というわけで合衆国政界の潮目が(また^4)変わりそうなので(主に、日本語圏の***な報道しか見てない方々向けの)これまで&今後のまとめ
**「いまが一番お買い得!」システム:価格は[投げ銭しやすい金額に変更しました〜]ついてますが、いまならまだ無料で全部読めます〜&加筆修正するたびに1円づつ値上げすることにしました(なので常に「いまが一番お買い得!」であります)**
**後日さらに続き書きます〜**
M「いま第何幕なんでしたっけ、現大統領のgdgdは」
S「新城記法によると、
0)除幕……選挙戦
1)第一幕……任期冒頭からフリン補佐官が辞任〜FBIコミー長官の頓首〜バノンの跳梁とケリー長官の反撃人事〜その他いろいろgdgdと茶坊主たちの交代劇〜プーチンとのgdgd会見&記者会見(=カノッサならぬヘルシンキの屈辱)
1.5)幕間劇……女性暴行疑惑な最高裁判事任命gdgdと中間選挙
2)第二幕……下院を民主党が制覇〜突然のシリア撤兵発表に「政権内最後の大人・マティス」が怒りの辞任〜予算不成立で政府機関が続々閉鎖〜モラー特別捜査チームが続々起訴開始 ←イマココ
……なので、今は第二幕の前半盛り上がりかな」
M「前半なんすか?今後は一体……」
S「そらまあ『弾劾裁判するのしないのgdgd』『いや、むしろ修正25条で大統領放逐』『いや待てよ副大統領も特別捜査でアゲられる可能性が』『じゃあ正副大統領同時辞任でPelosi下院議長が史上初の女性大統領、そのかわり恩赦の密約とか?』『いや一気に大統領が国家緊急事態を宣言して***を***して****は投獄されて*****!MAGA!QANON!』みたいな展開が【注01】」
01……ちなみに第三幕は、モラー捜査官の報告書が公表するやらされないやらのドタバタが今年〜来年くらいにあるはずなので、そこが区切りになると思われます:もしかしたら民主党大統領候補選出のgdgdもしくは五輪前世界恐慌が幕間劇になるかも
M「なんすか、その最後のアルファベット群」
S「MAGA=MakeAmericaGreatAgainという大統領支持派の合言葉で、QANON[キュー・アノン]=Q Anonymousの暗示的言葉=大統領のgdgdはすべて緻密且つ複雑怪奇な計画によってDeepStateを解体し国歌を民衆の手に取り戻す千年王国的アクションなのだ!と信じる、熱狂支持派のことやね:ちなみにQANONの中で最熱狂的な一派は『実は計画を構想し影から運営してるのはケネディJrだ!』『トランプ大統領は聖書の預言するメサイアだ、その証拠にイスラエル建国の日と大統領の誕生日(というか母親が受胎した日)が数秘術的に一致して、しかも就任日からエルサレムに米国大使館を動かすと発表した日までが数秘術的に!もうじき審判の日だぞ!ボクちんの売ってる非常糧食パックを買おう!』てなことを(主にYouTubeで)言うとります」
M「こ、古典的な陰謀ろ……」
S「まあまあ:実時間で都市伝説が生まれる過程を観察できるんだから、こりゃ大したことですヨ」 ←スチャラカ作家
M「ていうかケネディJrって、もう亡くなってませんでしたっけ。自家用機事故か何かで」
S「そこは陰謀ろ、いやQANONじゃよ……『彼はDeepState転覆のために事故死を偽装してずっと隠れていたのだ!その証拠に日付の数秘術的一致とボケボケ写真が!』」
M「こ、古典的な〈山の下に眠れる王の帰還〉伝説パタン……」
S「まあまあまあまあ」
