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オーディオ環境
家で作業しているときは、ほぼ100%、音楽を聴いています。
有料のSpotifyに加入していて、デスクトップオーディオのシンプル構成で楽しんでいます。
PCからは光出力で次のシステムへ繋いでいます。
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フルデジタルアンプ+超小型スピーカー+大型サブウーハーですね。
このシンプル構成でとんでもなく良い音が出ます。
予算は全部合わせても、実売価で10万円に収まります。
特筆すべきはフルデジタルアンプのKENWOOD KA-NA7です。
これは近年登場したタイプのアンプで、音楽データ入力から最終出力までをフルデジタル化して高音質を実現するものです。
フルデジタル化すると省電力、低ノイズ、高音質、低発熱、と良いことづくめで、なおかつ激安で作ることが可能です。1万円程度のフルデジタル中華アンプが数十万円の一流アンプを凌ぐなんてこともザラです。
特に至近距離で聴くデスクトップオーディオの世界ではこのメリットが大きく、時代は完全にフルデジタルアンプなのですが、何故か大手メーカーの製品にはフルデジタルを大きく謳っている製品がほとんどありません。
各メーカーの製品HPを見ていくと、フルデジタルであるかどうかをまるでメーカーが知られたくないかのような、不思議な書き方がしてあるわけです。製品HPを見てもよくわからないのです。
上記の私が使用しているフルデジタルアンプ、KENWOOD KA-NA7は非常に高性能で、文句のつけようがないほどの純度の高い音を出すのですが、売れ行きがイマイチだったのか、その理由はわかりませんが販売終了となっています。
手のひらに収まるような超小型、超高性能のフルデジタルアンプを2~3万程度で出されたら、従来のアンプを数十万円で売ってるメーカーはたまったもんじゃないですよね。
超小型スピーカーのほうは、リボンツイーターを採用したケンウッドの意欲作で、これまた超高性能スピーカーですがやはり販売中止に追い込まれています。
唯一ポークオーディオのサブウーハーは生き残っていますが、日本ではイマイチ注目度が低いようです。
性能はこれまたピカ一で、巨大な箱を使って実に豊かでゆとりのある低音を響かせます。
他よりも性能が良くても、真面目に売り過ぎると売れない製品。
真面目に作っているからこそ、消えゆく製品。
なんだかちょっと悲しいですね。
これと同じことがカメラ業界でもたくさん起こっています。
結果的にカメラの高画素化や大型化が止まらないという訳の分からない事態に陥っており、いずれ近いうちにスマホカメラは、画質面で大型の一眼カメラに迫るか、もしくは抜くのではないかと危惧しています。
先日も述べましたが、マイクロフォーサーズ、APS-C、35mmフルサイズの差は、今や一般的な使用において「画質」ではなく「撮影スタイル」の差でしかありません。
若干乱暴な言い方ですが、パンフォーカス重視か、バランス型か、ボケ重視かの差です。スマホに対して圧倒的に勝っている部分は、操作性です。
しかし、そのことを正しく伝えようとしているメーカーや雑誌、もしくはプロ写真家がどの程度いるでしょうか。
オーディオの世界では老舗大手メーカーがぐだぐだモヤモヤしている間に、あっという間に中華フルデジタルアンプが市場を席巻しつつあります。
Amazonを見てみると、だいたい1万円以下で販売されているようです。
技術革新についてこれないメーカーは、いずれ消えてしまいます。
スマホカメラが今後大きな技術革新を迎えるとすれば、それは多眼レンズによるAIを駆使した撮影でしょう。
センサーサイズが小さくても、多眼によってデータを集積し、AIが分析して映像を描き出すことによって、驚くほど高品質な写真が撮れるようになるかもしれません。
レンズ位置の誤差から対象物の距離を割り出して、35mmフルサイズを超えるような柔らかいボケを実現してくるかも知れません。
その時、今の老舗カメラメーカーは太刀打ちできるのでしょうか。
既存の利益にしがみつくのではなく、新しい技術を恐れずに率先して開発してこそ、次の時代に生き残れるのではないかと思います。
そのためには、ユーザーに正しい情報を伝えることが大切です。
できるだけ誤魔化すのではなく、できるだけ正しい情報を伝えるように、メーカーやプロ写真家は努力するべきでしょう。