喫茶 サテラ
宮益坂を上り切り、青山通りを歩いていると
ふと、足元の小さな電飾看板が目に留まる。
白地に、黒の文字で
「喫茶 サテラ」
少し古びたビルの一階。
右手の大きな階段はスルーして 細い通路を入っていくと、左手になんとも懐かしさを感じる木製の手すりと、煉瓦づくりのお店が現れる。そうここが「喫茶サテラ」だ。
お店に入ると、素敵なカウンターと淹れたてのコーヒーの香りが出迎えてくれる。
「何にしますか?」
と、入口でメニューを聞かれ、代金を払う という喫茶店では珍しいシステムだ。気さくなお姉さんがひとりで営業しているので、コーヒーを淹れながらの接客。喫茶店ならでは、という感じがして 味があっていい。
元々48年間営業していたお店を改装して、ちょうど1年ほど前に今のお店になったそう。
フードはドリアのみ。
スパイシーさとチーズの香ばしさがクセになる。
お目当ての コーヒーミルクプリン。限定品。
白いのに、コーヒーの味がして不思議!牛乳の向こう側からコーヒーが香ってくる。カラメルソースをかけるとまた、違う味になる。
友人の注文した通常のプリンと比べると、こちらは結構しっかりめ。ちなみにお店の定番プリンは、中身とろっと系の濃厚プリン。
どちらも、お店のおいしいコーヒーにピッタリだ◎
どの明かりも素敵。
カウンター側はお客さんが多く、写真を撮れなかったのが残念だ。それだけ、ひとりで訪れ 思い思いにこの空間を愉しんでいる人が多かった。
淹れたてのコーヒーと、美味しいプリン、そして このしっとりとした空間。慌ただしい毎日から離れ、ひと息つきたい…そんなときにピッタリの喫茶店だ。