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海外観光客向け〈オルタナティヴ・ニッポン〉都道府県観光ガイド(第二十二回)

 世界の皆さんこんにちは。私はニッポン在住の旅行ライター、日比野 心労です。

 私は今、本京都地夜田区、法曹階フロア中枢に位置するニッポン国最高裁判所前にて、とある裁判の判決を待っています。傍聴抽選に外れた私は、居並ぶマスコミと一緒に、格式ある法曹フロアの照明が照らす最高裁判所正門が開くのを固唾を呑んで待っているのですが、予定された時間よりも相当オーバーした判決を待ってかれこれ1時間……あッ!いま正門が開き関係者と思しきスーツ姿の男性が全速力で駆け寄ってきました!手には紙のロールが握られて!我々の前に!紙が開かれました!!


「不当判決」

 敗訴です!!山gate県がニッポン国および日本国の各出版社を相手取った集団住民訴訟、判決が出ました!!!!!住民側の敗訴です!!!!!!

第二十二回「山gate県(やまゲートけん)」
観光難易度:5(非常に困難)

 というわけで、「異世界転生出版物の出版停止と回収を求める住民訴訟裁判」は山gate県住民側の敗訴で幕を閉じましたが、当の県民たちは意外とあっけらかんとした様子でその判決ニュースを聞いていたそうです。後日、訴訟団の代表、狩野勉三氏に取材をした時に判明したのですが、なかには判決を喜んでいた地元商工会関係者もいたとのこと。禍福は糾える縄の如し。この判決が地元にとっても出版社や作家にとっても良い方向に進むものであるようにと、代表の狩野氏は複雑な表情で語っていました。

 さて、この判決を考察する前に、山gate県についてその現代の歴史と抱える問題についてご紹介をしなければなりません。なぜ、いち県の住民たちが出版社を相手取り、流行りの異世界転生小説・漫画の出版停止と回収を求めるに至ったのか。その発端は1988年にニッポン国で行われた「ふるさと創生事業」で各市町村に配られた一億縁(著者注:当時レート換算で1円=1縁)の使いみちにあります。



1:黎明期

 山gate県は元の表記を「山ヶ手県」と表記し、広大な山間部と豊かな土壌の平野で構成された地形、肥沃な大地と山の恵みで、東北自治6県の中でも有数の農産物生産地として比較的穏やかに発展を遂げてきた県です。
 とはいえ近代のニッポンの発展に取り残されるまいと、山ヶ手県ではこれまで様々な産業、商業への取り組みが行われてきました。しかし、穏やかで競争を好まない平和的な県民性のおかげか、そのいずれも失敗もしくは計画段階での頓挫に終わり、戦後の企業誘致や産業育成も芳しくない結果で終わることが多かったそうです。
 その状況が一変するのが1980年台後半。ニッポン国の地方自治体へのテコ入れ策として鳴物入りで法案が通過された「ふるさと創生事業」。その目玉である『各市町村に使いみち自由な1億縁を配布する』という企画。これがその後の山ヶ手県の命運を分ける選択となったのです。

 当時の山ヶ手県は、観光事業に注力するために様々な観光資源を模索していました。冬のスキーや蔵玉(ざぎょく)温泉、山ヶ手牛やさくらんぼなどの食資源に加えて、もう一つ何かインパクトのある観光を目玉にしたい。そういった県民の想いが、当時ニッポンにおいて『奇跡のハンドフォース!』と銘打ち大流行していた超魔術師、Mr.マリツタを招聘し、山ヶ手県に何か魔法が体験できるスポットを作成してもらおう、という計画を立案させることになったのでした。

2:初期 〜異世界ゲートの設置期〜

 いわゆる「手品師」とは違い、Mr.マリツタは本物の魔術師として世界的にも知られており、若くして古今東西のあらゆる魔術を極めたというその実力は、西のアレスター・クロウリー、東のMr.マリツタとも評される近現代魔術の巨星でした。彼は山ヶ手県の依頼内容を精査すると、ひとつの提案をします。「この土地自体はとても美しく自然に溢れた土地です。この地を魔法で様変わりさせてしまうのは勿体無い。であれば、この山ヶ手県とは違う魅力ある世界へ冒険できる門を作り、その世界への旅立ちと帰還の地としてここ山ヶ手県を盛り上げていきましょう」と。
 こうして彼は大魔術を駆使して、県庁所在地である山ヶ手市の郊外にひとつの門を作成しました。ニッポンにおける初めての異世界訪問ゲートの誕生です。
 ただし魔術には制約がありました。それは、「門を作成した当時のニッポンで出版された、現実から異世界への冒険をテーマにしたいずれかの小説、マンガ、アニメ、ゲームの世界へのみ訪問ができる」というものです。これは、見覚えのない世界を初見で冒険するよりも、ある程度知名度があり、かつ現実との繋がりがある世界であれば、旅行者も馴染みやすいだろうとの配慮によるものでした。

