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「献笛紀行」 西寒多神社 (大分)
2020年6月14日、大分県大分市寒田に御座います
西寒多神社へ「奉納献笛」に参りました。
西寒多神社の創祀は応神天皇の時代とされており
御神山は西寒多山の本宮神社が奥宮としています。
奥宮に登るには2時間ほど時間を要すため、今回は
奥宮には参拝せず、本殿のみの参拝となりました。
まずは万年橋を渡りながら、樹齢450年と言われる
藤の木を眺めながら本殿へ向かいました。
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参拝時期が藤の花の満開になる時期とズレていた為
拝見する事は叶いませんでしたが、シーズン時の画像
が御座いますので、そちらをご覧くださいませ。
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主祭神は西寒多大神(ささむたのおおかみ)で、
この神名は古事記にも日本書紀にも記載がなく
この社祠のみの神名だという事です。
神社由緒では「(天照大御神、月読尊、天忍穂耳命)
とされ、社紀では神功皇后が西寒多山に立てた
白旗を 人々が崇敬し籬垣を結んで拝した場所に
応神天皇が 武内宿禰が祠を建立したのが起源と
伝える」という 事です。
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御神殿では、2名の御神職の方が立ち合われて
下さいました。奉納曲は「清白」いつもの笛は
八本調子を用いるのですが、この時はなぜか、
自然にと、六本調子での献笛奉納となりました。
実はこの時にもうひと方、御神殿の外から献笛
奉納にお立ちあい下さいました方がいらっしゃい
ました。それは西寒多神社に到着の折、駐車場に
車を止めた時でした。筆者の車のナンバーを見る
なり、1人の女性が近づいてまいりまして、
「ああ、懐かしい!◯◯からお越しですか?、私
の故郷もこの◯◯なのです。こちらに嫁いで来て
はや、40年になりますが、◯◯にはもう身内が
おらず、帰るところも無くなりましたので、車の
ナンバーを見て、本当に懐かしく思います。」
と、そう仰いまして、その女性としばらくの間、
故郷の懐かしいお話をお伺いしました。
筆者が西寒多神社での奉納献笛をさせて頂く事を
知り、御神殿の外からで良いので是非、立ち合わ
せて下さいとお申し入れが御座いましたので、外
からではなく、御神殿へどうぞと申しましたが、
ご遠慮されて、御神殿の外から見守り立ち合われ
ました。そして、万年橋を渡る筆者の姿をカメラ
に納め筆者に送って下さいました。これも何かの
ご縁ですね。
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□ 西寒多神社 □
(ささむたじんじゃ)
大分県大分市寒川にある神社
式内社(大社)豊後國一宮旧社格は国幣中社
現在は神社本庁の別表神社
□ 御祭神□
主祭神は西寒多大神(ささむたのおおかみ)
天照大御神、月読尊、天忍穂耳命
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