M「それにしても大統領熱狂支持派が憎んでるDeepStateって結局なんなんすか」
S「彼らの言動を注視してると(実際、この半年くらい新城は#qanonと#magaをじ〜と見てきたのですが)……当人たちはいろんな陰謀論やら特定民族人種宗教への反発やら聖書の預言やら持ち出すけど……彼らがホントに憎んでるDStateてのは、一言に濃縮して言えば、
『法の支配+官僚制…が生み出す、長い行列&書類の束の面倒くささ』
の、ことなのではないかと」
M「それってつまり近代という時代そのもの……」
S「そういういふうに丁寧に表現してあげると『反近代志向(=過去の黄金時代の復活を希求する原理主義・根本主義・神秘主義)』ぽく聞こえるけど、問題(というか彼らの気持ち)の肝は、長い行列と書類の束のほうだと新城は思ってて……つまり彼らは『今すぐ、ここで正義を!』『ソ連みたいになるのはヤだ!』って言ってるんだよね。かならずしも法の支配や官僚制自体を否定してるんじゃなくて【注02】」
M「ふむう」
02……この部分を、合衆国内社会心理伝統の側から説明すると「独立自尊こそがアメリカの本義なので、政府は常に必要悪で、これに頼るなんてモッテノホカ!わしらは〈かわいそうなびんぼうにん〉ちゃうで!貧乏だけど!てことは、わしらの〈富〉を不当に奪ってる〈やつら〉が居るはずだ、どこかに!」みたいな感じになると思います:つまり現大統領支持派のアメリカの規範的イメージは19c的な自由主義なのですよね。さらに詳細はホックシールド『壁の向こうの住人たち』等をどうぞ。
S「さらに言えば、以前もG+で書いたけど、大統領支持派(=共和党支持層の過半)は、『冷戦の勝利』を世界を説明する物語の規範にしてるぽいので、彼らから見れば大統領に反対する民主党(=東海岸のエリートや西海岸のアレな連中=多様性で不法移民の味方して古き良きアメリカの家族と男尊女卑の世界観をアレしようとしてる〈奴ら〉)は、つまり未だ陥落せざるソビエト最後の要塞(に見えてるはず)なわけだ。でもって改心した元社会主義者だけど今はすっかり正教徒に復帰した金髪碧眼白い肌のロシア人たちは偉大なるアメリカの味方になったので、これと組んで最後のソビエトを足すという同盟戦略は理に叶っとる、と」
M「つまり、まだ社会主義者相手の冷戦は終わってない……?」
S「それは二重の意味で正しい。なぜなら、今の大統領を生み出したカネとヒトの流れをつぶさに見てゆくと、やっぱ冷戦の終結(のgdgdまずさ加減)が出てくるからだ。上に書いたのはMAGAな人たちの世界観の素描だけど、実際に何が起こったかといえば……」
M「言えば?」
S「……80年代末から90年代前半にかけて、いわば〈ソビエト版ODESSA〉が構築され、ものすごい勢いで旧ソ連の資産を、(生き延びることが至上目的となって法の支配を無視した)ソ連官僚や政治家たちの手によって、また彼らに協力したロシアのマフィア階級(当時はまだ今ほど成長してはいなかったけどソ連時代にもちゃんと密輸&横流し専門業者はいたんだ)の働きによって、先が見えないロシア本体から安全と思しき新天地へ——自分たちと同じくらい腐敗してくれる業界へ——そう、ニューヨークの不動産市場へ……資産の大脱出がおこなわれた、と新城は分析してる。そして、そこに現地の受け皿として偶々居合わせたのが」
M「ニューヨーク……って、まさか」
S「今の合衆国大統領だね」
(以下数日後に続く!)