 果たしてその試みは成功を収めます。門の完成した1992年、ヒットの兆しを見せ始めていたニッポンのファンタジー小説『中2国記』の世界を探訪できる、という触れ込みで作られた門には、ニッポンおよび同時出版された日本からの観光客で連日の行列ができる程の盛況を見せ、初年度の利用者数は五十万人を突破するという記録を打ち立てたのです。
 味を占めた山ヶ手県は県名を「山gate県」と変え、次なる異世界ゲートの建設をMr.マリツタへ依頼しました。ここが、現在に繋がる山gate県問題の発端となったのです。

3:中期 〜異世界ゲート訴訟と魔術師の離反〜

 その後各市町村に次々と異世界訪問ゲートを設置したMr.マリツタですが、異世界観光が流行るにつれてひとつの問題が生じました。著作権問題です。
 90年台後半、ニッポンと日本の出版社および創作物の作者が、ゲートで繋げた異世界が自身の著作物にあまりにも類似しているとして山gate県およびマリツタ氏を相手取って著作権侵害の集団訴訟を起こしました。異世界ゲートの使用停止の仮処分を求めての提訴でしたが、山gate地裁、そして東北自治六県高裁はこれを「著作権侵害として該当する法律無し」として棄却します。
 またその頃、これまでのゲートの作成設置の報酬を受け取るはずだったMr.マリツタですが、企画当初からの担当職員がとある異世界の魔王により洗脳され、横領した報酬資金を魔王軍の軍資金として横流しするという事件が発覚しました。
 事前の根回し不足や過度な観光客の受け入れ、県職員の不祥事などによって多大な不快を被ったMr.マリツタはついに激怒します。再三の県による謝罪のこじれも火に油を注いだのか、マリツタは売り言葉に買い言葉で次のような発言を残しています。曰く、「そんなにこの門で儲けたいなら勝手にしろ。ニッポンにひとつ異世界物語が生まれるたびに、ひとつの門が生まれるようにしてやろう」と。
 そののち、Mr.マリツタはその職員が資金を横流ししたという異世界の勇者パーティーからの要請に応じ、自分の報酬を奪った魔王を倒すための魔術師として一行に参加して以降は現在に至るまで、異世界の門を潜ってこちら側に戻ってきてはいません。

4:後期 〜自動生成される異世界への門〜

 中期の訴訟騒動や、協力者の離反により、一時異世界観光は下火になります。折しもニッポンおよび日本の出版界でも異世界ものは低迷期に入り、設置された門に隣接した観光施設などは休館、閉館を余儀なくされることも少なくはありませんでした。しかし近年、20◯◯年台からの異世界ファンタジーブーム再燃・爆発的ヒットにより、再び異世界観光にスポットが当たるようになると、次第にまた山gate県は観光地としての地位を復権することになったのです。
 ここでひとつの異変が起こります。最初の異変を例に挙げ以下の混乱の発端としましょう。
 山gate県栄田市で農業を営む丸山勝吉さん(62歳)は、ある日自らの所有する畑に隣接した納屋の戸を開けると、その中に広大な麦畑が広がっているのを発見します。目をこすり、幻か……と訝しんだ丸山さんは、その麦畑を焼き払いながら行軍してくるオークの群れを発見しました。急いで戸を閉め切り県の観光窓口へと連絡、ゲート防衛自警団(後述にて説明)の派遣を要請しましたが間に合わず、戸を破って出てきたオークの一団に自分の畑を一部焼かれるも、後を追ってきた勇者一行に助けられ自らもクワを振るってこれを撃退、一命を取り留めました。
 同様の事態は県下で続発します。自宅の玄関を開けたら天空の城のバルコニーに出てしまい危うく転落しそうになった、会社の給湯室のドアを開けたら冒険者ギルドの酔っ払いが大挙してオフィスになだれこみ酒盛りが始まった、寝室のクローゼットの扉の向こうは魔法学校の実験室で、爆発魔法の実験の音がうるさくて寝られない、などなど……
 県の調査の結果、これらは最近ニッポンおよび日本で大量に出版、刊行された異世界ファンタジーの数に応じて増え続けており、現在までで観測された数は4,000ヶ所を超えるとのことが判明しました。そして更に、(これはあくまでも県の推測ですが)この事態は過去にMr.マリツタが残していった魔法……いや呪いの一種である可能性が高いとする調査結果が出たのです。また、県の管理外である異世界ゲートのため生じるトラブルも日々増え続け、県やゲート防衛自警団の処理能力を大幅に上回る勢いで事態は推移していきました。
 業を煮やした県は、二つのの対策を立てることにしました。そのひとつが冒頭で述べました「異世界転生出版物の出版停止と回収を求める住民訴訟裁判」であり、もうひとつは「異世界互助協会」の設立です。

