東川町の店舗を再開したコヨミ舎 しかし集客は苦戦中〜
北海道東川町のコヨミ舎の実店舗。今週はあす4月10日(土)と11日(日)の11:00~16:00に営業します。ご来店をお待ちしています。
(オンラインストアもよろしくお願いします。リンクはこちらから)
店舗は3月27日(土)から営業再開しました。従来のログハウス風の建物ではなく、自宅1階で母が運営する染織工房「織季(おりごよみ)」に間借りする形での再開です。
ただ悲しいかな、集客は大苦戦しています。
新型コロナウイルスの影響や、春の観光シーズン前という事情もあります。
ですが、やはり新しい店舗の知名度不足は否めません。駐車場を完備する独立した店舗に比べ、個人宅には入りにくいのだとも想像します。ご不便をお掛けして、本当に申し訳ありません。
ただコヨミ舎としては当面、この形での営業を続けざるを得ないと考えています。
理由の一つは看板犬のジョンくん(15歳)が老いたことです。最近は徘徊も始まり、看板犬の仕事どころか、日中もうかつに目を離せない状態です。(相変わらず可愛いのですが...)
このため目の届く自宅での店舗再開が最善だと考えました。
加えてさらに大きな理由は、新型コロナウイルスへの警戒がまだまだ必要であることです。店主の倉貫眞一郎(58)は肺がんと診断されてやっと半年たちました。幸い再発はなく元気ですが、肺の四分の一を切除し、肺機能が落ちています。肺炎になると命取りになりかねません。同居する母(織季の店主です)も高齢です。外からウイルスを持ち込むわけにはいきません。
従来のログハウス風店舗は旭川市街にも旭川空港にも行きやすく、広い駐車場を備えています。このため、札幌や東京など遠方からのお客さまも立ち寄りやすい好立地でした。でも今はこの便利さが逆に、感染対策の面では「怖いな」と感じます。
(東川町北町8の従来の店舗。2020年7月撮影)
これが自宅だと駐車場も狭く、町内やせいぜい旭川近辺からの利用客が中心になると思います。遠方で感染が拡大していても、近隣が落ち着いていれば、細々とでも店舗を続けられるかもしれません。大きな声で「千客万来」と言えないのは本当に残念ですが、コロナ時代の難しさだと思います。
東京や大阪、札幌など大都市からのお客さまを排除するつもりはまったくありません。でも結果として、そういう形になっている矛盾も自覚しています。どうか苦衷をお察しください。
お隣の旭川でもこのところ小さなクラスターが相次いでいて、店舗での営業は今後もコロナ次第で閉じたり再開したりを繰り返しそうです。でも「感染しない、感染させない」という点には、臆病なくらいでありたいと思っています。
その一方で、優れた手作り作家さんたちの作品発表の場を確保する、という雑貨店としての役割も忘れるわけにはいきません。どうしたらもっと売れるだろうか、という点は常に考え続けなければと思います。難しい時代です。
まだまだ不安に満ちているコロナ2年目の春。店舗にせよオンラインストアにせよ、コヨミ舎でお買い物していただくことで少しでも楽しい気持ちになっていただければ、と心から願います。
どうか皆さまにも良いことがありますように。今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。
(2021/04/09 コヨミ舎によるInstagramとFacebookでの投稿を一部改編)