共感力の苦悩

私は、人に共感しやすい部分が生まれつきありまして、その人に影響されて緊張する・相手が落ち込んでいると、こちらも同時に落ち込むということは人と関わっていくと日常茶飯事であるわけです。

今回もそうでしたが、ましてや共感してしまい行なうであろう行動が、教習所の先生に禁止されているわけですから、何とも苦しい体験でした。

教習所の、技能試験を受けたのです。(実際に生徒が車に乗り、先生に見てもらうもの)

仮免取得を目標とするものなのでまだまだこれからというところですが、その際に後部座席に私が乗りまして、運転席にはこれから技能試験を受ける、緊張しているお兄さん。そして助手席には採点をする先生、という、こういったシステムであるわけです。

その緊張しているお兄さん、技能教習のトップバッターでして、緊張感がこちらにも伝わってきましたのでつい、大丈夫だよと言ってあげたくなりました。しかし、その前にして頂いた説明で先生に言われているのです。「余計なことを受験者にしたら、私もその人も不合格になる」と。

私が特に苦手なコースを走る時は特にです。声をかけたくなる気持ちをグッとこらえて、うなづくことも出来ず、いや、少しだけうなづいていたのかもしれません。何度も先生とミラー越しに目が合ってしまいましたので、恐らく先生も気がついていたのでしょう。何とも苦しい気持ちになりました。

その後、彼は無事大きなミスもなく終了し、受付のお姉さんと仲睦まじく会話をしていました。良かった。

私の技能試験はというと、昨日や1時間前にガチガチに緊張してしまっていたことが嘘のようにけろっとして、何だか取り越し苦労のように思えてしまいました。いつも、そうなのです。狂ったように緊張する出来事の時は特に、そうなのですよ。

変な体質で、逆に有難いぐらいでした。

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深海 もみ
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