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本「夢と金」ポイントを引用しただけのような要約のようなもの

お金が尽きると、夢が尽きる。これが真実だ。

夢と金

キングコング西野さんの書かれた「夢と金」を読みましたので、
ポイントを引用しただけのような要約のようなものを書きました



富裕層の生態系


知識不足で失われる命がある
勉強することで救える命がある

沈没した知床観光船の事故
原因を辿ればお金がなかったということ
クラウドファンディングの知識不足
やるならやるで学ばなければならない

高価格帯にクレームを入れるという無知

飛行機のエコノミー、プレミアム、ビジネス、ファーストというクラス
もちろんファーストクラスはとんでもない価格
でも結論は
高価格帯の商品をなくすと、お金に余裕がない人からお金をとる世界になる
弱い人にも優しく世界を作るために、富裕層も存在している

プレミアムとラグジュアリーの違いを知る

車での例
役にたつか、たたないか
意味があるか、ないか
トヨタ日産は→役に立つが意味はそれほどない
BMWベンツ→役に立つ、意味もある
ランボルギーニ→役に立たない、意味はある(意味しかない)

つまり意味はブランド
ランボルギーニのカウンタックには競合がいない世界
カウンタックが買いたいからカウンタックを買う

夢の計算式

プレミアム=高級
ラグジュアリー=夢

夢=認知度−普及度(販売数)

皆が知っているけど、誰も持ってない
それが夢

一番わかりやすい例はモナリザ
モナリザの普及度は1、認知度は何十億
だからモナリザの夢の大きさは何十億にもなる
値段はつけられないレベル

ちなみにモナリザ一度ルーブル美術館から盗まれて世界で最も有名な絵になったらしい

ブランドはわざとわかりやすく目につきやすいところに店を構えて、買えない人を増やすという戦略をとっている
そのために広告もたくさん


「意味」ではなく、「機能」を売ろうとするから
「高い」と感じさせてしまう

「機能」はお金にならない

意味を売るチャンスを逃して、機能を売ってしまう
そうすると価格の答え合わせをされてしまう
最終的に売れ残る

意味のあるVIPな商品には相場がない
だから高いという比較がない

君のやることに、たくさんのお金を出してくれる人の
生活を想像しよう(富裕層)

クラウドファンディングには
販売系クラウドファンディングと
支援系クラウドファンディング
がある

一番やっちゃいけないことは
3千円の支援者に3千円分の返礼品を送ってしまうことだ

支援者は、お金をそのままプロジェクトに使ってもらうことを望んで支援している

返礼品にお金をかけるのは、支援を無駄に使っているに等しい
むしろ支援者の満足度を下げてしまっている

極端な話、返礼品は
お礼のメール、感謝の気持ちで十分

外野が口を挟むところではないし、
オーナーは外野の言っていることに引っ張られてはならない

「お金は、お金の使い方が下手な人間のところには集まらない。」

「夢と金」

お金の使い方を学んで、お金を多く持っている人が何を考えているか
何を求めているのかを学ぶ必要がある

高額支援している人が求めている対価は
「あなたを助けた」という事実

存分に助け、借りを作ることを求めている

一般層と富裕層では求めているものが違う

「お腹がいっぱいの時に、パンケーキを出されても嬉しくないだろう?」

「夢と金」

富裕層は、エンタメやスポーツの場を
「社交場」として使っている
コミュニケーションを買っている

最前列で楽しみたいのは熱狂的なファン

「熱狂的なファン」と「富裕層」を見誤らないこと


コミュニティー


ここまでのまとめ
・お金の知識不足は命に関わるから勉強すること
・VIP(富裕層)向けの商品を持っていると、弱い人にも優しくなれる
・プレミアムとラグジュアリーの違いを知っておくこと

機能を追求した先にプレミアムはあるが
ラグジュアリーはない

ここからは
一般層に、君の商品を高く買ってもらうための話

理由は、まわりには一般層の人がほとんどだから
夢を追いかけるには、こちらも確実に獲得したい

日本の少子化は想定以上に進んでいる

”僕らは「たくさん売ることができない時代」を生きている。”

「夢と金」引用

より高く買ってもらうための技術が必要になってくる

一つは
意味をつけるというアプローチ(ブランド化)

今世の中には、「美味しいお店」しかほとんど生き残っていない
技術の差がないから値段の差もない

日本人は職人気質だから
より美味しいものを作れば明るい未来があると信じている

クオリティーにこだわる癖が日本人を苦しめている


ハイスペックと
オーバースペックを学ぶ

大事なのは自分のお金と時間(自分の資源)を
どう分配するか、資源の分配を制したものが勝つ

見返りがちゃんとあるところに資源を正しく投資しよう
実りある努力を

97点→98点にするために多くの資源を使わないこと
お客さんは気づかない

フィギュアスケートにはプロの審査員がいるが
商売の世界にはいない
意識すべきは、お客さんの満足ライン

お客さんの判断できないブラッシュアップは
ハイスペックとは言わない
満足ラインを超えたパフォーマンスは
「オーバースペック」であり、それは自己満足
満足度は変わらない

