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外来看護師のひとりごと24

みなさんこんにちは。
こうりです。

今日は看護師になったきっかけと、新一年生看護師について綴らせていただきます。


燃え尽き症候群?ってなに?


私が看護師になったきっかけはまた随分といい加減なものでした。
大学に行く頭はなかった。
だからといってすぐ就職という感じでもなかった。
理系のコースに進んでいた。
じゃあ、医療系しかない、となると看護師かな。
と、こんなものでした。

幸いにして看護学校に合格し、赤点ばっかりでしたが卒業もでき、国家試験も合格し、晴れて看護師になりました。

私が新人のときなど看護師の世界はいじめの世界でした。
たいして教えてもくれないのに
「こんなこともわからないの」
「1から10まで教えなきゃならないの」
「学校で何習ってきたの」
と、こんな調子です。

でも私はメンタルが強かったんでしょう(笑)
やめることはありませんでした。
看護師という職業に特にあこがれもなければ希望もなかったし、淡々と仕事を覚え、続けていきました。

しかし、何人かはやめていきました。
今にして思えば燃え尽き症候群だったんだと思います。

燃え尽き症候群(もえつきしょうこうぐん)、またはバーンアウト: burnout)は、対人関係などに由来する過剰且つ慢性的なストレス刺激を経た結果として生じる情緒的消耗感[2]
主に、対人サービス従事者が一定の生き方や関心に対して献身的に努力したにもかかわらず、期待した結果が得られなかった場合により感じる徒労感や欲求不満[3]、および、努力の結果、目標を達成したあとに生じる虚脱感[4]などを指す。
極度のストレスがかかる職種やスポーツ選手が、一定の期間に過度の緊張とストレスの下に置かれた場合に発生することが多いと言われている。
情緒的消耗感とは「仕事を通じて、精力的に力を出し尽くし、消耗してしまった状態」である[5]

Wikipedia

確かにその通りでした。
先輩は私のことをはずれが来たといい、やめたその子のことを当たりと言ってましたが。。。

医療や看護師にあこがれを抱いてこの世界に入ったけど、理想と現実は全く違う・・。
患者を助けたいと思って看護師になったのに亡くなる患者ばかり・・。
看護は数字に表れない仕事です。
どこまでやっても正解がない。
達成感がない。
自分には何もできない・・。
続けられない・・。
こんな感じだったんじゃないかと思います。
普通の子だったのに、やめるときはとても暗かったと記憶しています。

私のようになんの理想もなく看護師になった人間のほうが、これは仕事、と受け止め、長く続けることができる・・。
何か、皮肉ですね。

私も外来で20年ですが、その前は病棟で働いていたので結局30年近く看護師をやっています。
もちろん、その間いろいろと悩むこともあったし、逆にやりがいを見つけることもできました。
やめたいと思うこともありましたが、結局、これしかできないし、看護の仕事が好きで続けているんだと思います。

今、まさに4月。
学校を卒業して新たな新1年生看護師が入職します。
看護師はもともと離職率が高いといわれる職種で、病院側も辞めないように様々な工夫をしています。
せっかく育てる看護師です。
やめないで一人前にしてあげたい、在職者はそう思っています。

新一年生看護師には、燃え尽き症候群のことを覚えておいてほしい。
この仕事に限らず、理想と現実は違うことを受け止めてほしい。
誰だって、それこそこわい先輩看護師だって一年目はあなたと同じだったんです(笑)
そう思って過ごしてほしい。

頑張れ!
新一年生看護師!


いかがでしたか?

では今日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。

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