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人生の夢

駅前の花壇の手入れをするおばさん。少ない給料で雇われているか、もしくはボランティアでやっているため給料は少ない。金の足しにもならないが、花が元気になっていく様を見ながら毎日微笑みたい。毎日毎日通勤していく方のほんの1ミリの心の支えになりたい。

動物園で一般の方に人気のないような、可愛げのない生き物の飼育員を担当してみたい。私だけが彼らの魅力にこっそり気付き、大好きになり、生涯愛でてあげたい。

散歩をして、必ず挨拶をする人になりたい。コースを前もって決めておいて、そこを歩く人がどんなに挨拶を返さなくても、目を合わせなくても、私はいつも変わらぬ笑顔で真っ直ぐ目を見て「こんにちは」と伝えたい。

私の大好きな大自然の写真を撮り、コンテストに投稿したい。そのコンテストに採用されるか分からないが、私の写真を見てくれる方たった1人の心の癒しになれたら嬉しい。偶然に、コンテストに入賞したら、その写真を見てくれる人は例え少ないとしても目に留めてくれるのは私の本望だ。

不幸ながらも人間の手のひらに舞い降りてしまった植物を、丁寧に丁寧に育てたい。もぎ取ったりせず、建築にも使わず、食べたりもせず。ただ、そばにいて水をやり、必要ならば肥料を与えるような、幸せな一生を共に過ごしたい。共に利用される関係かもしれないが、私はそれでいいのだ。表情も見えない植物を大切に、我が子のように愛したい。

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深海 もみ
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