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バイト納めに元無印店員が推せるやつ

7月31日付けで、無印良品のアルバイトを辞めた。

2年続いた、レギュラーの、大学生がたくさんいる、シフト制の、いわゆる「バイト」はこれだけだ。色々なバイトをやりつつ結局これといったものをやっていなかった身にしては、世間一般のTHE・バイトの経験が持てたのはけっこうマジで良かった。

それだけじゃなく、接客業をちゃんとやれたこと、パートのおばちゃんが普段どうやってるかを知れたこと、無印に来る人はどんなか観察できたこともでかい。

スタッフは社割が使えるのだが、もちろん辞めたら使えなくなる。ということで辞める前にいくつか追加で物を買った。
バイトを始めた時から、辞めた後にこういうの紹介したいと思っていた。素人の購入品紹介は見るに堪えないが、元店員なら、まあ、ね、と自分に言い訳できる。別に言い訳など必要ないのだが、そうでもないと自分が恥ずかしいので。

それともうひとつ、「これ良い」と判断するのに大事にしたかったのが、「他にはなくてこれがいい」と思えることだった。実は無印のコンセプト的にはそれはアウトらしい。彼らは「嗜好に訴えかける『これが良い』ではなく、理性的に選ばれた『これで良い』」を目指しているから。つまり、私がこうジャッジしている時点でそのコンセプトは破綻している。
見回してみて、果たして本当にそんな基準で無印を選んでいる人はちゃんといるだろうか?というか、それって本当に健康的な方針なんだろうか。その方針に従えば、たくさんのリプロダクトに塗れることにならないか?他の生産者を潰すことにならないか?(実際ほぼアレだろ!と思わざるを得ない商品も結構ある)

まあそもそも、他で買えるものをわざわざ無印で買おうとは思えない。第一ちょっと高い。自分でたくさんを見比べて、選び取れる人は無印を使う必要がない。
つまり「無印のこれずっと使ってる」な人は、そのカテゴリのものをたくさん見比べて選び取ろうとしてない人なんじゃないかと、私は最終的に辿り着いた。私は無印のスキンケアけっこう好きだったけど、それはつまり私のスキンケアへの関心の薄さを示している。とりあえずこれで揃えれば良いよね〜となっているのだ。本当にいいものを探したかったらもっと他にある。

(※無印の黎明期の商品は、これに含まれないことが多々あると思う。少なくとも当時はひとつひとつにかなり哲学が詰め込まれていて、つくるものも最低限だった。年を経るごとに範囲が広がり、その度に思想が薄まっていっていると思ってしまう)

長い前置きになりましたが、この視点を持って選んだ良かったものたちを紹介します。

ヘルス&ビューティー部門

スキンケア クリアケアシリーズ

全部いい感じだと思う(化粧水と乳液も使っている)けど、特にオールインワンジェルは特に好きで何回か買った。柑橘系の香りが好き。「朝のケアが一発で」みたいな謳い文句があるけど本当にそう。細かいけど、塗った後すぐサラッとするのが好みです。旅先には小さいチューブを持っていって荷物を減らしていた。
リニューアルで濃い青色になって嬉しいけど、このジェルがチューブじゃなくてポンプになったのが悲しい。不便・・・

マイルドジェルクレンジング

なんかスッキリするので好き。
バイト中に後輩と「これ苦いっすよね」「苦いね」と話した思い出の味。苦いです。

UVリキッドファンデーション

これの前はメイベリンを使ってたけど重くて嫌で、肌に優しそうなので試したら結構軽めで嬉しかった。カバー力がめちゃくちゃあるわけではないけどないこともない。うすーく延ばせるのでコスパもいいと思う。プラスチックチューブみある容器なことだけ残念。

・除光液(携帯用)

この部門の中で唯一「これはいい」で使ってたやつ。持ち運びできる除光液、かなりいい・・・しかもひとパックで両手拭き取れます。
ほのかにオレンジの匂いするなと思って成分見たらオレンジエキス配合されてた。それだけでそんな?

