日記5
昨日は寝落ちしました。
眠たい頭で用意していたのがこちらです。
というわけで、頒布前の同人誌の裏話をメモっておきます。
まず決めたのは事件と犯人で……いやこれはネタバレか。ネタバレせずに裏話を書くのは難しいですね。
この作品を書くのは本当に大変でした。これだけ大変なら、他のものはもう簡単に書けるんじゃないかってくらい。
ミステリーというジャンルの難しさは、つじつまが合っていないといけないことです。
つじつまを合わせるということは、登場人物の行動、特に事件に直接関係する行動は説明ができないといけない、ということ。
因果の流れを綺麗に並べないといけないんですね。
その上で、今度は並んだ流れを隠さないといけない。隠されたものについて考えてもらうのがミステリーなので。
そうやって説明できるように整理したものを隠した上で、さらにそれを綻ばせなければなりません。綻びがなければ隠したものの正体はわかりませんからね。
ミステリーでつじつまを合わせる、というのはこういうことなんだなあとやっと理解しました。その上で小説なんだから、ただつじつまを合わせるだけで終わりではなくちゃんと面白い形で届けないといけない……ああああああ大変すぎる。
こういった作業は、当然ながら他の小説でもやっています。最初から最後まで予想通りのことが起こる小説はあまりおもしろくないですからね。読者が納得できる道理に沿った登場人物の行動で、先の展開を隠しながら見せて、それを明らかにしていく。
なのですが、ミステリーとなるとそこに求められる正確さは段違いです。ここはまあ適当でいいか、とは行きません。いや事件に関係ない部分はそれでもいいんですが、少なくとも『事件に関係がない』ということは伝えないといけませんからね。そういう情報を、あるいは情報のなさをきっちり書かなければ。
いやあ、いい経験でした。
最初に書いた通り、今なら他のジャンルの作品なら、いくらでも賭けちゃうんじゃないかってくらいに鍛えられた気がします。もちろんそんなことはないんですが……気分的には。
そういうわけなので、また違うものを書いてきます。軽く書けるはずだと信じて。
日記と並行して書けるかどうかはわかりませんが……。更新が止まったらそういうことなんだなと察してください。