他人のピアスをあけた
10月の毎日"極力"更新を容易にするには、その日思ったことを素直に言葉にすれば良いと気づき、大して考えもせず綴っている。
取るに足らない日記を全公開するのは如何なものかとも思うけれど、何を書いたって、結局はその延長線上でしかないので、書く気力がない時は、こうやって、文字を羅列していこうと思う。
さて、今日のこと。仕事である場所に初めて同行し、凄く刺激を受けた。視野が確実に広がったし、自分の不勉強と不器用さを恥じたけれど、かなり良いモチベーションにもなった。それはまたどこかで語るとして(語る場所があるとするならば)。
今回話そうとしている話も、また、「初体験」のこと。タイトルで盛大にネタバレしてるのですが、
「友達のピアスをあけた」ということです!()
友達と言うには少々距離が近すぎる幼なじみ(親同士が子どもの頃から友達)に、「2個目のピアスが上手くあけられないから、手伝って」と言われて…。
私の周りはピアスを開けている子が少なく、他人のピアスをあけた経験がなかったので、「私でいいの?」と何度も聞いた。私の不器用さを知ってのことなので、大したチャレンジャーだなと思った。
いざ、ピアスを開ける、となって、補助線を引いた。アイライナーで、印をつけた。印の位置がどこが正解か分からないので何度も書き直す…「適当で良いよ」と発する幼なじみを尻目に、じっくりと時間をかけて。
よし、決まった!と思って、ピアッサーのボタンを押そうとする。押そうとすると急に不安になって、躊躇して、押す手を緩める……
これを数回繰り返していたら、「早く、一思いに開けてよ(笑)」と笑いながらたしなめられた。
逡巡した結果、急にプチンとあけた。金具がぽちりと弾けた。思ったより良い位置に配置された彼女のファーストピアスにほっと安堵した。人に委ねられることの不安感と嬉しさみたいなものを改めて感じたのだった。
…とただそれだけの話ではある。誰かに委ねることの大切さとか信頼関係とか、これを教訓めいた形にもすることはできるのだけれど、なんだか余りにチープに映りそうなので、今回は控えておく。
ただ、余談的な話をあえてするとするならば、ひとつある。
彼女のピアスを見て、私も引き出しからピアスを取り出し、久々につけた。そして、耳に輝く星空を携えながら、そのまま眠りに着くのだった。