にょきにょきにょきにょきリュウゼツラン
少し冷たい雨の中、日南をぶらついていると、今年もリュウゼツランの花を見つけました。
リュウゼツランは希少な一念性の植物で、成長すると葉っぱへ供給していた養分を止めて、まるで竹のような長い花茎を猛烈なスピードで垂直に伸ばし、花を咲かせます。
花を咲かせるのは一生に一度だけ。
しかも30年から50年に一度だけです。
そして一生を終えて枯れます。
これがリュウゼツラン。
いつもはこの葉っぱの部分だけなのですが、ど真ん中から花茎が伸びているのがわかります。
葉っぱの部分の本体は巨大で、1.5mから2mくらいありそうです。
そして花は8mから10mくらいの高さになるのです。
すごい風景だと思いませんか。
30年から50年に一回しか咲かない幻のリュウゼツランが、なんと6本の花茎を伸ばしています。高い奴は10m近くありそうです。
いつもは何もないところに、突然にょきにょき、にょきにょきと、こんなのが現れるわけです。
にょきにょき、にょきにょき。
生命の力。生命の不思議。
でも誰も注目していないんですよね、このリュウゼツラン。
生きることの素晴らしさ、命の大切さと、生きることの覚悟や凄まじさ、そういったものを感じました。
よく頑張った。そう言ってあげたいですね。