5:現地取材 〜異世界互助協会〜

 前者の訴訟については、いわば異世界ゲート発生の元を断つ、という意味合いで立てられた消極的対策であり、混乱をハードランディングで解決しようとする試みでしたが、これはニッポンおよび日本国憲法における出版の自由に属する権利であり、訴えた側の公共の福祉には反しない、という司法判断が下された結果でした。
 現実には、自動生成されたゲートが全て住民の不利益になっているかというとそうでも無く、身近に異世界への入り口ができたことにより、民泊の需要が生まれたり、異世界の貴重な資源を輸入独占する貿易商に鞍替えした民間人も出てきたりと利益を受けている住民も少なくはない、との判断も、原告側の敗訴に繋がったものと分析する地元新聞社もあるくらいです。
 では後者の「異世界互助協会」とは一体どのような組織なのか。それを詳しくご紹介すべく、私は山gate県へと向かいました。

 本京都から出る東北リニアを降りバスで20分。山gate市の官庁街の一画、整然とした街路に面した庁舎の一階フロアに、異世界互助協会の看板を掲げたオフィスが構えられています。様々な異世界の建築様式を取り入れた内観をしばし眺め、受付で取材の予約を取っていることを伝えましたら、スーツに身をつつんだ背が高く細面で尖った耳の長い男性……一般的な印象で言うとエルフですね……は優しげに一礼すると、私を奥へと通してくれました。
「お待ちしておりました。今日はよろしくお願いします」
 応接室に入るないなや低い声が聞こえます。声の主は両手の人差し指をカギ状にして胸の前で絡み合わせるジェスチャーをしながら、簡易な胸当てとマントを纏ってもふもふの毛を生やした雄狼の獣人……ワーウルフと言うのでしょうか……は握手代わりの挨拶をしました。私も、おそらく異世界の挨拶であろうそれに倣って指をぎこちなく結んで頭を下げます。
「初めまして。当協会広報担当兼、第二獣人班主任のマーロウと申します」
 非常に礼儀正しい自己紹介に恐縮しながら私は名刺交換をし、応接室の椅子に腰掛けました。
「日比野さん、訪県は初めてですか」
 マーロウ氏は笑顔で問い……というほど獣人の表情に慣れていない私は苦笑しつつ、はい、その通りで、と答えます。
「判決は傍聴されましたか」
「抽選では外れましたが裁判所前で結果は知りました。……この度は実に残念でしたね……」
 すると彼はハハハ、と小さく笑って言いました。
「いえ、あの結果はあれで仕方ないのですよ。むしろ異世界側の我々としては十分な結果だったと認識しています」
「……と、言いますと」
「折角、このような互助会が設立されたのですから、まだ十分に活用されないままゲートが閉じられてしまうのも残念ですからね。むしろ新しく生まれるゲートの向こうの住人を助けたり、逆に助けられることの可能性も摘んでしまう訳ですから」
 獣人は今度こそ明確に笑顔を浮かべて言いました。

 増え続ける異世界・山gate県間のトラブルを解決するのは、当初は前述したゲート防衛自警団と呼ばれる山gate県職員と事情を斟酌した異世界側の住人のボランティアによる組織でした。
 異世界側と山gate県側は、何故か言語は共通であったため(ニッポンおよび日本の創作物が元であればそれは自然なことなのですが)、コミュニケーションは比較的円滑に進んだのですが、相互の交流においては異文化間の相互理解に加え、異世界の脅威……つまり魔物や危険動植物、また伝染病や魔法の呪いといった脅威に対抗する手段が必要になったわけです。
 初期のゲートの数であれば、そこそこのボランティアの人数でトラブル対処は賄えていました。各異世界から数名の協力者を得て、相互の情報共有なんかもスムーズでしたからね。ただ、近年の異世界ゲート数の増加に比例して、そうした脅威がもたらす未知のリスクの数も急激に増えていったわけで、こちら側も組織的に対応せざるを得ない部分が増えていったのです。
「それで組織的な相互協力の機関が必要になったと」
 潮風の香る海岸で、私はマーロウ氏の後を歩きながらそう訊ねました。オフィスから場所を移し、異世界の実地にて互助会の活動を見学する事になったのです。
「ひとつの異世界……我々からすれば現実世界ですが……から別の世界への行き来は山gate県というハブを通して行われています。そういった接点があると、世界間の技術や知識、物品や魔法体系の交流・交易をする際は誠に都合が良いのです。実際、ある世界で猛威を振るっていた疫病が、ある異世界では当たり前に自生していた薬草のお陰で駆逐できたこともありますし、どんな魔法も効かなかった魔王軍の幹部を、別の世界の魔法で倒したという報告も上がっています。あ、今からお見せするのは、山gate県から来られた日本人の旅行者がセイレーンの歌の虜になってしまったのを救助しに向かうのですが……」
 そうマーロウ氏が指さす先を見ると、開けた岩場を取り囲むように、冒険者の一団が警戒して臨戦体勢をとっています。その更に向こうに小さく見えるのは、波の上に浮かぶ翼の生えた人魚が数体、そして岩場に腰掛けてそれをうっとりと見つめる日本人男性が数名……って、どこかで見た顔が……
「あ……ペギ山さんじゃないか……」
そうです。以前高鳥県で散々な目にあった(あわされた)ペギ山凛太郎とその他数名のおっさんが鼻の下を伸ばしてセイレーンの歌を聴き入っていたのです。

