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通院。

薬が切れた…。
とうとう、新しい病院への通院が始まった。

道に迷ったり、どのくらい時間がかかるか、
未知数なので、早めに家を出た。

本当は、病院なんか行きたくない。
私の悪い部分が出てきて、殻に閉じこもる。

でも…薬は命に関わるモノだし…。

と、暗示をかけてフラッと外に出た。
なんだか、雲行きが怪しい…はぁ…。
入院していた時に買った、傘を持参した。

そこの病院は、どうやら新しく出来たばかり。

皮肉だよな…閉院する病院があるのに、
こうやって、開院する病院もあるんだもん。

交通アクセスもよし、立地はいい所だ。
だけど、緑がない…なんか人工的で、
私は、怖気付く。

早めに着いて、紹介状はあるものの、
初めてなので、受付で時間がかかった。

受付の人に、番号が印字された紙と、
なにやらファイルみたいなモノを、
渡されて、先に採血して下さいと言われた。

採血室に、向かうと、人でいっぱいだ。
何人か立って待っている。

採血室に窓口があり、ファイルを入れる。

どうやら、ここの病院は完全予約制らしい。
あらかじめ、電話予約が必要だったのだ。
ファイルの色が、違う。
明らかに、赤色のファイルの人が先だ。
青色のファイルはなかなか呼ばれない。

そうとは、知らず早く行けばいいだろう、
なんて思ってたら、後回しにされるだけで、
余計に時間がかかった。

でも、採血室は、回転も早く、次から次へと、
番号を呼ばれては、人が出入りしていた。

やっと、番号を呼ばれ、素早く採血されて、
ファイルを、渡され次は何番の箱に、
ファイルを、置いてまってて下さい。

言われた番号に、ファイルを置いて、
周りを見渡す。ここは、人があまりいない。

そして、私は知っている。
採血して、結果が出るまで1時間以上かかる。

つまり、診察する為には、それ以上待つのだ。

すると、カウンセリングでお世話になった、
先生に呼ばれて、時間までカウンセリングを、
する事になりました。

色々と、近況を話す。
退院してから、精神的にやられている事。
就労支援に行く事を、目標としている事。
マイナス思考が渦巻いている事。
自分を見失ってしまっている事。

自然と涙を出で、泣きながら話した。

カウンセリングの先生は、
優しく聞いてくれ、私のいい所を、
いくつも話してくれ、褒めてくれるのだ。

なんだか、心が楽になるのがわかる。
自分を解放してあげないといけないんだな。

自信を、なくし自分の事なのに、否定して、
自分を追い詰めていたのだ。

カウンセリングの先生の言葉に助けられ、
話す事により、自分の気持ちに気づき、
あーそうだったんだ…なるほど…。
と納得できた。

アナウンスで、番号を呼ばれて、
カウンセリングの先生に通院とは別に、
カウンセリングの予約を入れる事にした。

お礼を言って、呼ばれた場所に向かう。
通された、診察室には、私の主治医がいた。

笑顔で、
久しぶりですね、またお会いでき嬉しいです。

私も、主治医の顔を見たら、泣けてくる。
これからの治療方法を、話し合う、
血液検査では、あまりいい数値が、
出なかったらしく、次の通院には、
精密検査をして、そして、それに伴い、
薬や治療に向けて、やっていこうと、
色々説明を受けて、話して終わった。

リハビリしていく?
と最後に言われて、ぜひと返事した。

エレベーターで、リハビリ室に向かう。
通されたリハビリの先生は、知らない人。
戸惑いが隠せない。いや、あの先生は?
と聞くと、今日はお休みらしくいない。

一気に人見知りを発動された。

あぁ…そうですか…。
あの…その…やっぱりいいです!

そう言うと、リハビリの先生は、
大丈夫です!ちゃんと情報は共有してますし、
心配しなくても、私がきちんとします!

私は、ぐいぐいこられると、逃げ腰になる。

だが、そんな私をよそに、ぐいぐい、
リハビリをされていく。

リハビリで、苦痛を味わったのは初めて。

しばらく、リハビリをして、
へとへとな私は、会計に向かう。

すんげー、混んでる…こりゃ根性で、
待つしかないな…はぁ…疲れたよ…。

これから、会計したとしても、
薬局だって、混んでるんだろう…。

もう、お昼を過ぎようと、している。

最終的に、帰る頃には、午後2時過ぎ。

だから、通院は嫌いだ!
一日が潰れてしまうんだ!
ほとんど、待ち時間なんだ!

でも、つぎは予約をしたので、
少しは早く終わるかな…だといいな…。

アパートに帰って、遅めのお昼ご飯。

今日は…頑張った…うん…自分を褒めよう。
よくやった、えらい!
やれば出来るじゃないか!
うん!今日はいい日だな!


あっ!傘…持って帰ってない!

余裕なくて、忘れてきた…。

やだ!オレのバカ!
まぁ…あと2本あるしな。
誰か、雨で困ってる人に使われてくれ!

はぁ…疲れたと、倒れる。

天井のシミを見つめ、何気ない光景だが、
生活感があって安心する。

そうそう、これ!
これが生きてるって事なんだよな…。

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