シャニミス合同・全作品感想というか主に敗北宣言
シャニミス合同の感想をかきました!!!!!
全編ネタバレなのでご注意ください。
・全体的な感想
む、難しい……!!!!
難しすぎません!!??
ほとんどの謎が解けませんでした。
レベルが高すぎる。ミステリー好きにはいい難易度なのでしょうか。
僕は普段から全然推理とかせずに、登場人物のキャラクターや異様な事件と真相の意外さを味わうタイプの読者なのもあって、ほぼほぼ太刀打ちできませんでした。
そういうわけなので、ミステリー敗北者視点で難しかったポイントを上げながら感想を語っていこうと思います。
・プロローグ
あっ! これはですね~、「に」と「じ」を五十音表に当てはめてそのひとつ後ろとみっつ前を……。
はい。
それにしても透探偵と果穂助手がかわいらしすぎますね。かわいい……。
果穂がメガネをしているのは、アイドル育成リズム眼鏡ゲームであるシャニソンを先取りしたと言っても過言ではないでしょう……。
ところでこの挑戦状を送ってきた人は何者だったのでしょう。シャニミス合同2で明らかになってほしい。
・双子からの出題
難しい……難しすぎる……。
ヒントを見てもよくわからなかったので答えを見ました。
一回しか開けてない扉をどうやってクリアしたのか……というところについ目が向いてしまいますが、その前提を疑わないといけないとは……。
双子はずるくないですか!? いや古典的なトリックなんですけど!! 大崎姉妹で示唆もされているわけですしね……。ぐぬぬ……。
あんまりミステリ慣れしてないと、出てこないですね双子のトリック……。
あと双子が屋敷から消えられるなら、外部犯の可能性を否定できなくなるのでは……と思うのですが、そこは犯人がこの中にいると明言されているわけですしね。
最初からこれでついていけるかな……と不安になりました。実際ついていけなかったよ!
そんなわけで自分はぜんぜん解けなかったんですが、こういった古典的なミステリー問題が冒頭にある構成も含めて最初にこの作品があったのはよかったな~と思います。
7ページ下段と、9ページで慌ててる大崎姉妹がかわいいですね。
・はばたく大捜査線外伝
難しい……難しすぎる……。
和歌や数式からヒントを見出すのはやっぱり難しいですね……。ヒント自体は単体で成立しているので、そこは解けるポイントではあるのでしょうけど~。
あと歯車のマークも普通に気づきませんでした。注意力が足りない。
あさひと凛世が謎を解いて進んでいく構成がとてもよかったです。この二人らしいやりとりが良かったですね。
こういう街に配置された謎をひとつひとつ明らかにしていくゲーム的な謎解きも楽しかったです!
それにしても、この謎はどうやって作ったんだろう……。霧子が反射で照らされる電柱を見て思いついたのかな……。なんだかありそうな感じで面白いですね。
・おかしな箱
これは……かなり真相に近づけました!
まあ、そのタイミングは50ページなので、透にヒントをもらった状態でのひらめきだったわけですが!
箱の開け方と果穂宛てのメッセージというわけで、これは……工作! というところまではひらめきました。
そして犯人は……果穂のことを果穂ちゃんと呼ぶ相手。
それは誰か?
このマンガは摩美々と雛菜のホーム会話から始まる構成。つまりホーム会話に犯人も収束するはず……果穂とお菓子といえば、円香→あさひの会話……! つまり犯人はあさひ!!!! 二人が工作のためにお菓子の箱を用意していた!!!!
というところまで考えたんですが全然違いましたね。
これを思いついた時点で予定表を確認したけど、ストレイはいないし。
普通に予定表に書いてあったユニットが渡してくれていたという。
冷静に考えると、この推理だとあさひが果穂に事務所経由で箱を渡す必要がない……。
そんな感じでした。もっと細かいところまで詰めて考えればよかった。
しかしとにかく摩美々がかわいいな……というのが感想でした。
42ページの放クラとノクチルの犯行を検討するシーンが好きです。
摩美々と雛菜の間に緊張が走る感じもとても好きです……。だんだんとかわいい感じにケンカする変化もあって。
あと雛菜の「かわいそうすぎる~」もすごくいいですよね……。
・浅倉透の殺人
難しい……難しすぎる……。
推理パートに入った時、え、もう!? と驚愕しましたね……。
しかしこの真相は……さすがに自分には難しかったですね!
