税理士試験 固定資産税の受験記vol.1~概要&学校の選び方~
こんにちは。暑い日が続きますね。
2022年8月4日に固定資産税を受験しました。
各所で騒がれているかもしれませんが、今年は問題に不備があり、自分の実力を出し切れなかった受験生も多いのではないかと思います。
今年の受験も踏まえて、これから固定資産税を選択しようか迷っている方への参考になれば幸いです。
固定資産税はどんな科目?
概要
固定資産税は税理士試験の税法科目の一つです。
理論50点、計算50点の構成となっており、毎年の合格率は13%前後となっています。
令和4年度から税理士試験の2科目目(12時~14時)となっています。
それでは具体的なボリューム感など見ていきましょう。
理論
理論は資格の大原の理論サブノートで24題程度。
前年に法人税を受験していた自分とすると「少なっ!」となる分量でした。
用語や条例も特に癖はないので、一度理解してしまえば難しい部分はないと思います。
感覚とすると最初の税法としても選びやすい科目だと思います。(最後の一科目とする受験生もまあまあいるので気合いは必要)
ただし、近年は制度趣旨も問われる事も増えているため、条文以外の内容理解や趣旨の把握は必要です。
また、本試験では応用的な問題や事例問題も多くあるため、深い理解は必要となります。
計算
固定資産税の肝は何といっても計算です。
多くの受験生は試験は計算問題から解き始め、最終値まで求めた後に残りの時間で理論問題を解いているかと思います。
計算は大きく分けて4種類。
①宅地・家屋の税額計算
②償却資産の税額計算
③農地の税額計算
④大規模の償却資産の課税標準額の算定
非常に少ないです。また、①③も計算方法は類似しているので、必要な知識量は会計科目と比べても少ないです。
特別なひっかけ問題もないので、高得点勝負となります。本試験でも最終値は合わせたいところですが、これがなかなか難しい・・
注意深く問題を読み、ケアレスミスに気をつけながら慎重に資料をまとめていくことが本試験でもできれば大きなアドバンテージとなるでしょう。
資格の学校の選び方は?
ご存じ、資格の学校は大手では大原とTACがあります。
私の場合は
2021年9月開講 固定資産税(大原)
2022年5月開講 固定資産税(TAC)
を受講しました。
どちらの講師もわかりやすいですが、計算過程や理論暗記には差異があります。
具体的に言うと・・・
大原
・計算過程は見やすい
・計算過程はデフォルトだと少し丁寧すぎる印象も
・理論は必要十分と思われる範囲を学習する(程よくまとまっている)
TAC
・計算、理論ともに範囲は大原より広い。(安心感がある)
・直前期の計算問題が充実している。
・本試験では理論を書ききる時間がないため、簡略化する必要があるが、 TACの模試の回答を見ると「これ書きなくない・・?」という事が多々ある
固定資産税の受験生の多くが感じることとなるかと思いますが、勉強中に計算の練習問題が尽きます。
そのため、時間が許せば私と同じように直前期だけでも並行して受講することがおすすめです。(大原の計算式でTACの模試を解いていましたが、問題なく採点いただけました)
もしどちらか、となる場合には個人的には大原を受講し、計算過程を自分なりに簡略化を図るのがおすすめです。(勉強時間がない方は大原、勉強時間がある方はTACがおすすめといった感覚です)
少し長くなってきたので、続きはvol.2で。
実際の勉強方法、本試験での体験を書いていきますね。