6:異世界互助協会vsセイレーン

「お知り合いですか? 」
 マーロウ氏が心配そうに聞いてきます。
「まあ、腐れ縁とでも言いますか……なんか、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません……。どうせ助平根性丸出しで『セイレーンウォッチングツアー』なんか企てたんだろうとは思いますが、こっちに来てまでやる事かと……お恥ずかしく……」
 私は他人事ながら赤面してそう詫びました。救助されたらアイツ説教だな。
「それはそれは……とにかく、あの人質みたいな状態のままセイレーンの歌の虜になってしまっては命に関わります。これから救助を始めますので、互助会の仲間が囲んでいるラインから出ないでください。そこからセイレーンの歌の魔力の効果範囲です。お気をつけて」
 そう言うとマーロウ氏は仲間の武装した獣人……魔法使いらしき猫人やリザードマンや犬人の戦士の輪に加わり、何やら準備を始めました。岩場のあいだの砂浜に、魔法陣を用意しているようですが……
「日比野さん、先程、異世界同士の協力が役にたつこともあると言いましたが、あなたがたの世界の協力も役に立たせて貰っているんですよ。これからそれをお見せします。始めてくれ、ニャッキーさん!」
 マーロウ氏のひと声のあとで、猫人の魔法使いの杖が振りかぶられ、魔法陣が輝きを放ちます。気づいたセイレーンが声を張り上げ始めました。うわ、この歌か……脳が蕩けそうな美声を遮ろうと私も耳を塞ぎましたが、その瞬間、魔法陣が光ると同時に別の音……いやこれ爆音だな!が!響き!渡りました!!!!耳が割れる!!!!ひい!!!!!!
「お願いします!演っちゃってください!」
 マーロウ氏の大声に続いて、轟くようなベースの音と絶叫するようなギターの音が空気を切り裂きます。ツーバスが刻むキックの高速連打、そして響き渡るデス声……マーロウ氏のパーティーはどうやらヘヴィメタルのバンドを召喚したようです……。
「〜〜〜〜〜!!!!!!!!」
 小型発電機らしきものも見えますので、アンプやスピーカーは電源付きのフルセットです。っていうか空気の圧が!すげい!!!ニッポンデスメタルバンドのトップランナー、『食神屍体』呼んだんか!!!!!
 見るとマーロウ氏ほかの獣人はノリノリです。ヘドバンしてる人もいる……対してセイレーンは歌声を振り絞って対抗するものの、食神屍体のヴォーカル、漁人譲治のデス声の力強さには敵わないと悟ったのか、悲鳴(すら聴こえませんでしたが)を上げて海へ飛び込み退散していきました。良かった!っていうかまだ演奏止まんないし!ペギ山さんたち泡吹いてるし!!!!獣人さんたち更にノリノリだし!!!!!おーい!!!セイレーン逃げていきましたよってば!!!!!!!

7:おわりに

 ……というわけで(色んな意味で)命からがら山gate県に戻って来ましたが、読者の皆様もこの様子をご覧になったように、我々の世界と異世界は文化交流までも成し遂げているようで、実に平和的に異世界ゲートを活用していることがお分かりいただけたかと思います。もちろん、かつて儲け主義に走った県側の反省を踏まえて、過度な相互干渉は控えているようなので旅行者の皆様もそこは自制を持って観光を楽しんでいただければと思うところであります。あ、やっぱりペギ山氏らは半裸のセイレーンが歌う声でトリップするのが目的だったそうで。彼にはしっかり説教しときましたのでご心配なく。

 最後に、マーロウ氏にこのゲート自動生成の呪いが解ける可能性はあるのかと聞いてみましたが、術者のMr.マリツタ氏が行方不明のままではどうにもならない呪いであることが分かっただけで、しばらくはこのままだそうです。マリツタ氏は異世界で魔王を倒せたのでしょうか。思えばこれも、異世界の危機に我々の世界が多少なりとも協力することができた一例なのかもしれません。これを読んで彼の地へ旅立たれる方、もしどこかでマリツタ氏を見かけたら、山gate県は色々頑張っていますよとお伝えいただければ幸いです。

(第二十二回 おわり)

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