深谷の自殺という発想がまず出てこなかったんですが、ここに絞り込むのがかなり難しいので。
なんですけど、真相はなんとなく納得できる感じもあるのがよかったです。
透と円香の間の事件として、こういう形の話がふさわしいのかもな~とか。そういう感覚がありました。
・はこの中身は
冒頭を読んだ瞬間、あっ……! って思いましたよね。
そう、事件の内容が、自作とかなりかぶったから……!
まあだからアドバンテージがあるわけでもなく、普通に真相はわかんなかったです。
難しい……難しすぎる……。
ケーキが消失しているのではなく、増えているのはすごく難しい。
動機からまずは考えないといけないですし……。
事務所に入ってくる三人が、それぞれ違う役割を果たしているのを察することもできませんでした。ぜんぜんだめだ……。
真相のとっかかりとして、はづき一人では26人分を運べないというところをまず考えないといけなかったのかな~と。このあたりを察するのはなかなかできないですね。ミステリ弱者なので。
あと出てくるアイドルに透とにちかと結華がいたのがよかったですね。よかった……とても……。
千雪も含めて、それぞれが小糸ちゃんと個性的な会話を交わす姿が読めて嬉しかったです。にちかと小糸ちゃんが一緒に勉強するところが好きです……。
・5-2=6
あっ、これは簡単ですね~。
冒頭の四人のセリフで犯人がノクチルなのはすぐにわかりますよね? だから、あとはそこにたどり着くために情報を集めていくだけ。
本編もかなり情報を絞って、最低限の描写と会話で構成されています。事件に全く関係ない情報は最小限にしたのかな。
そして真相にたどり着くのに重要な、ケーキ好きな作詞家さんに関する示唆。それも果穂・智代子の回想と、夏葉の回想でそれぞれ二回出ていますし。
凛世のトリックも、一人だけ明らかに違うシチュエーション。樹里ちゃんがスマホを置いてった話を、スマホを取りに行かせるところで繰り返しもしています。
そもそも、として!
表紙にそのまま描いてもらってますし!
そう、時計を持ってる凛世をね!
はい。
という感じでヒントをわかりやすく散りばめたつもりだったんですが……。読み返すとやっぱりわからないかも……。
これだけ入り組んだ真相なら、もっとわかりやすく情報を出すべきだったかなと反省しました。もっと露骨にわかりやすい内容に。
次回があれば、EASY……いや、MONKEYくらいの難易度まで落としてお届けしようと思います。
みなさまはいかがでしたか? 内容や難易度の感想をお待ちしています。
あと、おまけ小説も書いたのでぜひ読んでください。僕がpixivに投稿したサンプルの最後のページ、最後の行からどうぞ。
・名探偵はまた今度
よくお菓子がなくなったり増えたりする事務所ですね。……また被ってしまいました。
いや、事務所で起こすならちょうどいい事件なんですよね、お菓子関係は。これがお金や書類だと大事ですし。なんだったら次作もこれで行きたいくらいです。
そういうわけなので、全くわかりませんでした。どういうわけだ。
甜花ちゃんが「なんで?」と聞く違和感はなんとなくあってたんですが、それが答えには繋がりませんでした……。
凛世の寮で話題になっている発言、転んだ甘奈への対応と、ひとつひとつの情報と情報、さらに発想を結びつけるのがなかなか難しいですね。
いまさらですが自分に探偵の才能はゼロです。
そんな感じで謎は全くわかりませんでしたが、挿絵も本文もかわいらしかったのでそれを楽しめばいいんですよね!!!!
真相の、間違えてお菓子を食べちゃった甜花ちゃんと、それをフォローする千雪もすごくかわいい……。
・虚像と実存
難しい……難しすぎる……。
暗号が解けなかったので、何一つわかりませんでした。
なんでプロデューサーはSNSをチェックしてファンレターの受け取りを確認してたの……? いつも直接渡してるのに……。
全くわからないまま、謎の真相に突入してしまったので、どういうことだったのかめちゃくちゃ気になります。教えてください。
・好奇心は誰を殺すか
難しい……難しすぎる……。
いやー、難しいですね。
三つの文章を比較した違和感も、犯人の目的への発想も出てこず……。
謎のノートに隠された意図、というシンプルな謎のひねりを読み解けませんでした……!
