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みぃと源氏物語

(2019年に書いた日記です)

みぃは源氏物語が大好きです。きっかけはわたしが源氏物語の漫画を図書館で借りて渡したことです。源氏物語の漫画と言えば「あさきゆめみし」が有名ですが、それはまだ読ませていません。借りたのは「まろん」というほっこり系の四コマ漫画です。最初からのめり込んだというより、何回か借りてるうちにハマっていったような記憶があります。興味を持ったようなので瀬戸内寂聴訳の源氏物語を借りてきたらそれも読んだりするようになりました。8才の誕生日に買った「マンガでわかる源氏物語」も大変気に入って穴があくほど読みました。林望訳、谷崎潤一郎訳、ウェイリー版なども図書館で借りて目を通したり、自分でiPadで源氏物語のことを調べたり。いろんなものから源氏物語を吸収してきました。また、源氏物語から刺激を受けて自分で貴族の恋物語の小説の構想を練ったり、登場人物の絵を描いたりとアウトプットもしています。

通級の先生が学校の中で源氏物語が好きな先生を探してくださり、保健室の先生や栄養士さんなどを給食の時間に通級に招いてくださったこともあります。これってとても有難い対応です。みぃがそれほどまでに通級の先生に毎回毎回源氏物語のこと話していたという証でもあるのですが。お二方とも漫画「あさきゆめみし」のファンだったようです。源氏物語が好き=あさきゆめみし(だけ)好きという方は結構いらっしゃるようです。みぃは源氏物語に詳しいけど「あさきゆめみし」だけは手をつけていないというもしかしたら稀なタイプ? みぃは源氏物語を恋愛物と捉えられることに歯痒さを覚えていて、「源氏物語は恋愛だけじゃないの、人間そのものを描いているの!」と熱く言うことが多々あります。もう、こうなったら"源氏物語アンバサダー"と名乗って源氏物語の面白さの普及のための活動をしたらどうかと思うほど、源氏物語について深く感じ取っているようで、源氏物語を絶賛しています。

ここまで源氏物語に染まる前に、まずみぃは平安時代フリークでした。平安貴族の暮らしが好きで熱心に情報を集めてきました。「平安女子の楽しい生活」という本は図書館で何回借りたか分かりません。むかしの人々の衣食住に興味があるので平安時代はその情報が細かく残っていてとても楽しいのでしょう。2年生の時はサンタクロースが「平安大事典」をくれて飛び上がって喜びました。平安時代の情報満載で何度見ても飽きないそうです。それを見て彼女の頭ではもしかするとかなりリアルに貴族の様子が浮かんでいるのかもしれません。そういう世界に浸ることが好きなんじゃないかなと思います。

平安時代のことがよく分かっている上で源氏物語を読んでいるからこそ、源氏物語もより鮮明に想像出来る。それがもしかしたら源氏物語を大好きになった一つの理由かもしれないなと思います。あとは、たくさんの登場人物というところも、ポケモンが好きな子が何百ものポケモンを覚えるのと同じような面白さがあるのかなと。情報量の多い世界は世界観がクリアに広がるということかもしれません。

先日、Twitterで「平安時代」で検索してみたら、たくさんの平安時代クラスタの方々が出てきました。装束を自作してそれを着てお出かけしていたり!みぃのことを相当な平安好きだと思っていたけど、上には上が。ここまでやるのか!と衝撃を受けているところです。何人かフォローさせていただいたところ、次々と平安情報、源氏物語情報が舞い込んできて。もっと早く「平安時代」で検索かけたら良かった!と思っています。昨年、Twitterで実践女子大学で無料の源氏物語にまつわる講義があることを知り、みぃを連れて行きました。知ったのは前日の夜です。みぃにとって生まれて初めての大学での聴講です。休日の大学はとても静かでしたが満席立ち見の大盛況。その中で小学生はみぃだけ。大人に混じって「チビ一点」なことは、みぃにとってはよくあることです。傍目には親の付き添いで来ているこどもに見えているに違いないのですが、実際はわたしが付き添い側。そのことに、みぃの熱心さを見て気が付く方も多そうです。

(つづく)→(続きを書けないままですみません)


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