(エクストラ:ステンレス爪やすり)

買ったけど使わなかったのでエクストラ(爪切りをヤスリに変える習慣をつけようと思ったけど、つかなかった)。
爪やすりって何故かめちゃファンシーなものばかりで辟易していたけど、この時ばかりは無印が期待に応えてくれた。シンプル〜

なんとなく、私が何に興味あって何にないのか、わかりやすいと思う。ポイントメイクとかはね、違うの使いますからね・・・ちなみにヘルス&ビューティー部門というのは、会社内の正式名称です。

トラベル用品部門

実はこれはヘルス(略)に含まれるのだけど、独立させました。

ポリエステル吊るして使える洗面用具ケース

私が持ってるのは、もう廃盤になった青色なんですね・・・
いっぱい入るのでいい。私はあまり持ち出す化粧品も多くないので、スキンケアもメイクもこれにまとめてギチギチにファスナーを閉めている。無印のスキンケア用品のボトルならすっぽり入る。
こないだ一緒に旅行した友達も持っててフフと思った。
ちなみに私は今これを失くしている。

ポリエステルたためる仕分けケース シングルタイプMサイズ オレンジ

もうね、今日はみなさんこれだけ覚えて帰ってくださいね。
私のスーツケースの片側に、ギチギチに荷物入れたこれが2個ぴったり入ります。感動する。自分のスーツケースの容量を忘れてしまってごめん。何も参考にならないね。
スーツケースの日じゃなくても、でかいボストンバッグに荷物入れたこれ入れるだけ、みたいな使い方も、快適です。色はオレンジが、可愛くていいよ。

ポリエステル トラベル用ウォレット

コンパクトで良い。旅先ででかい財布を持ち歩きたくないので、これに少量入れて行動する。あんまりリッチに見えないところがいい。その方が狙われにくいし。

ポリエステル パスポートケース

私はもう廃盤の青を使っています(2回目)
パスポートはもちろん、保険証とか現金とか手荷物証とかをまとめて入れて、スーツケースに鍵で括り付けとくのがおすすめ。
空港ではこれがあれば大丈夫!て感じにできるし。

ステーショナリー部門

ミシン目入り結束テープ オレンジ

このオレンジは革命だった。まとめている姿が可愛すぎる。
何より安くて大容量。ずっとペンケースに一巻きいる。
おすすめは長めに切って巻きつけ、余分な部分をホチキスで固定する使い方です。

文庫本ノート

Twitterにいる好きな絵描きがこれ使っていて真似した。
ザクザク絵日記を描いていたりする。
最近はできてない。紙がクリーム色で落ち着く。

ナイロンメッシュバッグインバッグ A4サイズ タテ型

最近になってトートを使うようになったので買ってみた。トートの中身が重力に逆らって垂直方向にいてくれるので良い。上部に細かいポケットが付いているのもポイント高い。
あと、何気にバッグインバッグがあんまり主張してないのがいい。色だったり素材だったりで個性が強いものが多いけど、求めてないよ〜と思っていたので。

水性サインペン グレー

他は置いといて、このグレーかなり良いです。3本ぐらい同時に持ってた。
黒で書いてるノートで、うすーく部分同士を繋ぎたい時とか。うすーくだけ色塗りたい時とか。絵描く人なら、陰影つけられるのもおすすめポイントです。
他の色は置いといてと言いましたが、あんず色は結構可愛いので良い。

(エクストラ:テープがつきにくいはさみ)

自分で買ってない(備品をもらった)のでエクストラ。優しい見た目してるのにずっと切れ味いい。バイト中使ってて3、4回手を切って血を出した。

衣服部門

・縦横ストレッチチノタックワイドパンツ チャコールグレー

革命的に色と形がいい。ちょうどいい色のグレー。
思っているより薄手で履きやすい。働きだしてからめちゃくちゃ重宝するだろうなと思っている。自分のユニフォームにしたい。
形も、何も角に強調していなくてシンプルで頼もしい。この色が欲しかったという強い理由だけで買ったけど形もいいんかい。