この罠に自分は引っかからないので安心ですね。残念ながら。
このプロデューサーとにちかが会話しながら感じた違和感を描いていく形式がとてもいいですね。提示された文章という謎を分解していく感覚が。そこから先の組み立てができるようになればきっと解けるのでしょうが……。
にちかのツンツンした対応がすごく好きです。かわいい。
・誰がプロデューサーを
うう……もうちょっとでわかったと思うのですが、あたしという一人称から愛依が出てきませんでした。
冬優子ちゃんの態度も、まあそういうこともあるのかな~でスルーしてしまったりしたので全然ダメですね。どうも、悪霊です。
読み直してみると、シャニマス初心者みたいなプろデュース内容をしていて面白いですね。
果穂が監禁される衝撃的な導入から謎の指示を繰り返す黒幕という、実にスリリングな内容がすごかったです。
オチの入れ替わりで更に不条理ホラーめいた読み心地が残るのも好みでした。挿絵のタイミングもちゃんと計算されているのもいいですねー。
・四人の魔女と不帰の王子
じょ、情報が多い! 整理しきれないまま最後の犯人指摘まで読んでしまいました。
落ち着いて推理をするタイミングを取ればよかったですね。たぶん考えても使用人犯人はわからなかったと思うのですが、いいんだ別に!
ただ、読み返してみると、四人がいた場所と時間、それぞれが杖を必要とする事情、そして事件関連の情報という形でまとまっているので、そこまで複雑ではないんですよね。
マダミスという形式なのでそこを把握しきれなかったのかも。
それぞれのプレイヤーに意図があって、情報を出したり探ったりしあう感じが面白いですね。
他のプレイヤーの目的自体がわからないから、慎重に行動する必要がある……そういったゲーム的な雰囲気の再現がよくできてますね……。マダミスの世界観もとてもよかったです。特殊設定好きとしても嬉しいファンタジーミステリーでした。
・果穂の夏休み
これはわかりました! 玲奈ちゃんが登場した瞬間から人間じゃないオーラをまとっていたので! つまり、ただの勘なんですけど。
とはいえこれがわかるのは恐らく織り込み済みで、そこから果穂の母の姉という設定につなげていくのが良かったですね。
お盆に玲奈ちゃんが果穂の前に出てくる意味もちゃんとありますし。
果穂と玲奈ちゃんの二人が過ごす夏休みが、思い出を残してあっという間に過ぎ去ってしまう感覚が好きですね……。
・ハチョウアワセテ、暗号解けて
いやっ……待って。
これはさすがに難しすぎませんか。
ディスコードで見た時から全然わからないなと思っていましたが、解き方を見たらそりゃわからなくて当然だよ! となりました。
これをチラッと見ただけで解くプロデューサーはなんなの? 暗号学園の卒業者?
暗号で難しいのは、まず知識がないと問題の図をどう解釈すればいいのかわからないことですよね……。どこをどう読めばいいのかがわからないので、とっかかりがない。
『たぬきの絵が添えられている文章』なら、ひとまずその文章を読めばいいし、たぬきがヒントだととわかるのですが、これは三枚ありますし……。どれがヒントなのかも解釈しないといけないんですよね。
この暗号をノーヒントで解けた人はいるのでしょうか。いたらすごいな。
そんな感じで全く太刀打ちできませんでしたが……。複雑な暗号が、複雑な解法で解かれていく過程を見るのは意外に面白いですね。わからないものに、意味が通っていくことにカタルシスがありました。
そんな感じで……まあ……本当にわからなかったですね。もうちょっとがんばれ自分。
もっとミステリーを読んで勉強します。
とはいえ、わからないからつまらないというわけでもないのがミステリーの魅力。
わからない謎が解き明かされていく気持ち良さをたっぷり堪能できました。どれも楽しい作品です。
改めてこの合同に参加させていただき、とても楽しかったです。みなさま、ありがとうございました! お疲れ様です!