社員登用に「太平洋戦記」クリアを条件にする理由
社員登用は、ギャンブル要素が強いです。面接やスキルなどは、よさそうでも、実際に、実務に就くと、まったく使えない社員が結構います。
僕が一番、大切なスキルと思っているのは、ひつこさ、研究熱心の2点です。
ひつこさは、どんな困難な場面でも、切り抜けることができます。
研究熱心さは、創意工夫を仕事に取り入れて、利益をあげる効果があります。
そのような要素をどういったことで判断できるのか?常日頃、考えてました。
結論は、「太平洋戦記」というシミュレーションゲームです。
このゲームは、まず、研究しないと、ルールすら、理解できません。仕事で重要な要素は、ルールを熟知した上で、スキルは発揮する、ということ。
仕事のルールくらい、知ってる、という人が多いかと思いますが、本当にルールを熟知してますか?【競合他社に勝てる】ルールですよ。
この太平洋戦記というゲームは、マニュアルを読んで、ルールがわかっても、勝てません。日本がアメリカに負けた理由が、プレイするとわかるのですが、仕事でも同様です。
時間、人が圧倒的に不足していて、作業の平準化なんて、とてもできない・・・という現場が多いでしょう。ベテランでスキルの高い人がいたとしても、火消しくらいには、なりますが、今後、作業が平準化していくように抜本的なことには、なりにくいです。
日本の兵士は、練度、つまり、スキルが高かったわけです。対して、アメリカは、練度が低い。では、どうして、負けたのか?これは、日本のビジネスにも通じるところだと考えます。
僕は、プログラミングの仕事をしていますが、日本は、アメリカに10年の遅れをとっていると、よく言われます。それは、現場にいて、つくづく実感します。いろいろな書籍を読んで、施策を練るのですが、会社全体で動かないと、うまくいきません。
無尽蔵に湧いてくるアメリカ軍、それに対処療法で、対応していた日本軍・・・まるで、今のビジネス界そのもののように感じます。
そこで、太平洋戦記をクリアさせるのです。社員登用だけでなく、夏休みの宿題として、出してもいいかもしれません。あるいは、よくある、資格制度の中に取り入れる、など。
鬼畜ゲームなので、クリアできる人は、ほんの一握りでしょう。けど、重要なのは、どれだけ、研究して、困難に出会い、対処し、工夫をこらし、ひつこくリセットを繰り返せるか、です。
もし、このゲーム、太平洋戦記をクリアできたなら、どのような困難にも打ち勝つ精神が養われるでしょう。ぜひ、検討してみてください。
ちなみに、僕が、前職のカプコンの面接で、岡本吉起さんが面接担当でした。岡本さんから出された質問は、ゲーム、三国志のよくない点は、どういう点か?というものでした。僕は、うまく答えられませんでしたけどね。なにせ、三国志をきちんとプレイしたことがなかったので。
上司と話しをするにも、三国志、戦国時代、第二次世界大戦などの知識があれば、いずれかが、ヒットするでしょう。