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22歳、宮古島でのリゾバ生活⑤宮古島で出会ったへんな人

宮古島ではたくさんのへんな人たちに出会った。どの人もとびきりへんでいい奴ばっかり。

中でも1番飛び抜けてるへんな人、ユウゴをご紹介。

元漁師だったユウゴは船が沈没して行く当てがないから宮古島にきたと語っていた。そこら辺のフッ軽がフッ重に感じるほど、自由奔放に生きる人で、宮古島を出た後、実家(新潟)に一度戻ったわたしに明日新潟行くんだけど会お〜と連絡をしてきた時の交通手段はチャリだった。タイミングが合わず会えなかったが、彼は本当に東京からチャリで新潟に来ていた。

他にも素潜りを私たちに広めたのはユウゴで、ほとんど自給自足な生活を共にした。仕事終わりは海に集まり、食糧調達組と火おこし組に分かれて、焚き火を囲んで魚を食べた。

寮の隣が彼らのキッチン
海辺で
ユウゴ1番の渾身作

魚や生き物に詳しくて、虹色の羽の鳩を見たと話すと、それはキンバトだね!珍しいよ!すごいじゃん!とわたしより喜んでくれたり、流しそうめんの季節だと話していると、しようや!と、何処からか竹を切ってきて、割って縁をくり抜き、本格的な流しそうめんに誘ってくれた。

竹を刈りに行く
これが本当の流しそうめん

どう考えてもへんな人。

退寮になりまくってもケラケラしてまた突拍子もないことをし始めてるユウゴの話は尽きないほどあるがこれくらいにしておこう。

あ、待ってもう一個だけ。
沖縄にはヤシガニという、大きな黒い丸いザリガニのような生き物がいるんだけど、一緒にヤシガニを探した時のこと。気づくとニヤニヤした顔で血まみれになっているユウゴに気づく。どうしたのと慌てるわたしに、夢だったんだよねヤシガニに挟まれるの!!とまだヤシガニがしがみついてる右手を眺めていた彼には流石に引いた。痛くないのか聞くと、めっちゃ痛いと嬉しそうで、しばらく離れないヤシガニに周りのわたしたちはあたふたした。どうにか試行錯誤し、結局持っていた瓶のウィスキーをヤシガニにかけ、酔っ払ったようにヤシガニはユウゴの手を離しフラフラしながら去っていった。ちなみにヤシガニのハサミの力は約360kgとライオンの噛む力に匹敵し、人の指なんて容易に砕けるほどの力です。

ヤシガニ

そんなユウゴはすごく情深い人で、わたしが宮古島を去る日には手紙を渡してくれたり、宮古島から私たちの思い出の写真が印刷されたTシャツを送ってくれた。

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