・ムラ糸 チノタックワイドパンツ ダークベージュ

チノパンって何枚持っててもいいですからね。
こっちはいわゆるチノパンって感じの色、形は(多分)多少上と異なるけどわからん。色だけで決めました。

・紳士 洗いざらし鹿の子編み半袖ポロシャツ 白

夏こればかり着ている。THEなポロシャツ、意外と見ないのでありがたい。
でも別に他と何か違うから推してるわけでもないので、書くこともあんまりない。きちんと見えていいです。

・UV400カット ボストン型 サングラス クリア

ちなみにとてもよく似たものがユニクロにもあります。値段も一緒。社割があったから無印で買ったけど、どっちでも大きく変わらんと思う。
爽やかで軽やかでいい感じ。私は感覚過敏なのか眩しさがとても苦手で、外に出る時はほぼずっと持っている。

・婦人 涼感 ブロードレギュラーカラー半袖シャツ ブルーストライプ

これはいいんですよねえ〜 ちゃんと襟、袖が作られてる丈短めのシャツって全然ないから・・・ブルーもほどよく薄くて好み。今年は去年なかったブルーチェックもあったけど、買おうと思ってたら売り切れた。

・紳士 涼感クルーネック半袖布帛Tシャツ ダークグレー

素材がちょっと変わってて不思議なシャツ。本体部分はしゃりしゃりした生地なものの、襟元のリブ部分だけ普通のシャツみたいになっている。ハリがある生地だからシワもいい感じ。

他にもスウェットとか好きだったけど、別に無印じゃなくてもいいので割愛。裏地が何もないスウェットを愛してたけど廃盤になった。今は裏地がもふもふのやつしかない。

食品部門

・素材を生かしたカレー マッサマン

バターチキンなんて買わなくていいのでこれ買ってください。無印のカレーの中で一番うまいと思う。脳が満足する味をしている。

・素材を生かした 辛くない グリーンカレー

カレーだと思って食べると「何がどうカレーなんだ」と思われそうだけど、ココナツ系のスープだと思って食べると最高にうまい。働いてる間色んな人にあげた。うますぎて。
「グリーンカレー食べたいけど辛いの苦手!って方におすすめです」と店内ポップに書いた記憶ある。もう撤去されてるけど。

・南/北インドのカレーセット

自分で食べて美味かったし、人にもあげた。これ、ちょうどよくギフト感あって“ちょっとした手土産”に良過ぎる。私はこれを友達が家に来る日に両方買って、ジャスミン米もナンも買って、小皿を総動員して食べた記憶ある。とても楽しいです。

ついでにここで、無印において「このカレーに合うのはご飯かナンか」を見分けるポイントをお伝え。明らかにナンだろ!みたいな種類のカレーもあるけど、わかんないからね。
ズバリ、パッケージにカレーの奥に映ってるやつを見ればいいです。大体ピントはそこに合ってないけど、なんとなく米っぽかったら米、ナンっぽかったらナン。
私は働いてた時お客さんに聞かれたらこれで乗り切っていた。

・蜜がけコーン

軽くてうっすらとした甘さで非常においしい。実はあまりポップコーンを食べ慣れていないので、並びで売ってるこれをあえて買ったらすごいちょうどよかった。他でもあるのかもしれないけど、見たことないので入れました。

・小豆茶

働いてる時にお客さんに「これ美味しいのよ、試したことない?ぜひ試して」と言われて試したら美味しかったやつ。ほどよい甘味で、制作で疲れた時にちょうどいい。熱湯で淹れた直後もいいけど、個人的には冷めた後の方が甘味が強くて好き。

ちなみに店員だからといって色々試したことあると思うならそれは大間違いです。私は特定のものしか買わなかったし、ベテランのパートさんも「新商品で気になったやつと定番のお気に入りしか食べない」とおっしゃっていた。

・ブールドネージュ

別にここで買わなくてもいいんだけど。私は他でブールドネージュを食べたことがなかったので、食べて感動した。
でもこれも確か、何かの折にスタッフにお礼としてもらったのを食べただけなので、自分で買ってはいない・・・買ってもいいくらい美味しくはある。

・パルメザンとエダムチーズのサブレ

ここで書きたくて改めて商品ページ探したけど、ない。調べると、知らぬ間に廃盤になっていたらしい・・・めちゃくちゃ美味しかったのに!

