リュウゼツラン
日本全土が青い空に覆われています。
中国大陸からの越境大気汚染が、ピタリとなくなりました。
理由は気圧配置による風向きだけではなさそうです。中国上空のPM2.5をモニターすると、大気汚染が激減している様子がわかります。
今年の夏から先日までは、中国上空は真っ赤な警告レベルの汚染状態が続いていたので、この静寂ぶりを見ると再び新型コロナが猛威を振るっているのかもしれません。
いずれにしても日本全土上空は真っ青です。
滅多にないことです。
日南海岸をぶらりと走ってきました。
空気そのものの青さがはっきりとわかるレベルで、清浄な世界が広がっていて、とても快適です。
途中おもしろいものを見つけました。
それがこれ。
この夏に咲いたリュウゼツランの残骸です。
軽く5m以上はあるでしょうか。根元が見えないので10m近くあるかもしれません。
リュウゼツランはとても背の低い植物なのですが、花を咲かせるときににょきにょきと猛烈なスピードで茎をのばし、たった一度だけ花を咲かせ、そして枯れてしまいます。
花を咲かせる頻度はおおよそ50年にたった一度だけ。
最後の力を振り絞って花を咲かせて、そして去っていくのです。
生きざまがすごいね。
極めて貴重なリュウゼツランの花ですが、宮崎県の日南海岸ではリュウゼツランが自生していて、毎年何本かが花を付けます。
でも日本でほとんどニュースになることもなく、誰かに知られることもなく、それでもくじけることもなく、自分の人生を全うするのです。
スゴイ奴だなぁと、いつもこの花を見て思います。
生きることの素晴らしさと、大切さをこの花は教えてくれるのです。