ドンケツ

俺が寝ていたとき、兄貴ら夫婦がいつも通りぐらいの時間、20時頃に甥っ子連れて来てたらしい。もちろん、おとんとおかんに孫を見せにきたのだ。いつものことだが今日はちょっと違った。2人目が出来たというお土産をもってきたらしい。まぁその場、4人で喜んでたんだろう。
それを真剣な話があります。的なトーンで後からおかんから話された。俺からすれば「だから?」だ。
はっきりいって素直に喜べなくなってる。
1人目の甥っ子の時とは違うようになっていた。
お腹の子に罪は微塵もないが、ここ1年ちょい、甥っ子がらみで色々と我慢させられたことが多すぎた。注意すらしねぇ、おとん、おかんにも正直腹が立っている。その状況から、「子どもを作った兄貴ら夫婦はそんなに偉いんか!!」となってしまったからだ。子どもを連れてきては印籠のごとく、それを盾に家にきてはわがまま放題、好き放題する。そんな中、俺には色んな邪魔者扱いせられた言葉を発してくる兄貴。
なんぼそれを訴えてもあちらの肩を持つ2人に絶望していた矢先にこの話が飛び込んできた。どうせ、俺は結婚してねぇーよ!!
結婚しても子ども、作ること出来ねーーよ!!!
どんなことになろうが、どうせ俺はいつまでもこの家系のどんけつだよ!!
4人で+1人で好きにしはったらどうですか!!
どうせ俺は邪魔物だ。
妬みかもしれん。いや、妬みだろうと自分でもわかっているが、今までな~~にもされなかったことに腹が立つ。2人目が生まれればこれは余計にひどくなるのは目に見えている。まぁどうせ、俺は変わらず、何が起きてもずーーーっとこの家系のドンケツだ!!
邪魔物だ!!

Write:2021.1.11 東雲おうじ