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GASでYouTube動画リサーチを全自動化するスプレッドシート活用術

はじめに

この記事では、「GAS」と「スプレッドシート」を使ったYouTubeリサーチの自動化について解説します。

「YouTubeのリサーチを手作業でやるのは、時間がかかってめんどくさい」と感じたことはありませんか?そんな時に役立つのが「GAS」と「スプレッドシート」です。

今回紹介するスプレッドシートを使うと、キーワードを入力するだけで、自動的にYouTubeのリサーチが完了します。手間いらずで、効率的に必要な情報が集まるので、リサーチにかかる時間が大幅に短縮されるためすごく便利です!


実際のデモ画面

まずは実際に操作しているデモ画面をご覧ください。


スプレッドシートにリサーチしたい「キーワード」と「期間」、「動画タイプ」を入力することで、新しいページができ、リサーチ結果がそのページ上に自動で反映されます。

1回の検索で50件のデータを取得し、自動でフィルタも作成されますのでフィルタを操作することで再生回数順や登録者数順に並び替えることができます。

またこれから開発予定ですが、このデータをcsvファイルでインポートすればChatGPTなどのツールで分析まで行うことができます。


スプレッドシートとGASの設定手順

ではここからは具体的な設定手順について解説をしていきたいと思います。基本的にはコピペ操作のみですので非エンジニアの方でも実装は可能です。

以下のURLからスプレッドシートをコピーします。※Googleアカウントが必要です。


コピー以降の手順は以下の通りです。

コピーを作成をクリック


何も記入をせずに検索をクリック
OKボタンを選択
アカウントを選択
詳細ボタンをクリック
YouTubeリサーチ動画編に移動
許可ボタンを選択
検索したいキーワードを記入
期間や動画タイプを選択して検索ボタンをクリック
結果が表示されます

最後の画面ではサムネイル画像がエラーになっていますが、上部に黄色のバーが出てきてそれを許可するとエラーが解除されます。

以上で設定は完了です。


GASの開発手順

私は非エンジニアなのですが、今回のGASのコードは自分でゼロから作成をしました。とは言っても自分でググってゼロから書いたわけではなく、「Google Apps Script Expert」というGPTsを使用して書きました。

「Google Apps Script Expert」は簡単に言えばGASに特化されているGPTsで、指示をすれば正確なGASのコードを書いてくれます。

「Google Apps Script Expert」の解説記事は以下で書いたのでもし非エンジニアだけどGASを書いてみたいという方はぜひ読んでみてください。


また具体的にどのような指示をしたのかも下記に書きますので参考にしていただければと思います。

簡単に説明すると作りたいものの要件をできる限り詳しく書きGoogle Apps Script ExpertのGPTsに投げるといった具合です。一発で完成するものはできないので、2回ほど修正して今回のGASは作成することができました。

# 目的
GASとYouTubeAPIを使用して動画のデータを取得し、スプレッドシートに記載をします。

# 設計
- スプレッドシートに「設定」という名前のページがあります。
- 「設定」ページの構造は下記です。
  - 1. **B2セル(キーワード)**:
   - B2セルに「キーワード」と書かれたセルがあり、C2セルにユーザーが任意のキーワードを入力できるようになっています。

  - 2. **B3セル(期間)**:
   - 「期間」と書かれたセルがあり、C2セルにドロップダウンメニューがあります。
   - ドロップダウンのメニューは下記で設定されています。このメニューで動画のアップロード期間の制御をします。例:「今週」を選んだ場合には今日から1週間前までに投稿された動画を検索します。
    - 1週間
    - 1ヶ月
    - 3ヶ月

  - 3. **B4セル(動画タイプ)**:
   - 「動画タイプ」と書かれたセルがあり、C4セルにもドロップダウンメニューがあります。
   - ドロップダウンのメニューは下記で設定されています。このメニューで検索する動画の時間の制御を行います。横長の場合は1分よりも長い動画を検索し、ショート動画の場合は60秒未満の動画を検索します。
    - 横長
    - ショート動画

  - 4. **(検索ボタン)**:
   - 「検索」と書かれたボタンがあり、ユーザーがキーワードや条件を入力した後、このボタンを押して検索を実行できるデザインになっています。
- 検索ボタンを押した後の挙動
  - 同じスプレッドシート内に「${キーワード}」のページを作成します。${キーワード}、${期間}、${動画タイプ}の条件をもとにYouTube Data API v3 を使用してヘッダーに適した情報を「${キーワード}」のページに入力していきます。
  ただし、Google Apps Script内でOAuth 2.0を使用してYouTube Data API v3を使うものとする。
  - ${キーワード}ページのヘッダーに下記を設定します。
    - チェック
    - リサーチ日
    - チャンネル名
    - チャンネルURL
    - 登録者数
    - サムネイル画像
    - タイトル
    - 動画URL
    - 動画尺
    - 概要欄
    - 再生回数
    - 評価数
    - 評価率
    - コメント数
    - コメント率
    - 拡散率
    - 公開日
    - 開設日
    - 動画投稿数
  - 設定ページで指定した通りの条件で動画を検索し、ヘッダーに合うデータを入力していきます。
  - 各項目のデータについて
    - チェック
      - チェックボックスを挿入してくだしあ
    - リサーチ日
      - 本日の日にちを入れてください。
    - チャンネル名
      - チャンネルの名前を入力してください。
    - チャンネルURL
      - チャンネルURLを入力してください。
    - 登録者数
      - 登録者数を入力してください。
    - サムネイル画像
      - サムネイル画像のデータをimage関数で表しスプレッドシート上で見れるようにしてください。
    - タイトル
      - 動画のタイトルを入力してください。
    - 動画URL
      - 動画URLを入力してください。
    - 動画尺
      - 動画の時間を入力してください。
    - 概要欄
      - 動画の概要欄の内容を入力してください。
    - 再生回数
      - 動画の再生回数を入力してください。
    - 評価数
      - 評価数を入力してください
    - 評価率
      - 再生回数 / 評価数 を計算して小数点第2位以下は切り捨てください。
    - コメント数
      - コメント数を入力してください。
    - コメント率
      - 再生回数 / コメント数 を計算して小数点第3位以下は切り捨てください。
    - 拡散率
      - 再生回数 / 登録者数 * 100 を計算して小数点第3位以下は切り捨てください。
    - 公開日
      動画の公開日を入力してください。
    - 開設日
      チャンネルの開設日を入力してください。
    - 動画投稿数
      チャンネルの動画投稿数を入力してください。

   - 「${キーワード}」のページの書式
    - ヘッダー	
      - テキストは中央揃え
      - 背景色は薄い青色
    - 全てのセル
      - 表示は折り返し
      - セルの高さは100pxで固定 


   



まとめ

この記事では、「GAS」と「スプレッドシート」を使ってYouTubeリサーチを全自動で行う方法について説明しました。

これを実践することで、煩わしいリサーチ作業を大幅に短縮し、効率的にYouTubeのデータを収集することができます。

ぜひこの記事の手順を参考にして、自動化による効率的なYouTubeリサーチを体験してみてください!

また記事に不明点などありましたらXもやっていますのでお気軽に質問してくださいね。

最後になりますが、本記事を読んで「良かった!」と思っていただけましたら「いいね」を押していただけますと今後のモチベーションにもつながりますのでぜひともよろしくお願いします! ではでは〜

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