日本人の職人気質はオーバースペックにまで到達する恐れがある

エンターテイナーは満足ラインの先の
付加価値の戦いに力を入れるべき

”商品を高く売るには、「技術以外の何か」を提供する必要がある。”
「夢と金」より引用

お客さんが値段以外で基準にしていることの一つとして
「人」がある

誰から買うか?である

値段もおいしさも同じくらいなら
⚪︎⚪︎さんを応援しよう

買う理由に「応援」という項目があるということ
これは仮説ではなく結果
著者の西野さんのコミュニティでは
オフでもコミュニケーションをとり、互いに応援関係を作っている

なぜ⚪︎⚪︎さんのお店は値下げしなくて大丈夫なのか

ここで、ファン心理というものを学ぶ必要がある

ファンは安く買いたいのではなく、
応援したい人

機能で売ってしまうと値下げが止まらなくなる

〇〇さんのお店では、〇〇さんへの応援代が含まれているから
値下げしなくても問題がない

売るべきは機能ではなく、「意味」

ここからはファン心理を学び、「応援」がどう生まれるかの話

正しいサービスより
惚れるサービスを

ホテルを例に出すと
一泊5万円と10万円の差を見つけるのは難しく
機能の差ではなく
快適さや、居心地の良さなど
目には見えない感情の部分で差を出している

やはり機能ではなく意味が重要

惚れさせるサービス
そのようなホテルのスタッフのサービスは
この人に何かしらお礼をしたいな、と思わせるような
まるで「恋」のような感情を起こさせる

ただ不自由のない、正しいサービス
少し不自由があるが惚れるサービス
一体どちらにより高い価値があるだろうか?

※不自由について詳しくは著書を参考

恋を設計する

”キミの商品を高く買ってもらいたいのであれば、「機能」に酔うな。
「正しさ」にかまけるな。
「感情」はプライスレスだ。
人が惚れる立ち居振る舞いを学び、心を奪え。” 「夢と金」より引用

ファンを増やすということは
相場に抗うことができる数少ない手の一つ

顧客は「機能」を買う
ファンは「意味」を買う

顧客をどれだけファンにできるか

ファンを生むには
「応援シロ」を作ること
(のりシロのシロだと思う)

「応援シロ」=「目的地」−「現在地」

大事なのは、目的地と現在地を晒し続けること
周囲に何度も共有し続ける
自己保身に走らないように

応援シロがなければ、ファンは生まれない

コミュニケーションが生まれる場所

ファンの応援ではない例

海外の、巨大な樽からお酒を複数人で注ぐ協力型の酒場。

ここのお客さんは
「お客さん同士のコミュニケーション」に価値を見出し
お金を払っている。

なぜ、コミュニケーションが生まれたのか、
それは「不便」だったから
協力しないとお酒を入れられないという不便さ(仕組み)がコミュニケーションを生んでいたのだ。

不便のないところにコミュニケーションは生まれにくい、
機能を高めて無闇に不便を取り除くとコミュニケーションは生まれず、
やはり機能しか売ることができなくなってしまう。

現代においてはコミュニケーションを促進させる仕組みは、
かなりの付加価値になっている。

つまり、サービス、商品に「不便さ」を戦略的に設計し、組み込むといい。

・不便さが価値になっている他の例

富士山(5合目からは歩かなければならないところ)
BBQ(火おこし、焼くこと、片付けなどがセルフ)
プラモデル(頑張って作ること)
パズル(頭を使うこと)
など

必要な不便と、不必要な不便が存在していて、
必要な不便には人はお金を払っている。

皆は、不便を求め、コミュニケーションを求めている。

コミュニケーションがなければ、
顧客のファン化も難しいし、
お客さん同士の繋がりも生まれない。

無闇に不便を取り除いてはもったいない。
1人で生きられる社会を目指さないこと。
自分のサービス、商品に不便さ(解きがいのある問い)を取り入れて、コミュニケーションを促す。

高く売りたいのであれば。


NFT


NFTを理解するのに、面白い
【とある島の海に沈んでいるお金の話】

ミクロネシア連邦のヤップ島という島では
石貨と呼ばれる、石のお金がある。

お金だけど、何かを買うために使うのではなく、
冠婚葬祭の贈り物としてや、何か争いごとがあった時に仲裁のために贈られたりするらしい。

何円とか決まっているわけではないから、
値段をつけれないような問題を解決するために使われる。

要は「交換用貴重品」で今でも使われていて、
感謝を伝える、謝罪の気持ちを示す手段として、
島民全員が価値を信じている。

更に、石貨に使う石は島で採掘できない石で作られていて、
東京ー大阪くらいの距離のパラオ諸島にカヌーやイカダで取りに行く。
時には嵐に襲われ、亡くなった人もたくさんいた。
価値を感じずにはいられない。

サイズはピンキリで、大きいものだと3、4メートルあり、
5トンの重さを誇る。
持ち歩けるものでもないから、その場から動かさず、
所有者が変わるだけというものもある。

移動の記録をするものはなく、
島民たちの言い伝えで管理されていている。
島民全員の頭の中にあるということ。

ここからが面白いところ。

大きいほど価値が高いかと思いきや、
価値はストーリーで決まる。

どうやって運んできたか、どのような人が持っていたかなど。

そんな石貨の中で一番価値が高い石貨はどれだろうか?

