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6月第2週は石狩管内で増加〜旭川圏、札幌圏のお悔やみ件数

6月第2週(8~14日)の1日当たり掲載件数は、上川全域10.0人(前週比2.9人減)、うち旭川市6.0人(2.3人減)、石狩全域29.7人(5.3人増)、うち札幌市20.8人(0.6人減)でした。旭川は減少した一方、札幌以外の石狩管内で増加しました。道内ではこのところ人の移動が活発化し、札幌ではカラオケなどを媒介にしたクラスターの発生も報道されています。心配するような状況ではないと思いますが、引き続き今後の動向を注視します。

道新お悔やみ欄集計表部分


道新お悔やみ欄集計グラフ部分

(グラフは上から、札幌市を含む石狩管内全域、札幌市だけ、旭川市を含む上川管内全域、旭川市だけの順)

下のグラフは北海道内の感染状況(6月13日時点)=道庁HPより

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※北海道では2月28日に知事が緊急事態宣言。3月19日まで継続し翌20日から緩和。感染第2波を受けて4月12日に知事と札幌市長が緊急共同宣言。4月16日に政府が緊急事態宣言の対象を北海道を含む全国に拡大。5月25日で解除。6月1日からほぼすべての業種で営業自粛要請解除。

なぜ新聞のお悔やみ掲載件数を数えているのか

新型コロナウイルス対策として北海道新聞無料お悔やみ欄の掲載件数を書きとめ、1日当たりの掲載件数を平均して週ごとに集計しています。あくまで参考です。

新型コロナウイルスは検査が進まないことと合わせて、肺炎以外にもさまざまな症状で亡くなる人が多いようで、国や都道府県が発表している「感染者数」「死亡者数」が、必ずしも実態を反映していない恐れがあります。

こうした事情から、死亡者数が急に大きく増える「超過死亡」になっていないのかどうかを把握しようと始めた試みです。道内で世帯普及率が高い北海道新聞のお悔やみ欄は利用者が多く、亡くなった人の実数を表す数字ではないものの、傾向をつかむ参考にはなるのではと考えています。

ちなみにイタリアでは3月、お悔やみ欄掲載件数の異常な増加に気がついた地元紙記者が公式発表との食い違いを取材し、感染爆発をスクープしました。下のリンクは朝日新聞4月11日付けの記事です。

「実際の死者もっと多い」イタリア記者、お悔やみ欄注目

行政が死亡届受理件数などを随時公開してくれればいいのですが、そうはなっていないので、次善の策として個人的に集計しています。日本も政府の発表に今ひとつ信頼がおけないので、いろいろな手法を駆使して感染拡大を察知することが大切だと思います。増減に一喜一憂する必要はありませんが、数字が急に大きく増えたら要注意だと考えています。

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