【島津サーガ】そんなこんなで新連載【というか戦国大浪漫シリーズ】
S「というわけで例の大坂の陣小説、ウェブ連載が始まったわけですが。あ、ちなみにタイトルは(当初の予定通り)『永遠の城』となりました」
M「って大坂の陣で大坂城は燃え落ちちゃうんでしょ? なんとも皮肉な題名……」
S「ふふふのふ」
M「はっ、その不敵な笑み……まさか! 豊臣方が勝ってしまう話を書こうとしているのか!? おのれ新城、関東に仇なす痴れ者め!」(目にも止まらぬ速さで手裏剣を投げつける)
S(手元の鉄扇で手裏剣をすべて跳ね除けつつ)「や、そのへんは連載を読んでのお楽しみということで……というのは冗談ですが、たしかにいろいろ調べてみて、こうしてこうしてああすれば豊臣方に十分な勝機はあったんじゃないかと思っとるわけでごんす。まあ、『島津戦記』の時にも話したかと思うのですが、例によって例のごとく今回のお話も九割九分は史実のまんまで、残りの一分で論理的妄想を膨らませとるのです。それで思い出したけど、『島津戦記』『玩物双紙』『永遠の城』を含む歴史浪漫の総称を、どうしようかと」
M「島津サーガになったんじゃないんですか」
S「うーん、それでもいいんだけど、今回の『永遠の城』みたいに島津家がバイプレイヤーになってる場合もあるし、『玩物双紙』の時みたいに表面上は島津どころか一貫した人間キャラがいない時もあるし。なんかこう、戦国から江戸への転換期をふわっと包み込むような良い名称がないもんかと」
M「あいかわらず、どうでもいいようなところで悩む人だなあ……あ、じゃあ、あれはどうですか。歴史学用語で、明朝から清朝へと大陸の支配者が替わった大事件を呼ぶときにつかう……」
X「変態、だな!」
S「わあ、いきなり柳川さんがこんなところに。人聞きの悪いことを言わないでくださいよ」
X「何を言う。明清交代は当時『華夷変態』すなわち漢民族の王朝が北方蛮族に打ち負かされ、態を変じたとして、そのように呼ばれとったのだ。由緒正しい言葉だぞ。というわけで島津サーガは今後、変……」
S「ひえ〜〜かんべんして〜〜〜」