それは海の中にある。

★所有していなくても、所有”感”があれば価値は存在する

海の中の石貨は、パラオ諸島から運ぶ時に嵐に襲われて、
海に沈んだもの。

触ることも見ることもできないけど、
島民全員が知っている。

ラグジュアリー、モナリザの話を思い出す。
夢の計算式
夢=認知度ー普及度
つまり、海の中の石貨は夢に満ち溢れている。

触ることも見ることもできない、
つまり所有していない、所有感があるだけ。
だけど確かに価値があり、贈り合うことができる。

お金とは共同幻想、皆が価値を信じていれば価値は約束される。

お金の移動記録がなくても、全員が記憶していれば、
交換用貴重品として機能する。

そのような世界では、
所有感に価値が生まれること。

これがNFTの理解を助けてくれる
「海に沈んでいるお金」の話。

NFTとは?

2021年、デジタルアーティスト「ビープル」の、
NFTアートが約75億円で落札されたニュースが世界で話題になった。

その数日後には、ツイッター創業者であるジャック・ドーシー氏の、
史上初のツイートのNFTが3億円以上で落札され話題になった。

デジタルデータはコピーできるのに、
なぜそれだけの価値がつく?

日本ではほとんどの人がいまだに良く知らない。(僕も含む)

筆者を含むチームは、すでにNFTを資金調達の手段として確立させている。

更にそれらは、NFTでしかできない資金調達の方法だ。

お金を集める手段は多い方がいい、
それで叶えられる夢や、救える人もいるはず。

「画像や動画、音声などのデジタルデータを保有者が誰なのか?」
これを証明してくれる証明書こそが”NFT”
売買されているのは”証明書”

実例として、絵本のページオーナーがある。

絵本の1ページ1ページがNFTになっている。

場合によっては、印税の収入よりもページオーナー収入が高くなる可能性もある。

日本はクラウドファンディングに10年遅れた歴史をまた繰り返すのだろうか?

「知らなかったんじゃない。知ろうとしなかったんだ。

今度こそ向き合え。夢と金に。」

「夢と金」より引用


NFTをうまく設計するためには?

例えば絵本のページオーナーのNFT、
これは”役には立たないけど、意味がある”という、
ラグジュアリーの条件!

だが、参加者が少ないとラグジュアリーの計算式に合わない。
夢(ラグジュアリー)= 認知度 ー 普及度

つまり、NFTをいつでも買える状態の人を増やす必要がある。
(NFTの売買は始めることが一つ大きなハードル)

ETH(イーサ、仮想通貨)やウォレットを使える人間が、
自分の周りにどれだけいるかが、認知度にも繋がる。

みんなが知っているけど、ほとんど誰も持っていない、
この状態に持っていくのが理想。

そして、NFTを販売、運用するために欠かせないもの、
”コミュニティー”

コミュニティーがないと価値が保てない。

機能の価格は安定しているが、
意味の価格は変動が激しい、ということを理解しておくこと。

ハイブランドはブランド価値を保つために大きなコストを払っている。

NFTが売っているものもやはり意味だ。

だから、売った後の価値を守る必要が出てくる。
これが運用。

そのためにコミュニティが必要になってくる。
なぜか?

ビックリマンのレアなシールを持っていると、ドヤれる。
それは「ノリ」であり、つまり「共同幻想」だ。
ノリは1人では生み出せず、ある程度の規模”コミュニティ”が必要になる。

同じNFTを買えば参加できるDAO(分散型自律組織)コミュニティ
その中で、NFTの誕生と成長などいろいろなことを共有することで、
思い入れが生まれて、NFTの価値が守られるのだ。

ドット絵のNFTをSNSアイコンにしているだけで、
普段繋がれないような人と繋がったりできる世界がある。

コミュニケーションツール、仲間という意思表示になるのだ。


あとがき


ドリームキラーに気をつけよう。

時間を作って、家族とお金の話をしよう。
家族チームとなって。
自分はまだ何も知らないかもしれない。
そのために、お金について学ぼう。

ちょっと言葉強い本ですが、興味深いことがたくさん書かれていますので
ご興味ある方は是非お手に取ってみてください!

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