コロナウイルスと生活
本日も東京での新型コロナウイルスの新規感染者数が429人と、連日のように300人以上の感染が確認されている。また連日のように「感染者が過去最多になった」と報道されているが、なぜもっと別の視点で報道ができないのか?
連日のように報道されると不安をあおっているように感じられ、まったくもって明るく感じられず、その報道姿勢にあきれるばかりだ。
大切なのは新規感染者数ではなく、重症者数と死亡率ではないか?東京都の8月7日の重症患者数は23人、死亡者はゼロ、8月7時点の累計感染者数は15107人、死者数は333人、死亡率は2.2%である。
本当はこちらの情報をもっと報道すべきなのに、感染者数ばかり報道していて、大切な部分が隠れて報道されているようにしか思えない。
メディアは本当に私たちの生活に役立つような情報を正しく伝えているだろうか?たしかに、感染者数を知ることで、これだけ市中で広がっており、気を付けて行動しなければいけない気になる。そして、高齢者ほど死亡のリスクが高いので、帰省を控えようとする気になる。また、一人一人が気を付けて行動しようという気になる。
ただし、どのように気をつければよいのか、どの場所が感染者数が多く、どのような場所での発生が多いのかという情報はあまり見聞きしない。
それよりももっと大切なのは、私たちの生活にかかわる部分の報道ではないのか?たとえば、「失業者数がこれだけ増えて、企業の倒産がこれだけ増加した」や、「実際に生活に困窮している人はこれだけいる」といったような情報は少ないように感じる。
メディアや各種マスコミ、政府関係者、中央官庁役員、都道府県庁役員、各市町村役員、地方公務員などは、自らの生活にあまり大きな影響がないので、不安をあおるような情報や、行動を控えるような報道もできるだろう。
しかし、私たち一般市民は生活が第一だ!。たしかに感染拡大防止は重要だが、それ以上に生活が大切だ。多くの市民が外出自粛の影響で売り上げが落ち込み、所得の減少や、家賃が支払えないなどの深刻な状態が発生している。私たちはコロナ以上に、生活がひっ迫しているのである。
メディアは私たちにものすごく大きい影響を与えるので、生活者の情報や、もっと明るい気持ちになれるような報道をもっと積極的にしべきではないか?たとえば、各観光地に、緊急事態宣言発令時と比べ、〇%観光客が戻りましたや、テーマ―パークが営業を再開し、徐々に活気が戻りつつあるといったような、少しでも明るい話題、日本が元気になれるような情報を積極的に発信すべきだ。
まず最も影響力のあるメディアが明るい話題を提供し、人々がもう少し積極的に移動し、観光地などに人が戻ってくれば、各観光地の人の生活の支えになる。各観光地の人々の生活を私たちが支えることができれば、こんどはその人たちが商品を購入することで、私たちの生活が支えられる。
経済は様々なところでつながっており、私たちの消費行動が、様々な人の生活の支えになっている。また、私たちが仕事をすることで、誰かの支えになっている。こうして、仕事したり、消費したりの相互作用で、経済は成り立っているのだ。
メディアはもっと積極的に、私たちの生活に寄り添い、私たちの気分が明るくなるような情報を提供し、日本経済が明るくなるような情報を報道すべきではないだろうか?
明るい話題が、私たちの消費マインドを回復させ、誰かの生活を間接的に支えることができ、また私たちも救われるのである。
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