・蒟蒻ドリンク ナタデココ&甘夏

スーパーうまい飲み物。
無印の褒められるところ、甘夏の苦味を大切にしているところ。

・チャイ

うま飲み物。
冷えた状態のこれ、飛び出すくらい美味しい。
勤務終わりにこれ買って川に持っていって遠くを眺めながら飲むのが好きだった。

・世界のお菓子 ストロープワッフル

昨シーズンあたりの新作。結構買った。
別にスタバのでもいいんだけどね。
このお菓子、あるだけで冬のお茶時間が数段贅沢になる魔法アイテム。

・不揃いバウム ミルク

別にわざわざミルク味にしなくても、普通にバウムクーヘン作ってもミルク入ってんじゃんと思うけど、でもうまい。
優しい甘さ。

・不揃いバウム はちみつ

上↑にほんのりはちみつが居る感じ。

・不揃い チョコレートケーキ

チョコチップが入っていてうまいぞ!
制作で大学に泊まった次の日の朝昼兼用にしたら倒れそうなくらい美味かった。

生活小物部門

・磁器洗面コップ

店頭に商品はあるんだけどページがなかった。
取手も飾りもついてないただのコップ。紙コップを磁器にした、みたいな形が好きで、洗面用ではなく制作室にお客さんがお客さんが来た時用に3つ買った。白いやつです。気に入ってる。

・カーペットクリーナー用替えテープ 斜めカット

これは・・・発明ですよ・・・!
詳しくは商品ページに飛べば十分見れるので、感動だけ拾っていってください。久々に「良品」だぜ!勤務中も掃除用品として使ってたけど、非常にストレスフリーです。 

・竹材 ラック付きタオルハンガー

退勤日に買った。佇まいが日本的でいいなと思って・・・
最低限な形なので衣服収納には向かないけど、キッチンツールとしてはすごいいいと思う。

・ルームシューズ類

これに関しては、無印良品のコンセプトがちゃんと生きているのを感じる。日本的で、快適で、文化的な用法。↑は滞在先のルームスリッパにしている。シャワー後大変心地よいです。

こちらは別のバイト先のスリッパにしていた。もう最近行かないけど

・ジュート ピクニックシート

これ芝生にひいたらいいだろうなと思って買った。
持ち運ぶ時畳めないので、くるくると巻いて運ぶことになる。
が、それもピクニックのワクワク感を高めることにしかならないので・・・


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さて!念願だった購入品紹介も終わり、ようやく無印を退職した気分になった。1週間前くらいに当時のことを話して「無印で働いてた時・・・」と表現した時、もうそんな表現するようになったのか、とゾワっとしたものだけど、もうゾワっとしない。慣れたんだね。時の流れと人の慣れとは、恐ろしいものです。

学業でのっぴきならない事情が生まれたゆえ退職したため、別に後味が悪いわけでもなく、もちろん未練もないけど、社割使えなくなるの辛いなあ。
まあこれも、働いてた→社割使えた→無印行く機会が多かった、というだけのことで、だんだん行く機会も減るだろう。
そもそもコンセプトに疑問もあったしね。

Twitterでフォローしてる人が、ちょうど同じくらいのタイミングでバイトを辞めたとツイートしていた。「ここに残らないことを決めたのは自分の決定(なのに涙が出る)」。私は涙は出ないし、残るも残らないも制度的に厳しくて残らない選択肢しかなかったが、まあ確かにコミュニティから離れる経験って久々かも。これまでは年度末による一斉解散はあれど、自分だけ送り出されることってなかった。だからちょっとした新鮮さがあったんだな。

これまでのコミュニティを出て、違うところへ行く時です。精々頑張ります。
皆様はいい感じにお買い物の役に立ててくだされば幸いです!


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