見出し画像

7月第1週は大きく減少〜旭川圏、札幌圏のお悔やみ件数

7月第1週(1~7日)の1日当たり掲載件数は、上川全域8.7人(前週比1.6人減)、うち旭川市6.1人(0.6人減)、石狩全域26.4人(6.4人減)、うち札幌市20.1人(5.3人減)でした。6月中旬以降、札幌圏で件数が大きく増えていましたが、7月に入り急減しました。油断は禁物とはいえ、ひとまず安堵しています。

道新お悔やみ欄集計JPG表

道新お悔やみ欄集計JPGグラフ

(グラフは上から、札幌市を含む石狩管内全域、札幌市だけ、旭川市を含む上川管内全域、旭川市だけの順)

なぜ新聞のお悔やみ掲載件数を数えているのか

新型コロナウイルスは検査が進まないことと合わせて、肺炎以外にもさまざまな症状で亡くなる人が多いようで、国や都道府県が発表している「感染者数」「死亡者数」が、必ずしも実態を反映していない恐れがあります。

こうした事情から、死亡者数が急に大きく増える「超過死亡」になっていないのかどうかを把握しようと始めた試みです。道内で世帯普及率が高い北海道新聞の無料お悔やみ欄は利用者が多く、亡くなった人の実数を表す数字ではないものの、亡くなった人が多いか少ないかの傾向をつかむ参考にはなるのではと考えています。

週ごとの増減に一喜一憂する必要はまったくありませんが、季節性インフルエンザの大流行、大きな事故など思い当たる理由がないのに数字が急増したら要注意だと思います。

ちなみにイタリアでは3月、お悔やみ欄掲載件数の異常な増加に気がついた地元紙記者が公式発表との食い違いを取材し、感染爆発をスクープしました。下のリンクは朝日新聞4月11日付けの記事です。

「実際の死者もっと多い」イタリア記者、お悔やみ欄注目

行政が死亡届受理件数などを随時公開してくれればいいのですが、そうはなっていないので、次善の策として個人的に集計しています。日本も政府の発表に今ひとつ信頼がおけないので、いろいろな手法を駆使して感染拡大を察知することが大切だと思います。

北海道内の主な動き

2月11日 さっぽろ雪まつり閉幕
2月14日 札幌市の男性が陽性。道内在住者の感染第1号
2月28日 知事が緊急事態宣言。3月19日まで継続し翌20日から緩和
4月12日 感染第2波を受けて知事と札幌市長が緊急共同宣言
4月16日 政府が緊急事態宣言の対象を北海道を含む全国に拡大
5月25日 緊急事態宣言解除。北海道と1都3県は移動自粛要請を継続
6月1日 ほぼすべての業種で営業自粛要請解除
6月19日 政府が都道府県境をまたぐ移動制限を全面解除

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?