#0 裕福なお嬢様は自由奔放

昭和63年。
東京都中野区に
私は生まれた。

父は当時、大手銀行の
日本債券信用銀行（現あおぞら銀行）
に勤めるエリートサラリーマン

母も同じく日債銀。
職場恋愛の末、結婚。
そのまま専業主婦になる

13歳上の兄
10歳上の姉
そして3番目の私が生まれた。

そんな我が家は
かなり教育熱心な家庭やった

てか、当時はバブル期でどこの家庭も
きっとそうだったんじゃないかな…
良い大学を出て、一生安泰みたいな会社に
入社できることが［幸せ］みたいな
そんな時代の風潮。

父も母も良いとこの家柄同士で結婚してるから
ごく当たり前な流れやったと思う。

兄も姉も、お受験の為の教育を受け
幼稚園から大学まで全て私立に通い
習い事は週5、塾通い、みたいな。

そして、私も同じ様に両親は育ててくれた

が。なかなか兄と姉と同じ様には
育たなかったらしいw

2歳を過ぎてから
足し算、引き算、かけ算を教えられ
お箸で小豆をお皿からお皿へ移動させるとか
大人の前でお行儀よく受け答え、作法ができるよう
母は教育してくれたんやけど

チックの症状が続いた様で
病院の先生からあまり押さえつけて教育したら
この子はよくないんじゃないか…
などと、他にも周りから言われたりで
母はちょっと育てるのが難しかった
なんて聞いた記憶がある。

兄と姉はとっても従順で
父に叱られて外に立たされても
素直に立ってじっとしている子だったそうやけど

私を外に立たせたら
喜んでどこかへふらふら行って
真面目に立ってないもんやから
怖くて外に立たせることができなかったそうw

習い事も
ほとんど続かない子で

体操、水泳、新体操、バレエ、ピアノ、バイオリン
とかとか…
色々させてくれたみたいやけど
ほぼ不真面目で通うのを拒んだらしい

自分でも思うけど
努力が苦手だ。

ただ、満遍なく器用やってん。
努力しなくてもなんでもできちゃったの

学校の成績も、全教科満遍なく評価トップ
授業はちゃんと聞いてたらテストもほぼ満点で
運動神経も勉強も頑張らなくても優秀で…
（いや、なんか自慢話みたいなってもーてるw）

ただ
かなり変わってる子だった（母談）
（本人自覚ナシ。というか、個性でしょ？）

虫と動物が大好きで
いつも草むらで虫を捕まえて
木登りして、植物を集めて
とにかく自然の中で1人遊んでる子やった
（人間に興味なかったらしい）

で、私はとにかく可愛がられた。
10歳下の末っ子やったもんで
父親が特に、私に甘かったw

そのエピソードが…

幼稚園は姉と同じ私立の幼稚園へ入れたが
そこ、一応高校までエスカレーター式やってんけど
小学校へ上がるときの受験に私落ちちゃって…

私は小平にある私立の小学校へ通う事になったの。

でも、通学するのにバスと電車を乗り継いで
片道1時間以上かかる…

小学校入学当初は
よく帰り道、寝落ちして目が覚めたら
終点のバスの車庫に居て…
いつも自宅の電話が鳴ったw

そして、父は私のために
小平にある小学校へ通うために
庭付きの一軒家を購入した。

地下室には
カラオケルームとグランドピアノがあった。

大きくなってから
私のために家一個買ったなんて聞いて
それはちょっとびっくりしたw

これが、小学校1年生くらいまでのお話。

つづく。。