*******
……てなことを書いて数日置いてたら、まだ合衆国政治がgdgdのハレホレになってきたので只今メモを整理中〜
S「2月だけで、どえらいイロイロ起きたしなあ……Cohen【註03】の公聴会とか」
03:簡単に言うと「これまで十年余トランプの裏金のやり取りやら帳簿操作やら浮気の後始末やら恐喝やら暗い部分を担当してきた番頭」だったのが「StormyDanielsの一件がらみでとうとう官憲に尻尾を掴まれて、しょうがないので雇い主を裏切ってこれまでの悪事をボロボロ告白し始めたキャラ」です……アル・カポネ裁判の際にもこういう裏帳簿専門悪徳弁護士をFBIは先に狙ってゲロさせてたので、捜査手法としては「お家芸」というか「基本」ですなア
M「で、80年代のトランプですが」
S「うむ、それだ:お、なにやら速報が……
えーとモラー特別捜査官が報告書を検事総長に提出したらしいな」
M「えっ!じゃあ新城さんが言ってた第三幕の始まりですか!?」
S「んー待て待て、そもそも政権側が報告書を公開するかどうかも…(いろいろ検索)…ふーむ:どうやら特別捜査局は2016年選挙戦がロシア絡みだったかどうかの捜査を完了して、それ以外のネタは各州の検事局や連邦議会や連邦諜報機関へバトンタッチしてたらしいな」
M「それ以外のネタ?」
S「つまり選挙戦の前後で(あるいは政権成立後に)同時並行してた経済犯罪とか、大統領の地位を利用した賄賂と外交政策のバーター疑惑とか、ロシアなどに国家機密を漏洩してたんじゃないかという諜報レベルの疑惑とか、そういうやつだな……でもって仮に検事総長がモラー報告書を封印したとしても、諜報関係の捜査結果は連邦議会の諜報関係委員会に報告する義務がある、と」
M「てことは……もし報告書が一般公開されなくても、そっち方面の疑惑捜査は続くってことですか」
S「まぁそういうことだ:これは第三幕の始まりというより、来年の大統領選本格化までの長い幕間劇になるかもしれんなあ……どのみち一般からも報告書の公開を要求する訴訟やら運動やらが起きるだろうし、政権支持派からは『はいこれで終わり終わり!ぜんぶ魔女狩りでした!』の大合唱になるだろうし——今年は長い1年になりそうだ」
(以下数日後に続く!はず!)
S「……というわけで数日後どころか数週間後なのですが、またまた速報が」
M「おお、ついに報告書の御本尊いや本文が公開に!440p以上!しかもダウンロードできるじゃないですか!」
S「まあ12.4%くらい黒塗りされてるらしいけどね:どれどれ……(ダウンロードして読み始める)」
M「どうなんすか、いよいよ第三幕の開始ですか」
S「うーん……まあ週末いっぱいかけて両派がプロパガンダ合戦するだろうから、その砂煙が一旦おさまる来週あたりが勝負かなあ(世論調査の結果も出るだろうし)……しかしパパパッと見た感じでは……」
M「では?」
S「攻守の天王山になりそうなのは——『現大統領はロシアと共謀できるほどand/or効果的な捜査妨害ができるほど、頭が良くなかった』『だから側近が全部やった/違法行為を食い止めることに成功した』あたりかな?」
M「(ずっこける)なんすかそれ!ていうかそれって政権擁護派の言い分なのか反政権側の主張なのか」
S「うふふ」
M「とゆわけで各種報道やネット上のMAGAな人々の反応も含めて吟味中ですので、しばらくお待ちください〜」
(以下、数日後に続く!はず!もしくは主要報道内容だけでも今日中に翻訳……できるかなあ)
S「…とか言ってモラー報告書をノンビリ読んでたら、また速報が:
要約すると『ソ連崩壊をまたぐ10年間ほど、トランプ氏は毎年大損の赤字だらけ(で、誰かが金を貸して穴埋めしてたor支払いを催促しなかった)』なわけですが」
M「誰かって、ここまでの話の流れからすると当然ロシ…」
S「おっとそこから先(の面白い話)は次回だ!ちなみにモラー捜査官も先日司法長官(というか検事総長AttorneyGeneral)宛に『ええかげんにせえよゴルア』な書簡を公表してるから、その話も次回!」
とゆわけで以下次回〜
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