をメインに、ラジオ的な配信を聞いてました。でも、その人がだんだん配信しなくなって、「聴いているよりはやってみようかな」って思ったのが、配信を始めたきっかけです。
ーそこで「おねむりん倫理」の誕生ですね!
いや、でも、ラジオ的なものとは縁があって。実は私、高校生の時「放送部」だったんですよ。
進学した高校の説明会で、司会進行されていた放送部の先輩が、アナウンサーみたいにすごい綺麗な発声で進行されていて。中学生の私は「かっこいいな」と惚れ込んで、放送部に入りました。
アナウンス原稿を作ったり、本から文章を抜粋して朗読したりするコンテストにも出場したりしてました。
あとは、週2ほどのお昼時間のラジオ放送。ネットで見つけてきた占いとか、心理テストとか、そういうのを組み込みながら、他の部員とラジオみたいなことをやってましたね。
ちなみに、高校では科学部と兼任してて、基礎実験からテーマを持った実験をしたり、それを発表したりしてました。
ー仮説立ててコツコツ検証して構成立てて…
高校生からずっと好きだったんですね。
意外とそうでもなくて。正直、そのときはあんまり楽しくなかったんですよ(笑)上手くできなかったので…。多彩な表現方法を、ラジオや人の発表なんかを聞いて、理解して…の繰り返しで、やっと恥ずかしさがなく、できるようになったみたいな感じです。レベルアップした倫理です。
共通テーマで組み立てる、
計算され尽くした"ぶっ飛び"。
ー倫理ちゃんのキャストって、ぶっ飛んだものが多くて、正直、嫉妬します(笑)
皆さん、"ぶっ飛んだ"って言ってくださるんですけど、一応、毎回、ラジオの中に、しっかりと
テーマがあるんですよ。そのテーマに即したものをいろいろ埋め込んでるだけで、実はぶっ飛んでないんで。
ただ「そのキャストの中でちゃんと聞いてくれた人が何を聞かされたのかわからない時間にする」っていうのは意識してて(笑)
それって、意味のわからない造語を連呼するだけじゃ駄目なんです。たとえば、ラジオの導入の「この番組は〇〇の提供です」っていう部分からエンディングに向けていろいろ情報は入れてて。1つのキャストの中でのストーリーの伏線になってたりもします。訳わからないものがただ散らばっているように見えると思うんですけど(笑)
私はね、自分の番組を大真面目報道番組っていう風に評しているんですね。その日あった過去の出来事の情報だったり、天気予報だったり、防災情報とかを「情報」を入れ込んでるんです。
でも、単に、それだけだったら、別にネットで検索しても分かることじゃないですか。私がやる必然性は無い。だからこそ、ちょっとした寸劇入れてみたり、自分の想いをちらっと入れたりしながら、話を作っているというわけです。意外と深いこと言ってるなっって思って貰えたり、張った伏線を夜ふかしさん(※おねむりんラジオのリスナー名)に気づいてもらえると、嬉しいなって思いますね。
『自分が聴きたいラジオを
自分で作る、感覚です』
ー倫理ちゃん、定期的に高いクオリティで
更新していて本当にすごいと思ってます。
そうでもないんですよ? (笑) 週1とかで定期的に上げられているわけではないので。ダラダラっと5年続けてます。だいぶお休みして、「よし、やるか」って重い腰を上げて…の繰り返しです。
ーその重い腰を上げるタイミングは?
「自分が聴きたいラジオがないなぁ」って時ですかねぇ。基本、自分が聴きたいラジオを作ってるんで。他の人のラジオとか聞いて満足している時は、あまりモチベーションは上がらないかもしれません。
"もうちょっと面白かったり、自分好みのラジオが聞きたい"って思ったタイミングで作りますかね。そこから、自分の中で、原稿が書けるぞ!って材料が揃ったら録る感じですかね。
だから、「評価されたくてやっているわけじゃない」っていうのはありますね、自分がやりたいことをやっているだけなので。もちろん、リアクション貰えればすごく嬉しいですし、再生回数少ないなぁ…と凹むこともありますが。
「発想で戦う」がモットー。
ー他に倫理ちゃんがキャストを作る上で、
大切にしていることはありますか?
さっき言ったみたいに、何を聞かされたかわからないとか、意味がわからないっていうのがやっぱり面白いんですけど…。
芸人の永野さんがテレビ番組で言っていた結構気に入ってる言葉があって。「発想で戦え」って言葉なんですけど。
当たり前すぎるところで言うと、下ネタ•暴言•差別は、使わないが私の基本ルールで。
私は下ネタで笑いを取ろうとする人っていうのはちょっと***(不適切な発言のため伏せ字)だと思ってて。それで笑いを取ろうとするのは、逃げだなと。
発想でね、戦うんですよ。老若男女問わず、皆さんいいねと思ってもらえる、発想で戦えるお笑いをしたいなって思ってますね。
インタビューこぼれ話
ー好きな芸人さんは?
1番好きなのは、佐久間一行さん。誰も傷つけない笑いなのに、しっかり面白いくて。あの優しい空気感も好きです。あとランジャタイ。意味わからない加減が好きで。気持ちが辛かった時に救われたんですよね。あのランジャタイのくだらなさで大笑いできる時は体調が悪い時なので、以来、バロメーターにしてます(笑)
ー好きなアイドルは?
今は、FRUITS ZIPPERとなにわ男子が特に好きですかね。でも、一番好きなのは寺嶋由芙さん。
ずっと可愛いし、プロだし、オタクに対しても誠実で、最高の推しです!!!!!!!!
ー休みの日はなにしてます?
楽器の練習しているか、キャスト録ってることが多いですかね? 実はバンド組んでて、年に1回ライブハウスで集まってイベント開催したりしています!好きなアーティストのコピーをすることが多いですかね。